アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

詐欺集団は全国行脚?

2015年03月08日 | Weblog
 現金受け渡し詐欺の集団が、北海道に上陸し活動している。捕まったのは、「受け子」と呼ばれる、現金を受け取る役目の男たち。いずれも大阪から来ていた。
 彼らによると、「見知らぬ人から、封筒をもらってくるように頼まれただけ」。射すが詐欺集団、姑息なウソを平気でつく。
 どうやら、大阪の10数人のグループが、「詐欺対策無防備地域」である北海道に狙いをつけたらしい。
 大阪から団体で札幌に来て、事務所を借り(机も椅子もない)せっせと、荒稼ぎをしていた…。詐欺集団って、3~4人で活動しているのかと思っていましたが…、大規模にやっていたんですねえ。

 (札幌へ来ているグループとは別の)「振り込め詐欺グループ」のアジトを急襲した映像を見ました。…慌てて逃げたらしく、「携帯電話数10数台、銀行・郵便局の預金通帳数十冊、分厚い高齢者名簿など」が押収されました。
 押収物に、「ルーズリーフにへたくそな字で書かれた、電話で話す内容のマニュアル」がありました。蛍光ペンで強調された部分は、「大きな声でハッキリ言う部分」なのだそうで…。社員教育も念が入っている。

 これまで、「なぜそんな奴らにだまされるんだろう」と、不思議でした。しかし、実情を知ると、「これなら、自分自身もだまされるかも…」と、思ってしまいます。巧妙なってもんじゃない。ニセの電話かどうかを確認する役所の電話(もちろん詐欺グループの番号)に電話すると、担当(もちろん詐欺グループ)が出て、「信用して大丈夫」と、言うんですから!これ以上どこに確認すればいいのでしょうか。
 「ご不審の点があれば、最寄りの○○警察の××課の電話を教えますから電話してください。110番に電話すると、緊急でもないのにと、叱られますから、担当警察官の携帯電話番号をお教えしますね。ウフフ」と、言うんでしょうねえ。

 疑問として、「どうして大金を持っている高齢者を特定出来るのだろう?」と不思議でした。おそらく、地元で情報収集して…。これも、間違いとわかりましたねえ。詐欺グループは、大阪から北海道へ来て高齢者に徹底的に電話をかけ続け、引っかかってきた高齢者が金持ちであればそこを狙ったわけで、はじめから金持ち高齢者を狙ったわけではない。何百、何千と電話をかけまくって引っかかった人から金を盗っていた。奴らも、地道な努力をしていたらしい。感心するところではありませんがね。

 北海道での活動は、わかりやすい「現金授受」。全国的には、銀行振り込みのほうが多い。その手口も巧妙で、ATMに誘導し、指示通りに画面を操作させていた。「金額の欄に、契約番号を打ち込んでください。ハイフンなしで、450-254。これが契約番号です。打ち込んだら、円を押してください」…これで、450,254円いただき!
 詐欺集団は旅芸人のように日本各地を巡っていた。