アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ホームへは戻れないことに…

2015年03月30日 | Weblog
卒寿…逆境に強い!…と、昨日書いたのですが…脳神経外科へ卒寿の女性を見舞いに行ったら…「身内の方ですね。担当医がお話ししたいと」。身内には違いないが、…私が医師の話を聞いていいものか?卒寿女性の実子は、1000km離れたところへ出かけており、今月いっぱい留守。私が医師の話を聞くしかなかった。

 何を言われるのかな…。
 「(MRIの映像を見せながら)脳幹出血は止まりました。しかし、出血した部分は元には戻りません。自分で飲食できるようにはなりません。鼻から栄養を送られて、生きているという状態になります。150日間はウチの病院に居ていただけるのですが、それは150日後に発病前の状態近くまで戻れる患者さんの場合です。それでぇ…ウチの病院での治療は…点滴も抜きましたし…療養型の病院へ転院してぇ…(いただきたい)…。

 さすがの卒寿も、特老ホームへ戻れないどころか、じっと死を待つ事になってしまいました。
 他人事と思っていた、「長く入院させておくと、病院側の収入が減る。だから、患者はしょっちゅう転院しなければならない」という話の渦中に突き落とされる事に…。

 卒寿まで生きたんだから…(大往生と思うしかないね)…。