アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

正解は、CMのあとで!

2021年05月14日 | Weblog
  先週の土曜日、インターナショナル幼稚園首席卒園の孫(けい君。今春小1に。首席卒園は、祖父の私が勝手に決めました。ジジバカです)のサッカーの試合がありました。小1にしては長身で運動能力も高いので、チームの要として、活躍したと思います。
 で、けい君の兄のりく君(小4)に電話で、「けい君のサッカーの試合、りく君も応援に行くの?」とたずねたら、しょんぼりした声で、
 「オレ、塾のテストがあるからぁ…応援に行けない」と。りく君の心情を察知した私が…
 「偉いっ、偉いねぇりく君!我張ってるねえ!」と言いました。瞬時にりく君の声が明るくなり、「うん!」と。祖父ができることって、この程度のことなのですがね。
 りく君の塾は、「中学受験」で有名な塾。テストの結果は、終了後ただちに処理され返却される。当たり前のことですが、重要なことです。

 学校のテストも同じことが言えます。今日のテストが今日のうちに返されたら、「どこが間違っていたのか?今度は失敗しないぞ」となります。テストが求めている本来の姿です。
 これが、1週間後に返されたらどうなるか…どこを間違えたか?そんなこともう関係ありません。解答用紙は、点数が書き込まれた紙切れにすぎません。「80点か、まあまあだな」。「45点だったかぁ残念。親の目に触れないように捨てよう」。
 このように「点数を見て終わり」。これではテストの意味がありません。時間が経ってから返却するテストはやらない方がよい。テストは1秒でも早く返す。これが、鉄則です。奥歯にものが挟まった言い方だなって?若干挟まってますが、深く言うと長くなりすぎますので。

 テレビを観ていて、気分が損なわれることがあります。それは、クイズ番組などで、いいだけ煽っておきながら、「正解は、CMのあとで!」というアレ。
 CMなので、大急ぎでトイレヘ行く。戻ってみると、正解が終わっていたりする。なぬ?「トイレに要する時間が、CMの時間より長いからだろう」って?そうなんです。年齢のせいかぁ…コラッ!そういう問題じゃないっ!

 クイズ番組では、視聴者は、「自分の答え」というものを持って、「合っているか、間違っているか」を、固唾をのんで観ているのです。結果を早く知りたいのです。それなのに、「CMを観なけりゃ正解を教えないよ」…これは、腹が立つというより、怒りですよ。
 クイズ番組。いわば学校(塾)のテストと、同じでしょ!ですから、結果を早く返してこそ視聴者が喜ぶ。それを、CMをまたがなければ結果が帰ってこない。欲求不満もいいところです。問題を出して、ちょっぴり間をおいてからCMを入れずに正解を発表するのがいい。この「間」は、思考する時間の保証です。なぬ?「思考の時間の保証だって?それならヴィゴツキーの思考と言語とは違うだろう」って?ハイハイ、「間」といっても、1秒でいいのです。これなら、ヴィゴツキーに叱られないよね。
 正解を言ってから、CMを流せば、そのCMはかなり有効に作用しますよ。視聴者は、CMを観ながらトイレへも行かず、正答(誤答)を出した余韻に浸ります。テレビ局側は、このような「視聴者心理」を勉強していただきたい。

 追い撃ちをかけさせていただくと…
 「正解は、CMのあとで!」→「CMが始まり、やがて終わる」→「ようやく、待ちに待った解答だと意気込む」そ、そうしたら・・・CM直前の部分を再度放送する(これがストレス)…いったい、いつまで解答を引っ張るんだーぁ!欲求不満が、怒りに変わりますよ、ホント。