参加者は約20人。探訪先は公民館からすぐの富田林寺内町。大阪府唯一の重要伝統的建造物群保存地区の指定を受けている富田林の代表的な歴史観光スポットですが、「普段気がつかない富田林の魅力を発見しよう!」というコンセプトのもと、参加者はあちこちにカメラを向けていろんなものを撮影。6月26日の会合でデータを持ち寄りますので、はたしてどんなものが集まるか楽しみです。
あ、忘れていましたが、今回の活動で講師役を務めるのは、TさんとHさん。Tさんは、元市史編纂の仕事をしていて、退職後も西国巡礼三十三度行者についてなど、地域に密着した研究を続けています。富田林に限らず、関西各地を歩き回って得た、正に地に足の着いた知識には驚かされます。Hさんは現役の会社員ですが、大学では歴史学を専攻、休日の大半は地域を徘徊?し、ライフワークとして生まれ育った南河内の歴史研究に努めています。自然地理にも造詣が深く、地形と歴史を組み合わせた考察はプロ顔負け。オカリナ演奏などの音楽活動も活発におこなっていて、一体いつ寝ているのかが不思議な方です.
さて、管理人がその日気付かされたのは、写真の鉄輪
よく見ると、寺内町の家々の軒を支える柱や塀などの所々に見受けられます。管理人は単なる飾りだとおもっていたんですが、アブラコウモリさんによるとこれは荷車を引く牛を繋ぐための鉄輪だとか。富田林は江戸時代、酒造業と木綿業で栄えた町。きっと町内には酒や綿布を山のように積んだ荷車が往き来してたんでしょうな。そして飼主が商談やら世間話をしている間、牛君はこの輪に繋がれておとなしく待っていたんでしょう。何も知らなければ見過ごしてしまいそうな、こんな小さなものでもその役割を知ると時代の風景が透けて見えてきます。
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