徒然雑感 by おとぼけの父上

R中学のソフトテニスコーチ、エスパルスの応援、その他何でも、日々の雑感を記録していきます。

明日はU-17女子ワールドカップ決勝戦

2014-04-04 00:06:57 | サッカー(日本代表)
さて、どうしても紹介したい記事があります。
引用させていただきました記事は以下の通りです。

世界一に挑むリトルなでしこ。日本女子サッカーはなぜ強い?
SOCCER DIGEST Web 4月4日(金)13時50分配信

グループリーグから5連勝で決勝に勝ち上がったリトルなでしこ。21得点・1失点と内容も圧倒的だ。
2007年からの効果的な育成施策を経て大輪の花を咲かす
 日本の女子代表は、これまで3回、世界一を賭けて戦った。

 最初は2010年のU-17女子ワールドカップ。吉田弘監督に率いられたチームは、PK戦の末、韓国に敗れた。二度目は11年の女子ワールドカップ。ご存じのように佐々木則夫監督指揮するなでしこジャパンは、PK戦の末、アメリカを破り、優勝した。このチームは、翌年のロンドン五輪も決勝まで勝ち上がったが、アメリカに借りを返されている。

 そして、日本時間4月5日(土)の朝、U-17日本女子代表、通称「リトルなでしこ」が、スペインを相手に、日本女子サッカー史上4回目の世界大会ファイナルに挑む。

 アテネ五輪予選で北朝鮮を破る「国立の奇跡」を監督として演出した上田栄治女子委員長は、女子サッカー界に返り咲くと、07年6月、女子サッカーの成長施策「なでしこvision」を発表した。
「サッカーを日本女性のメジャースポーツにする」
「なでしこジャパンを世界のトップクラスにする」
「世界基準の『個』を育成する」
 掲げたのは、以上の三本柱だ。

「世界基準の『個』の育成」は、低年齢層からしっかりとした技術を身につけることに重きが置かれる。日本人の特徴であるアジリティー(敏捷性)を活かしながら、早い判断でしっかりとパスをつなぐ。こうしたベースは、小中学生年代で習得する。

 そのきっかけとして、U-12トレセンへの女子選手の参加や、U-15女子ナショナルトレセン、JFAエリートプログラムといった機会が設けられている。全国から集まった選手同士が同年代から刺激を受け、自分の課題を認識するとともに、ナショナルチームのスタッフが金の卵を発掘する場にもなっている。

 U-15女子ナショナルトレセンで注目された猶本光(浦和レッドダイヤモンズレディース)は、10年のU-17女子W杯で銀メダル、12年のU-20女子W杯で銅メダルを獲得。田中陽子(INAC神戸レオネッサ)らと織りなした、阿吽の呼吸の魅力的なパスワークは、「小さい頃から同じメンバーで何度も海外遠征などを行なってきた」影響もあると語っている。

 育成年代の強化と併せて、「なでしこジャパンを世界のトップクラスにする」ための制度が整備され、すでにフル代表にいる選手も力を発揮しやすくなった。まず、なでしこリーグのスケジュールやクラブの運営力が強化され、環境も改善された。また、代表主力の海外挑戦には「海外強化指定選手」の制度がバックアップ。移籍に伴う費用として一時金や生活費が支給されている。

 さらに「PLAYERS FIRST」の精神を持つたくさんの指導者が、選手の成長を最優先に考えてきた。自チームの公式戦と重なっていても、代表スケジュールを優先して選手を送り出す指導者も少なくない。こうした日本サッカー協会と各チームの二人三脚が、着実に成果をあげていく。

多くの選手に国際経験をと、予選メンバーから3分の1を入れ替える。
 07年から12年までの6年間に女子W杯と五輪が2回ずつ、FIFA主催の年代別世界大会は合計6回開催されている(U-17、U-20のW杯が3回ずつ)。日本はその10大会すべてに参加しているが、これは他に3か国(北朝鮮、ブラジル、ニュージーランド)だけだ。

 成績面でも、ベスト4以上が7回のアメリカ(U-17で1回、U-20で2回、フル代表で4回)とドイツ(U-17で2回、U-20で3回、フル代表で2回)には及ばないものの、日本も5回(U-17、U-20で各1回、フル代表で3回)を誇る。堂々たる実績だ。

 今夏に行なわれるU-20W杯で久しぶりに予選落ちの憂き目にあったが、そこまで含めても12回中11回で世界の舞台に上がり、6回ベスト4進出。世界ランキング3位にふさわしい成績と言えよう。

 コスタリカで開催中の今回のU-17W杯を戦うリトルなでしこを率いる高倉麻子監督は、前回大会まで指揮を執った吉田弘監督の下、コーチとして育成年代の指導に携わってきた。そして、大部由美コーチとともに、数年に渡ってエリートプログラムやナショナルトレセンに足を運び続けている。

 多くの選手に国際経験を与えることも考慮し、昨秋のアジア地区予選からメンバーの3分の1を入れ替え、今大会のメンバー21人の所属は12チームに分かれる。その内訳も、キャプテンの杉田妃和(藤枝順心)ら全国の高校チームに始まり、Jクラブ、JFAアカデミー福島、そしていわゆる町クラブまでさまざまだ。

 環境の差を越えて、洗練された技術を持つ選手が育ってきたこと。この世代の選手の成長過程をトレセンなどで見続けた指揮官が、それぞれの個性、プレーの特徴、さらに性格に至るまで、熟知していること。バラエティーに富んだ混成軍の快進撃は、そうした点も裏づける。

 高倉監督は、史上最強と謳われながら、ベスト8で敗れ去った前回大会の反省を糧に、世界大会を勝ち抜くうえで必要最低限の守備組織を整備した。だが、前述のように、多くの選手に国際経験を与えるため、アジア地区予選から半年しかない準備期間でメンバーの3分の1を入れ替えるなど、勝負だけにこだわっているわけでもない。

 そうした普段着で臨んだチームが、横綱相撲の連続で、この決勝まで勝ち上がってきた。リトルなでしこが、最後まで危なげなく世界の頂点に立つなら、それは日本の女子サッカー界全体の勝利として捉えるべきであろう。

西森彰

頑張れ!日本!!
コメント
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