おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

どうしてもリズムが・・

2019年11月20日 | フォルマシオン・ミュジカル
2つの8分音符がどうしても同じ長さで、叩けない、弾けない生徒さんはいるものです。

経験によってどうにかできるものではなく、どうやってもどうにもできない。
大抵、短い-長いになります。16分音符と付点8分音符に近い感じのリズムになります。

リズムが覚えられない+音を読むのが苦手=練習しない

このような生徒さんにレッスンから帰ったら忘れないうちに復習するよう言っても、実行することは期待できないのが現状です。

リズム感の欠如に根本的な解決法はないかもしれませんが、応急処置はできます。

本来の数え方にこだわらないことです。

この方法はフォルマシオン・ミュジカルで知りました。

L'ouverture à la musique Vol.1にこのような課題があります。

これは本来、1にアクセントをつけリズム感よく叩いたり歌ったりするためにあるのだと思います。
私もはじめはその目的のためにそうしていました。
このページの前の方にもこの数え方で、ストラヴィンスキーのペトルーシュカがあります。

これで叩くとボタボタしたリズムにならずに叩けます。

こちらはFaisons de la musique en F.M.vol1にあるものですが、やはり同じ数え方で叩いてもらっています。

これを「タタ タタ タタ タン」ではなく「12 12 12 1」で数えます。
慣れたら「タタ」にしますが、最初はこちらの方がリズムのノリよく叩けます。


この曲を弾いている大人の生徒さんがいます。
2つの8分音符が短い-長いになり、年令が増すごとにリズムが取れなくなってきております。

F.M.のテキストを使い、音楽に合わせてウッドブロックで2つの8分音符を左-右と叩いてもらいました。「12」と言ってもらいながら。

それでこの曲を「1 12 1」と言いながら手で叩いて頂き、ピアノに戻りましたら上手くいきました。

小学生でゲディケのリゴードンを弾いている生徒がいますが、彼女もリズムが取れず、同じ方法でしばらくリズム打ちをしました。
そうしましたらできるようになりました。

そんなやり方をしてはいけないと考えていらっしゃる先生も多いと思いますが、どうにもならなくなった時にこの方法を思い出していただけると幸いです。
コメント
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