アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ジャガタラから来ました!

2021年05月21日 | Weblog
 似非農民ながら業務を開始したいのですがぁ…今年は、ダメです。畑まで歩いて行くのがきつい。農業は、おもしろいのですがねぇ。
 子供時代の昼食は、ジャガイモとカボチャでした。なぬ?「またその話か」って?こ、この話は後世に語り継ぐべき話ですからっ!毎日、毎日「イモとカボチャ」が続く…。食料が少ない時代でしたから、食べられるだけで幸福でした。
 当時は、イモを、「安価なだけの食べ物」としか思っていませんでした。ところが、ビタミンやデンプンが豊富、アラウンド古稀世代(アラコキ?)が元気な理由は、「幼少年期にジャガイモをたくさん食べたから」であると思います。

 トンガ王国、皆さんデカイ!主食はキャッサバ(タピオカ)、タロイモ、ヤムイモ、クマラ(サツマイモ)、イモを大量に摂取している。大きくなるし、強くなる。ラグビー王国になっているのも当然。力士になった人もおりました。イモの力です。

 「ジャガイモは、根ですか茎ですか?」小学校で習いました。ダイコン、レンコン、タマネギについても、食用部分が、「根か茎か?」と、問われたものです。それを知って何の役に立つのか?いまだに不明。レンコンは、「蓮根」と書くので「根」だろうと思ったら「食用部分は茎」。ダイコンのダイコンオロシにする部分(ダイコンの場合、葉も可食部位なので区別のためこのように書きました)は、細い根が出ている。根から根は出ないだろうから、「茎」だと思ったら、「根」だそうで…。子供ながらに、「野菜の可食部分の不思議」を感じたものでした。
 ジャガイモの食べるところは、地下の茎の部分(塊茎)。茎には見えませんがね。

 30年ほど前、チチカカ湖の辺りでジャガイモが栽培されていることを知りました。栽培しているどころか、ジャガイモの原産地だという。
 どうやって日本へやって来たか?「南米アンデス山脈の高地→スペイン人によりヨーロッパにもたらされた(16世紀)→16世紀末、オランダ人によって日本へ」こんな感じでしょう。

 なぜ、ジャガイモという名が付いたか?私の両親は、「ジャガタラから来たイモなので、ジャガタライモと呼ばれていた。訛って、ジャガイモになった」と、教えてくれました。当時、「ジャガタラ」がどこにあるのか知りませんでしたが、妙に納得しておりました。ジャガタラは、「ジャカルタ」のこと。
 南米→ヨーロッパ→日本というルートにジャカルタは出てこない。どうして、ジャカルタか?日本へ来る際、ヨーロッパ→(海路)→ジャカルタ→日本だった。私の両親は、ジャガイモの名前の由来については詳しかったわけです。今さらながら、「凄いぞ、私の両親!」と思います。

 それから…「わけが分からない」時に使う、「チンプンカン」に、枕詞がありまして…「アンプラ、カンプラ、チンプンカン」という。ギャグなのか…?これも両親に教わったのですが、「アンプラ」も「カンプラ」も、オランダ語の「ジャガイモ」のこと。ジャガイモ…ルーツからオランダ語の言い方まで、田舎在住庶民の暮らしに入っていたのです。眼から、アンプラ大のウロコが落ちましたよ!

 ジャガイモにまつわる学習は、感動の連続です。地中に実が成る(茎が成る?)ため、寒冷にめっぽう強い。冷害で米が収穫できなくても、ジャガイモは大丈夫。地中だから、カラスに荒らされることもない。地域によっては、複数回の栽培が可能。そのため、「二度イモ」「三度イモ」という名称すらある。さすが、世界の四大作物だけのことはあります。世界の四大作物は、「麦、米、ジャガイモ、トウモロコシ」。アダム・スミスも国富論の中で、ジャガイモに対し、「最大限の賛辞(早い話が礼賛)」を贈っています。

 なぬ?「ジャガイモが凄いのは分かったが、それとアンティークマンの『似非農民失業』と何か関係があるのか」って?全く関係なかったですね。
 ただ…人を小馬鹿にする「イモ!」は、「ダサイ」「田舎くさい」「ハゲ」「とろい」というイメージからです。「イモ」は凄いんだぞ!ということで、よろしくお願いいたします。「この、イモがぁ!」は、ほめ言葉に…ならないね。以上、イモによるジャガイモ礼賛でした。