嬉しいニュースが飛び込んできた。
お家芸ともなりつつあるパシュート。
一人一人の実力は劣っても、
チームワークと精密機械のようなラップだったりで、
強豪オランダと互角以上の戦いを繰り広げている日本。
そこへ記録的にも世界記録。
素晴らしいことだ。
しっかりとした映像を見たい気もする。
来年のオリンピックでは是非金メダルを!
日本女子団体追い抜き、大胆新作戦で世界新の快挙「3つの要因」を記者が解説
2017年11月12日7時0分 スポーツ報知
◆W杯スケート第1戦(10日・ヘーレンフェイン)
【ヘーレンフェイン(オランダ)10日=林直史】第1戦が開幕し、女子団体追い抜き(パシュート)で高木美帆(23)=日体大助手=、高木菜那(25)=日本電産サンキョー=、佐藤綾乃(21)=高崎健康福祉大=が組んだ日本は世界新記録の2分55秒77で優勝。2009年のカナダの記録を0秒02上回り、平昌五輪の金メダル筆頭候補に躍り出た。女子500メートルは小平奈緒(31)=相沢病院=がリンク新記録の37秒29で優勝。W杯通算10勝目を挙げた。
日本女子がケタ外れの世界新記録で、平昌五輪シーズンを滑り出した。団体追い抜きの3人はゴール直後、同走したソチ五輪金メダルのオランダの位置を確認。3秒29と大差の勝利を喜んだが、直後に「ワールドレコード!」のアナウンスが響くと、思わず目を見合わせた。2分55秒77。カナダがタイムの出やすい高地のカルガリーで残した記録を低地で8年ぶりに0秒02塗り替え、高木美は「すごい記録」と両手を突き上げた。快挙の裏には3つの要因があった。
【新作戦】3人が並んで6周を滑る同種目で、先頭交代を4回から3回に減らした。昨季のW杯最終戦で初めて試したが、今回は高木美が最初に引っ張る距離を1・25周(500メートル)から1・75周(700メートル)に変更。高木美の力を最大限に生かしてスピードに乗り佐藤、高木菜、高木美の順に先頭を入れ替えた。
交代回数減で減速を抑える 先頭交代による減速を抑える一方、引っ張る距離が伸びることで一人一人の負担は増える。足に疲労を残した状態で後半にペースを落とすリスクもあっただけに、高木美は「おのおののレベルも上がっている。負担がかかるレースでしっかりと滑れたことは自信につながる」とうなずいた。
【佐藤の成長】昨季は押切美沙紀が正メンバーで自身はサブ。出場した試合で先頭に立った周回にタイムを落とす悔しさを味わったが、今季は大学の理解も得てナショナルチームにフル帯同。個の実力を伸ばすと同時に連係を深め「リベンジという気持ちで臨んだ。夏からの積み重ねを発揮できた」と胸を張った。
【柔軟性】会場リンクのコーナー角度が急だったことを踏まえ、隊列を乱さないため、最後に高木美が加速しながら先頭に回るのではなく交代を終えた後にスピードアップ。高木菜は「今日決めました。ラスト1周、そこをうまくできて良かった」と明かした。
当初は2分57秒台を想定していた今季初戦での世界新にも、選手はそれぞれが反省点を挙げた。高木美も「やり込んでいけば、まだ伸びていける可能性はある」と前を向く。高地で行われる第3戦、4戦でのさらなる記録更新、そして平昌五輪の金メダルへ。「2分55秒77」でさえも通過点だ。
◆日本勢の世界記録 女子では500メートルの2回合計で小平奈緒が2月の世界スプリント選手権で出した1分13秒55が認定されただけで、今回が2度目。男子は500メートルで1969、70年に鈴木恵一が2度、96~01年に清水宏保が4度、05年には加藤条治が20歳で樹立した。90年代には1000メートルで宮部保範と堀井学、1500メートルで野明弘幸が達成。
お家芸ともなりつつあるパシュート。
一人一人の実力は劣っても、
チームワークと精密機械のようなラップだったりで、
強豪オランダと互角以上の戦いを繰り広げている日本。
そこへ記録的にも世界記録。
素晴らしいことだ。
しっかりとした映像を見たい気もする。
来年のオリンピックでは是非金メダルを!
日本女子団体追い抜き、大胆新作戦で世界新の快挙「3つの要因」を記者が解説
2017年11月12日7時0分 スポーツ報知
◆W杯スケート第1戦(10日・ヘーレンフェイン)
【ヘーレンフェイン(オランダ)10日=林直史】第1戦が開幕し、女子団体追い抜き(パシュート)で高木美帆(23)=日体大助手=、高木菜那(25)=日本電産サンキョー=、佐藤綾乃(21)=高崎健康福祉大=が組んだ日本は世界新記録の2分55秒77で優勝。2009年のカナダの記録を0秒02上回り、平昌五輪の金メダル筆頭候補に躍り出た。女子500メートルは小平奈緒(31)=相沢病院=がリンク新記録の37秒29で優勝。W杯通算10勝目を挙げた。
日本女子がケタ外れの世界新記録で、平昌五輪シーズンを滑り出した。団体追い抜きの3人はゴール直後、同走したソチ五輪金メダルのオランダの位置を確認。3秒29と大差の勝利を喜んだが、直後に「ワールドレコード!」のアナウンスが響くと、思わず目を見合わせた。2分55秒77。カナダがタイムの出やすい高地のカルガリーで残した記録を低地で8年ぶりに0秒02塗り替え、高木美は「すごい記録」と両手を突き上げた。快挙の裏には3つの要因があった。
【新作戦】3人が並んで6周を滑る同種目で、先頭交代を4回から3回に減らした。昨季のW杯最終戦で初めて試したが、今回は高木美が最初に引っ張る距離を1・25周(500メートル)から1・75周(700メートル)に変更。高木美の力を最大限に生かしてスピードに乗り佐藤、高木菜、高木美の順に先頭を入れ替えた。
交代回数減で減速を抑える 先頭交代による減速を抑える一方、引っ張る距離が伸びることで一人一人の負担は増える。足に疲労を残した状態で後半にペースを落とすリスクもあっただけに、高木美は「おのおののレベルも上がっている。負担がかかるレースでしっかりと滑れたことは自信につながる」とうなずいた。
【佐藤の成長】昨季は押切美沙紀が正メンバーで自身はサブ。出場した試合で先頭に立った周回にタイムを落とす悔しさを味わったが、今季は大学の理解も得てナショナルチームにフル帯同。個の実力を伸ばすと同時に連係を深め「リベンジという気持ちで臨んだ。夏からの積み重ねを発揮できた」と胸を張った。
【柔軟性】会場リンクのコーナー角度が急だったことを踏まえ、隊列を乱さないため、最後に高木美が加速しながら先頭に回るのではなく交代を終えた後にスピードアップ。高木菜は「今日決めました。ラスト1周、そこをうまくできて良かった」と明かした。
当初は2分57秒台を想定していた今季初戦での世界新にも、選手はそれぞれが反省点を挙げた。高木美も「やり込んでいけば、まだ伸びていける可能性はある」と前を向く。高地で行われる第3戦、4戦でのさらなる記録更新、そして平昌五輪の金メダルへ。「2分55秒77」でさえも通過点だ。
◆日本勢の世界記録 女子では500メートルの2回合計で小平奈緒が2月の世界スプリント選手権で出した1分13秒55が認定されただけで、今回が2度目。男子は500メートルで1969、70年に鈴木恵一が2度、96~01年に清水宏保が4度、05年には加藤条治が20歳で樹立した。90年代には1000メートルで宮部保範と堀井学、1500メートルで野明弘幸が達成。