おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

前回の解説

2019年11月05日 | フォルマシオン・ミュジカル
フォルマシオン・ミュジカルでは実際の音楽作品を使って、聴き取り、リズム打ち、歌などを行います。

聴音は聞き取ってほしい音だけが聞こえるのではなく、音楽作品の姿のまま聞こえます。
いくつもの音の中からその音を聴きとります。

リズム打ちはただ叩くだけではなく、今回ご紹介したもののようにテンポをしっかり取るためのリズム打ちもあります。

音楽の流れに乗ってリズムは叩きます。
本来グループでレッスンするので、何組かに分かれて叩いたり歌ったりというものもあります。

さて、こちらでご紹介したものを解説させていただきます。

①全音半音の聴き取り
様々な楽器が聞こえます。ピアノは一番聴き取りやすい楽器です。ピアノしか音がわからないでは役に立ちません。様々な楽器の音色を知ること。それが演奏に活かされます。不思議な音の国の子供たちに音程のことをしているのでこれも使っています。

②テンポ
vol.2の最初のページにあります。休符が多く、しっかりテンポを刻んで聴く必要があります。F.M.(フォルマシオン・ミュジカル)では拍子の通り数えることにこだわりません。音符の長さで数えることもします。指揮をしながら拍子の感覚を身に付けることもしますので、この数え方でもおかしなことにはなりません。

③両手のリズム打ち
下声部はオスティナートです。初めは2人で同じパートを音楽と一緒に叩きます。1人ですぐできそうでしたら別々のパートを叩きます。オスティナートの方がタンバリンや太鼓など楽器で叩けると音が混ざらなくて良いと思います。最後は両手で叩きます。

④テンポ
これはとてもユニーク。4分休符と4分音符の数を数えます。
とても集中力がいります。驚いたことにこの曲がそのあといくつか別のメニューで出てきます。感動的です。発想が素晴らしいです!
次回、これをご紹介します。

⑤聴き取り
上行下行の聴き取りです。このカエルの声が衝撃的。子供たちは怯えるか面白がるかですが、ちゃんと音の方向は聴いています。

L'ouvertureはフランスの現代の作曲家の作品が多く使われています。
しかもそれほど聞きにくくありません。音楽の歴史が今も作られ続けている国だと実感します。
日本の作曲家は武満さんや西村朗先生で止まっているかも・・

(学生の頃、歩いていたら武満徹さんにバッタリ遭遇したことがあります。その日は芥川也寸志さんの番組をスタジオに観に行った帰りでした。吉田雅夫さんと野村光一さんにもお会いしたことがあります。吉田先生に「いや、ありがと」と言われたことが今も忘れられません。寛大さに感動しました。野村光一さんはツィメルマンが優勝した時のショパンコンクールを2位の人が1位だと思う、と納得いかない表情で語っておられました。皆さんもうこの世にはおられません・・)
コメント
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