アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

失踪ペットの捜索…AIで?!

2021年05月10日 | Weblog
 連休中、IT企業の取締役の方(以下:幸多さん)と食事する機会がありした。この企業、上場はジャスダックから始めたのですが、すぐに東証第二部に。数か月で東証第一部に!つまり、ジャスダックだったのが、半年足らずで、東証一部ですから!IT業界でも、伝説の企業です。

 なぬ?「飲食店では、新型コロナウイルスの感染対策は十分にしていたのでしょうね」って?あ、あのね!一日目は、田舎の焼き肉屋(創業70年!)。二日目は、田舎の寿司屋(創業65年)です。感染対策などしているわけないでしょうがぁっ!
 コロナ大丈夫かって?う~ん、5月18日で2週間経ちますから、それまでに発症しなければ大丈夫。5月19日は、いよいよ、第一回目のワクチン接種です。期待と不安…大丈夫かなあ…。

 幸多さんの会社の製品(発明品?商品?システム?)で、私が凄いと思うのは、「スマホで音声で質問をしたら、間髪を入れずに音声(または文字)で、返ってくる」アレですね。たとえば、スマホに、「ジャイアンツの試合経過は?」と、問うと、「…5回裏を終わり、1対0でジャイアンツが1点リードしています…」。これ、間髪を入れずですよ!どうしてこんなことができるのでしょうか?音声認識にも大いに驚くのですが、現在進行中の野球試合の状況が・・・!こういうことができる会社ですから、簡単に東証一部になるのも宜なるかな。幸多さんも40歳前半で、取締役になり私の年金の15倍の年俸を得る…。驚くことばかりです。

 幸多さんの不満は、日本の悪しき旧体質です。たとえば、AIで、「病気の診断ができるシステム」を開発したのだそうですが、日本では、「診断は、医師がするもの」「倫理の問題」等々、全く売れない。よって、外国に売っているとのこと。欧米での売れ行きは良いそうですが、「現状では解明されない病気すら見つけられるのに、日本(医師会?)ってどうしてこうなんだろ」。

 幸多さん宅では猫(コロスケ)を飼っておりまして、コロスケを、外へ出したことが無かったのだそう。ある日、ダッコして外へ出たら、どこかの猫が、「ギャッ!」と、威嚇したという。コロスケは、幸多さんの腕から飛び出し、どこかへ消えた。その夜も、次の夜も帰ってこない。チラシを作って町内へ配りもした。帰ってくる気配もない。「帰ってきたら、家に入ることができるように、ベランダの戸を、15cmほど開けておいた。
 コロスケの逃走から、1週間が経過した。「もうダメだね。あきらめよう…」そんな話を、家族(といっても奥様との2人暮らし)で話していたそのとき、ベランダからコロスケが入ってきたという。わざわざ、キーボードの上を横断して帰宅をアピール。外は、小雨なのにコロスケは濡れていなかったという。痩せてもいないし、汚れてもいない。
 どこでどうやって1週間を過ごしたのか?私なら、「どこにいたんだべねぇーっ」で、おしまいなのですが、IT企業の取締役ともなると違うのです。
 「AIを使って、失踪ペットの捜索システムを開発する」というのです。
 「AIで、病気の診断ができるシステム」は、「サスガ!」と思いましたが、「逃げたペットの捜索…」何とも、落差が大きいようなぁ…?」
 なぬ?「人の命も、ペットの命も大切だ」って?はぁ~い!


マラソンウエアには、魚の目パットを

2021年05月08日 | Weblog
 東京オリンピックのマラソンコースを使用したテスト大会「札幌チャレンジハーフマラソン」が行われました。
 で、寒さの中のテスト大会を、テレビ観戦していて思ったことは、「札幌の暑さをなめんなよ」ってこと。6月・7月の札幌は、日によりますが、東京より暑い日があります。なぬ?「カラッとした暑さと聞いている」って?それが素人の浅ましさ!浅はかさじゃないかって?そ、そうともいいますね。
 札幌の夏、「ネットリした暑さ」ではないかも知れませんが、ランナーにとっては、35℃は、35℃。「カラッ」も、「ネットリ」もあったもんじゃない。

 涼しいウエアにしたいもの。マラソンでは、ナンバーカードを胸に付けるのですが、その影響で皮膚呼吸がしずらくなり体調を崩すランナーが多い。そこで名案があります。
 なぬ?「また、名案か?却下!」だって?…ま、まだ説明してないから!
 皮膚呼吸対策と暑さ対策で、ナンバーカードに小さな穴をたくさん開けているランナーを見ます。これもアイディアですが、汗をかくとウエアと密着してしまうので、通気性に欠ける素材のため効果は少ないです。
 そこで、アンティークマン的画期的発想なのですが、小さな穴を開けたナンバーカードとウエアの間に通気口を作ると良いと考えました。ではどうやってその通気口をつくるか?見つけましたよ!「魚の目治療パット」これを、ナンバーカードの裏にペタペタと貼ります。これでできあがり。これは採用でしょう!手軽に出来て効果抜群!
 なぬ?「魚の目治療パットがどんなものか分からない」って?う~ン、製品の宣伝文句は、「足裏保護パッド、中足骨パッド 、種子骨保護サポーター、底足裏底まめ 魚の目 たこ イボ 鶏眼 足の悩み 美足 衝撃吸収 足裏クッション…」と…。ますます、分からないよね。早い話が、通気性がよくなるんです。

 ちなみに、「ゼッケン」という呼び方は、ドイツ語の流れ(バッケンレコード、ベッケンバウアー…)をくむ日本独自の呼称で、国際的には通用しない言葉。日本陸連も、27年前に「ナンバーカード」に統一しています。

 ウエアですが・・・
 女子マラソンのラドクリフ選手…力強いフォームで、知名度は未だに廃れていません。で、ラドクリフ選手のウエアなのですが…生地の節約なのか、サービスの一環なのか、空気抵抗を分析してのものなのか…露出部分を多くしている。今では、露出度が高い選手ばかりですがね。
 ラドクリフ選手を見て、いつも思いだすのが、「ある愛の詩(うた)」です。そんなの知らないって?では、フランシス・レイは?まあ、どんどん話が逸れるのでフランシス・レイはやめにして「ある愛の詩」。もう、50年も前のアメリカ映画・・・
 ハーバード大学生(オリバー)とラドクリフ女子大生(ジェニファー)との物語。ラドクリフ女子大は、現在はハーバード大学に併合されています。映画の舞台になった、「ラドクリフ門」は、もちろん今でもあります。ジェニファーは、白血病で亡くなってしまいました。オリバーは、ジェニファーが残した言葉、『愛とは決して後悔しないこと』(Love means never having to say you're sorry)を胸に思い出の場所にたたずむのでした。そこに、フランシス・レイの「ある愛の詩」が流れます・・・
 ラドクリフ選手は、走りながらこの、「ある愛の詩」を口ずさんでいると思います。あの口の動きは確かに、「チャララララー チャララチャラララ チャララララー…」ですよ。
 
 ラドクリフ選手に代表される(?)女子のヘソダシウエア。私など、「どうして、水着で走るんだ!?」と、テレビへツッコミを入れています。そこで、またひらめきましたよ。ウエアをどのメーカーにするかを!意味が分からないって?スイミングウエアといえば、あそこでしょ。
 <東京五輪マラソン必勝法>
1 冷たいスペシャルドリンク(前回アンティークマンがブログで提唱したものの採用を!)
2 レース中に口ずさむ歌は、「ある愛の詩」
3 そして、ウエアは、スピード社製にする
 これで、メダルは確実。



携帯トイレを担いで走るマラソンランナー…いないね

2021年05月07日 | Weblog
 東京オリンピックのマラソンコースを使用したテスト大会「札幌チャレンジハーフマラソン」が行われました。
 大会直後というタイミングで「まん防」の要請が決まった…これには、札幌市民などから批判が殺到。「公道を危険にさらし、終わった直後に要請…おかしいっ」「このタイミングの要請決定って完全に五輪ありきっ」「まん防要請するほど危険な中でマラソンしたってこと?」…やればやったで批判が出る。これが日本。

 東京五輪マラソンのテスト大会「札幌チャレンジハーフマラソン」を観ての感想なのですがね。コース全体が市街地、「トイレ」どうするのかねえ?「無観客」にするでしょうから、観客用のトイレは考えなくてもよいかも知れません。だけど、屋外ですから、「無観客」は、ないよね。
 選手用のトイレ…スタート地点は、トイレ仕様のバスを5~6台並べておけばいいかもしれません。が、コース途中はぁ…。
 なぬ?「そまで心配いらんやろ」って?冗談じゃない!2時間以上も走るのですから、途中で用を足したくなる選手が結構いるのです。
 有名過ぎる話ですが、フランク・ショーターというアメリカの選手は、日本でのマラソンの最中、橋の下で用を足しました。橋の下へ入るとき、沿道の観客が持っていた「紙の小旗」を引きちぎりました。テレビで、中継しておりました。トイレットペーパーを持たずに、レースしていたのですね。札幌のコースは、「橋の下」がありません。
 ドイツの有名なマラソンランナー「ペーター」という選手は、レース途中、腹具合が悪くなり、適当な場所を探したのですが、都合よく「橋の下」が現れるはずもなく、走りながら・・・。ゴールインしたペーター選手の肩にタオルをかけに走り寄った係の女の子が、びっくりして後ずさりしました。ペーター選手、白いランニングパンツでしたのでよけい…。この様子も、テレビ中継されておりました。

 記憶にある範囲で、以上のような実例があります。選手用のトイレを、1km間隔で設置した方がいいと思います。祖国の代表で日本へ来てくれた選手が「垂れ流しで走る姿」を、祖国へ、いや、全世界へ発信するようなことがあってはなりません。 

 あと、テスト大会で気になったのは、スペシャルドリンク問題。「給水」は、大会側が用意するオフィシャルドリンクのほか、スペシャルドリンクが許されています。テスト大会のオフィシャルドリンクは、フタがついている「水」ででした。これは、感染対策上からも、OKでした。メダルをねらう選手は、「水より、走る力になる飲料」を、スペシャルドリンクとして用意するわけでぇ、スペシャルドリンクの基本は、
1 5kmは、水と電解質を補給。糖はなくてもよい 
2 10~30km 徐々に糖を増やす
3 20~30km 水、電解質、糖をバンバン摂取する
 注意として、浸透圧、カロリーが高すぎると胃にたまる。濃すぎる糖は腹痛の原因になる。そのあたりの調整が難しい。(←このことも一応書いておかなければね。知ったかぶりするなと、クレームが来ないように)
 スペシャルドリンクの調整…なにが難しいのか?「水、電解質、糖」は、問題なし。問題は、「冷たいか、ぬるいか」なのです。
 「冷たいドリンクで、体温を下げることが重要なカギ」。
 マラソンの場合、スペシャルドリンクは、大会側へ提出しなければなりません。そこが勝負の分かれ目。冷やしたものを提出しても、飲むまでに気温で温まってしまうと失敗。
 アテネオリンピックでは、野口みずき選手が金メダルでした。このときスペシャルドリンクは、特製の給水用魔法瓶に入れました。そのため、冷たい飲み物を摂取でき体温を下げられた。それが、金メダルにつながったとも言えるかも。
 と、と、ところが、12年前の世界陸上(大阪)から、ステンレスボトル(魔法瓶)が禁止になってしまいました。日本人がすることを目の敵にする国があるわけで。・・・そのため、ドリンクが熱くなったという。給水でお湯を飲んじゃあしょうがない。
 その後の大会では、中身を凍らせて提出した選手もいた。頭がいい!飲む頃には溶けて冷たいドリンクに!と、思いきや、保冷状態で保管されていたので(さすが日本)、給水台には凍ったまま並べられ、凍った水、つまり氷ですから飲めなかったという悲劇も・・・。「よし、うまくスペシャルドリンクをとれたぞ!さあ、飲もう…こ、こ、凍ったままで飲めないぃーッ。脱水症になっちゃうよぉーっ」。
 さて、東京五輪マラソン。気温が上がらないうち、午前中のスタートでしょうから、スペシャルドリンクの提出は、前夜。ということは、「冷たいドリンク」は、難しい・・・。 どうやって、冷たいスペシャルドリンクが摂れるようにするか?冷たいかぬるいかは、メダルか否かという大問題。
 <アンティークマンの二つの名案>
名案その1 角砂糖大の保冷剤を凍らせて、ドリンクに入れて提出する。給水するまでに15時間くらいとして。凍っていて飲めないということはない。むしろ、丁度良い冷たさではないか。
名案その2 氷(保冷剤付)をポケットに入れてスタート。給水の時、氷を入れて飲む。はじめはガサバルけどだんだん減ります。

 星出さんが「宇宙」に滞在しています。その技術で、「15時間後に冷たいドリンク」ができるシステム開発…できないものでしょうかねえ・・・。 



基礎疾患…証明するものって不要なのかなあ…

2021年05月05日 | Weblog
 厚労省からのお知らせ…なんですがね
1 新型コロナワクチンの接種対象は、接種する日に16歳以上の方です。・・・これは分かるし、16歳以上を証明できるものもある。
2 ワクチンは徐々に供給が行われることになりますので、接種順位を決めて、接種を行っています。・・・これ…?どうやって順位を決めるの?名字の「イロハ・・・順?」それとも、「あいうえお・・・順?」はたまた、「アルファベット順?」。それとも、「生年月日順?」

 なぬ?「順番は、『医療従事者等→高齢者(令和3年度中に65歳に達する人)→基礎疾患を有する方→高齢者施設等で従事している人→残り全員』」の順だって?そ、そんなことは知っています。だから、たとえば高齢者の接種順番は、どうやって決めるのかなのです。名字の「イロハニホヘト・・・順」なのか、「あいうえお・・・順」なのかってこと!まさか、「早いもの順」ではないよね?そうなると、パニックどころか暴動が起こってしまいますから!・・・そういうことを心配しているんですぅ!

 で、「基礎疾患を有する方」なんですがね。これって、「医師の診断書」が必要なの?それとも「自己申告」でいいの?
 「私は、基礎疾患があります」
 「分かりましたぁ!おめでとうございます!ワクチン射ちます」ってことになるの?ならないよね。「証明するもの」が必要だとおもいますがねえ・・・。
 なぬ?「どうして、そんなこと心配してるんだ」って?
 私は、基礎疾患の宝庫みたいな人になってしまっています。1年間で入院6回手術3回ですから!決して自慢してませんよ。ところが、ワクチンを射つにあたって、それを証明するものがないわけで。なぬ?「自己申告に決まってるでしょ」って?そ、そうだったんですか…。
 そうこうしているうちに、大臣だったか、テレビに出てくる感染が専門の大学教授だったかが、「メタボリックシンドロームの人も、基礎疾患ありです」と!これにはまた驚きました。
 「私はメタボリックシンドロームです。自己申告で~す!」
 「おめでとうございます!ワクチン射ちま~す」…こうなるんだよね…。

 メタボリックシンドロームは、「内臓脂肪型肥満」です。ですから、二段腹とか三段腹とかのように、手で掴むことが出来る皮下脂肪は、メタボとは関係ないわけです。
 フィリッツ・フォン・エリックでも、内臓脂肪は、掴めませんから!なぬ?「フィリッツ・フォン・エリックを知らない」って?全く、若い人は困ったもんです。胃袋掴み(ストマック・クロー)を武器にしていた、ドイツ人プロレスラーなんですけど…。「フォン」が付くぐらいなので、貴族です。
 内臓脂肪を計らなければ、正しいメタボリックシンドロームの診断は出来ません。しかし、内臓脂肪は、超音波で計るのが一般的、家庭で簡単には計れない。そのため、容易に参考になる値を得るために腹囲を計る方法が普及しているわけです。
 日本肥満学会…いろいろな学会があるものですが…その日本肥満学会が出しているメタボの値は、男性で腹囲85cm以上、女性は90cm以上・・・。女性の方が腹囲が大きくてもメタボじゃない?つまり、女性の方が太っ腹ってことですね。

 上杉謙信家訓十六箇条の第一条は…「心に物なき時は心広く体泰なり」・・・つまり、心に気にかかることがあると、無意識のうちに思考、行動に負担がかかって、良い結果が出ない。無であれば、のびのびやれるので、いいよーってこと。言い換えると、「腹に一物あれば、心が落ち着かず、行動面でも縮こまって力が発揮できないよ」ということ。
 頭で考えているのに、「腹に一物」…このように、思考、感情の表現に、「腹」を使うケースが多いです。
 腹黒い、自腹を切る、腹が立つ、腹が大きい、腹が小さい、腹が据わる、腹が決まる、腹が煮える、腹の探り合い、腹の虫、抱腹、腹を括る、腹を肥やす、腹を探る、腹を読む、太っ腹・・・。
 つまり、腹は、「人」「心」の隠喩として使われてきた。最近「太っ腹」は、うかつに使えません。褒めたつもりの「太っ腹」が、けなし言葉、つまり「太りすぎ」と受け取られかねない。相手の体型を見て、使わなければ。
 なぬ?「結局、基礎疾患の話はどこへ行ったんだ」って?上杉謙信家訓に、「心に物なき時は詮索するに及ばず」がありまして…「訳が分からないなら、あれこれ考えずに状況を受け入れなさい」があります。基礎疾患も訳が分からないので、話を進めるのはやめました。なぬ?「詮索するに及ばすは、いま考えたんだろう!」って?アハハ、よく分かったね。


日本の小市民がビルマにしてあげられること

2021年05月04日 | Weblog
 ビルマのその後は…
1962年 軍事クーデター 軍事独裁体制
1989年 民主化指導者アウン・サン・スー・チーさん軟禁
1991年 軍事政権が、国名をビルマからミャンマーに変更
1998年 民主化運動の1,000人以上の国民が虐殺される
2006年 ヤンゴンからネピドーへ遷都
2007年 反政府デモ ジャーナリスト長井健司さん射殺される
2016年 ミャンマー国軍によるイスラム教徒の虐殺。民族浄化。軍部によるロヒンギャ虐殺の被害者数が6千人以上の月もあった。
    2017年 反政府武装組織(アラカン・ロヒンギャ救世軍)が治安組織を襲撃。軍の大規模な反撃を契機に、数十万人規模の難民がバングラデシュ側へ流出。アウンサンスーチー国家顧問は、国連総会への出席を取りやめ国内の混乱収拾にあたることとなった。
    2020年11月に総選挙が実施され、スー・チー率いるNLDが396議席を獲得。ミャンマー国軍系の最大野党連邦団結発展党(USDP)は33議席の獲得に留まった。しかし、軍部はこの選挙結果を不服とし、裏付ける証拠はほとんどないにも関わらず「不正選挙が行われた」と主張した。あなたがたは、トランプ元アメリカ大統領かっ!ここ、ふざけるとこじゃないですね。ハイ。
 総選挙後の初の議会が開かれるはずだった2021年2月1日、軍部は軍事クーデターを起こし、ウィンミン大統領やスー・チー国家顧問を拘束。
 軍事政権は力によってクーデターに反対する活動を弾圧しようとしており、治安部隊の発砲によって非武装の民間人に死者が多数出ている。

 タイにおよそ1か月滞在したことは何度か書きました。滞在中、「最も親しい隣国を、『ミヤンマー』と呼ぶタイ人」には出会いませんでした。出会った人々は、皆、「ビルマ」と言っていました。
 私は、「ビルマ」という呼称に変更し直していただきたいと切望しています。タイ人が、「ビルマ」と、呼んでいることが、たいへん嬉しかったですよ。そして今、混迷の度を深めるビルマに、日本人小市民が、してあげられること、いや、させていただけることは、「軍事政権のミヤンマーの呼称をやめて、ビルマと呼ぶこと」。
 なぬ?「そんなことで、ビルマに平和が訪れるわけないべ」って?そう思う人は、いつまでも「ミヤンマー」と呼んでいればいい。「ランボー」さえいてくれたらなあ!(注:ここわかりにくいですね。「ランボー/最後の戦場」という映画がありまして、ランボーがミヤンマー軍を叩きのめすんです)

 ビルマもミャンマーも古くから用いられてきた呼称。ビルマは口語で、ミヤンマーは文語。国名変更は、軍事政権が決めたこと。
 「現地音を尊重するという意味では、ビルマよりミャンマーを用いたほうが良い」という説もあるにはあります。「それは違う」と、司馬遼太郎の母校の「ビルマ語専攻」が主張してくれています。(前身は旧制専門学校の大阪外国語学校。現在は大阪大学外国語学部)学者さんたちが、「ビルマだ!」と、主張してくださっている。心強い限りです。

 では、どうして日本では、ミヤンマーと呼ぶのが主流なのか?
 軍事政権が、対外呼称をMyanmarに変更したら、日本政府がいつにない俊敏さで、「ミャンマー」の呼称を受け入れたのです。日本政府!「ビルマの竪琴」を読めよなあ!日本のメディアも、「ビルマでなくてもいいの?ミヤンマー?それでいいんだぁ?」と半信半疑ながら追随した。つまり、軍事政権を受け入れない多くのビルマ国民の声を排除したということです。日本が!
 それでいて、日本ではアウン・サン・スー・チーさんに同情的な報道…一体どっちの味方なんだ。ミヤンマーと呼ぶのは、スー・チーさんの敵ということですから!軽率すぎましたね日本政府。

 軍事政権を認めない日本国民の皆さん!胸を張って、「ビルマ」と、呼びましょう。「ビルマ」と言えば、「今は、ミヤンマーです」と、訂正する人がおられる。あなた方は、いつから軍事政権の手先に成り下がったんだぁ!
 軍事政権に反対される皆さん、「ミヤンマーと呼べ」という迫害に負けないでください。
 ビルマの英霊と、長井健二さんの御冥福をお祈りいたします。そして一日も早くビルマに平和が訪れますように・・・!


ビルマァ!自国民同士の殺しあいはやめてくれ…

2021年05月03日 | Weblog
 小学生の頃読んだ、「ビルマの竪琴」。
 1945年7月。日本軍は、ビルマで連合軍の攻撃に遭い、戦局は非常に悪くなっていました。
 日本軍の、ある小隊長は自分の小隊に合唱を教えていました。明日死ぬかもしれない状況下で、隊員達は合唱の力で、団結し、規律を守り、癒されていたのでした。
 とりわけ水島上等兵は音楽に熱中し、竪琴の演奏を得意としていました。水島は、ビルマ人の格好で斥候に出て、状況を竪琴で小隊に知らせるなどの活躍をしていました。
 終戦となり小隊は捕虜となり、捕虜収容所に送られました。しかし、終戦を知らない三角山の部隊が戦闘を続けており、放置すれば全滅する状況でした。「終戦を知らせなければ!」イギリス軍と交渉して、水島が、三角山へ行ったのですが、帰ってきませんでした。その後、青いオウムを肩に乗せた、水島によく似た青年僧が捕虜収容所へ現れ、逃げるように立ち去りました。
 小隊長は、青年僧は水島であり、三角山部隊を説得できなかったので戻れないと見抜きました。そこで、親しくなった物売りの老婆からオウムを譲り受け、「オーイ、ミズシマ、イッショニ、ニッポンヘカエロウ」と日本語を覚えこませました。
 数日後、小隊が森の中で合唱していると、どこからともなく水島の竪琴の音が聞こえてきました。
 小隊は、日本へ帰国することが決まりました。隊員達は、水島を連れて帰ろうと毎日合唱しました。隊長は、物売りの老婆に、日本語を覚えこませたオウムを青年僧に渡してくれるよう頼みました。帰国前日、青年僧が姿を現しました。収容所の柵ごしに隊員達は『埴生の宿』を合唱…青年僧は、竪琴を合唱に合わせて弾いた…。隊員達は一緒に日本へ帰ろうと必死に呼びかけた。しかし、彼は黙ってうなだれ、『仰げば尊し』を弾く。祖国のメロディーに心打たれる隊員達を後に、水島は森の中へ去って行った。
 翌日、出発前の小隊のもとに、オウムと封書が届けられた。水島は、三角山に立てこもっていた部隊を必死で説得したが、部隊は自爆の道を選んだ…。
 水島は、自分だけ帰国することはできない、英霊を弔うためこの地に留まろうと決心する。手紙には、日本や懐かしい隊員たちへの惜別の想いと共に、強く静かな決意が綴られていた。 オウムは「アア、ヤッパリジブンハ、カエルワケニハイカナイ」と叫びつづけていた。

 これを読んだ少年(私なんですがね)がどれほどの衝撃と感動を覚えたか!自分が水島一等兵だったらどうしただろうか?隊員と一緒に帰国したら卑怯者になるのだろうか?現地に残って僧になって、家族は喜んでくれるだろうか…考えました…。このときから、「ビルマ」が、脳裏に焼き付きました。1991年に、国名が「ビルマ」から「ミヤンマー」に変わりまして、「なにがミヤンマーだ!ふざけるなよ軍事政権!」と、いまなお腹立たしく思っております。続きは、次回。
 なぬ?「今日は以上で終わりか」って?この先、長くなりすぎますので、まずはここまで。来客の接待もありますもので。


今のいじめの形、いつから?

2021年05月01日 | Weblog
 お話し(講演だ、講話だ)を頼まれるんですが、テーマは、きまって「いじめ問題」。もはや、「いじめの専門家アンティークマン」です。家の前に、看板でも立てようかな。「いじめのご用命はこちら。今なら、格安+消費税」って。なぬ?「消費税だといってお金をとって、申告しないんじゃないか」って?そういう恥ずかしいまねはしませんからっ!そもそも、看板はジョーキング。何もかも、「無報酬」でやらせていただいております。

 古事記、日本書紀、落窪物語、源氏物語のいじめは、いわば「古式豊かないじめ」。今のいじめとは、大きく違っています。
 では、今のようないじめの形になったのはいつ頃からなのか?
 谷崎潤一郎の短編小説(「少年」明治44年 1911年)に、東京の下町の、いじめっ子、いじめられっ子の関係が描かれています。
 潤一郎のいじめの考えは…
○ 基本的に遊び仲間の内部で生ずる(これこれ、これですよ!いじめは狭いコミュニティで起こる。現代のいじめです)
○ 「いじめる、いじめられる」は、紙一重の違い。前者の立場にいた者が後者の立場に追いやられることもある。(まさしく、現代です)
 谷崎潤一郎って、凄いと思います。110年も前の小説で、極めて近代的にいじめをとらえている。この頃すでに、今のいじめの形ができあがっていたことがうかがえます。ねっ!勉強になるでしょ!

 そうゆう立派な小説なら、「アンティークマンの法螺話より、小説そのものを小・中・高校生に勧めたらいいだろう」って?
 あ、あ、あのね!谷崎潤一郎ですよ!小・中・高校生に勧められるわけがないじゃないですかっ!あと、「法螺」の解釈ですが、「大げさな話、真っ赤なウソ」だと思っていませんか?「法螺」は、もとは仏教語で、仏の教え(=法)がホラ貝(=螺)のように大きく響くことから。釈迦の説法を例えた言葉なのです。私は謙遜っぽく「法螺」と言いますが、お釈迦様並みに「人の心に大きく響くのが法螺」と思っています。

 閑話休題。谷崎潤一郎…「性的世界」です。題名は「少年」でも少年には勧められない本です。少女にも。サディズム・マゾヒズムに達する以前の段階のシーンが…。潤一郎は、男と女の関係を描き続けた。三度の結婚に彩られた人生。

 「『人間の足は塩辛い酸っぱい味がするものだ。綺麗な人は、足の指の爪の恰好まで綺麗に出来て居る』こんな事を考えながら私は…」
 こ、このような文章、小・中・高校生に読ませたくないということが分かっていただけるかと。
 潤一郎の「いじめに対する考え」と、「人間の足の味見」は…乖離ありすぎっ。