ボクらはG裏のN席のシーズンパスを所有しており、だいたい中央よりも右側の席に陣取って応援することが多いです。ちょうど右サイドのコーナーキックや、試合終了後にMOMの選手がハッピーターン1年分をもらうのが、目の前で展開されるあたりのエリアで応援しています。
G裏は自由席ですから、当然ボクらの周りで応援するサポーターの顔ぶれは、毎試合ごとに変わります。この「その日に自分の周りで応援する人の顔ぶれ」って、その日「気持ちよく応援できるかどうか」を決める重要な要因になります。
ごく稀ではありますが、自分の席の近くに「立たない」「声を出さない(拍手をしない)」「文句ばかり言う」という三拍子揃ったサポーター(サポーターと呼べるかどうかという問題は残りますが)がいたりするわけですよ。そうなった時には最悪です。試合中に彼らの言動が気になってイライラしてしまうわけです。「N席なんだから立てよ!」「G裏は声を出して(拍手をして)選手とともに戦う場だぜ!」「文句は心のなかで自分に向けて言えよ!口に出すな!」って思いながら、そんな思いをかき消すように自らを鼓舞して必死で応援し、ゲームだけに集中することを意識します。まぁボクも人間が未熟なので、なかなかそれができないんですけどね。
だけど、周りに「気持ちのいい応援をするサポーター」がいると、逆にボクらはとても気持ちよくゲームに集中し、応援にも力が入ります。前節の大宮戦は、まさにそんな感じの「気持ちのいいゲーム」でした。
ボクの後ろの座席にいた2人組のお嬢さんたち(たぶん20代前半か半ばくらい)。この2人の応援が素晴らしかったんですよ。拍手そしてチャントの声、これが抜群だったんです。若い女性の伸びやかな大きな声のチャントやコールは、周りにいたボクらをとても気持ちよくさせてくれました。
ボクなんか声の音域が一般の方よりもちょっと低いんで、チャントの音程が高すぎて1オクターブ下げて歌うために、チャントが低い声でボソボソって感じになりがちなんですけど、彼女たちの元気な歌声に触発されて今回は随分頑張って声を出すことができました。自宅に帰ってきたら声が嗄れていましたよ。
あと、応援の合間の彼女たちの話し声も耳に入ってきたんですが(いや、別に聞き耳を立ててたわけじゃないんですが、ボクの真後ろだったもので)、これがプラス思考の発言ばかり。とても気分が良かったです。「涼太郎!きゃー!」「星くん!キャー!」みたいな黄色い声援も、心地よかったですよ。
秋山の得点シーンとチームの勝利が決まった場面の2回、他のサポーターの皆さんと同様に彼女たちともグータッチをさせてもらって、喜びを分かち合いました。試合後に選手を見送ってみんなが帰り支度を始める頃に、「お二人の元気な応援の声のおかげで気持ちよく試合を見れたよ」「ありがとう」と声をかけると、笑顔で「お疲れさまでした〜!」と答えてくれました。ホントに感じのよお嬢さんたちでした。息子の嫁に…(いやいや、息子は既に結婚していました)なんて思っちゃいましたよ。
若くて元気なサポーターの皆さんと一緒に気持ちよく応援し、しかもチームは勝利して昇格に大きく近づき、本当に幸せな大宮戦でした。そしてボクらも、皆さんの「気持ちのよい時間」に寄与できるようなサポーターでありたいな…と再認識しました。ボクらと同世代の「G裏ぼやきジジイ」の皆さん、気をつけないと若者に嫌われますぞ!