3月21(土曜日)午後2時から、表参道・新潟館ネスパス3階会議室に於いて、首都圏佐渡連合会・郷土連絡委員会主催の産業振興フォーラムが開催された。フォーラム参加者数75名とのこと。
21日は、春分の日。薄日の射すくもり空だったがJR原宿駅からの神宮前通りは、大変な人出。
表参道ヒルズ前の歩道を歩く人ひと。
フォーラムの状況を簡単にお伝えします。
今井郷土連絡委員長が司会を務め、佐渡市から池町総合政策監、市橋産業振興課課長を迎えて定刻に始まった。
まず、首都圏佐渡連合会坂田会長が挨拶。
フォーラム会場情景。
坂田会長の挨拶。
坂田会長は、基調講演する小菅氏を紹介、ニューヨーク駐在員時代に日産の車を手離す時の状況をからませて、日本車の優位性を述べ、講演の内容に期待している旨を話された。
また、2月の総会が皆さんの協力で無事終了したこと、佐渡を世界遺産にする首都圏の会への支援・協力を呼びかけた。
次いで、佐渡市から出席された池町総合政策監の挨拶。
佐渡市池町総合政策監の挨拶。
池町総合政策監は、佐渡市の最近の話題について3点を述べられた。
1 佐渡金銀山の世界遺産登録に向けての進捗状況
今月末に国に対して推薦書を提出するが、佐渡を世界遺産にする首都圏の会が昨年9月に発足したことのよろこびを述べ、そうした取り組みが佐渡市に励みになっていること、国に対してもプラスに働いているものと思うこと 等を述べられた。
2 新造船「あかね」の就航について
3月の北陸新幹線の開業に合わせて、新造船を4月21日から就航させることとなっているので、周遊コースにとり入れての新造船の利用を要請した。
3 地方創生について
安倍政権が地方創生対策を立ち上げたので、佐渡市に於いても創生対策として作戦会議を立ち上げた。
佐渡の活性化、人口減少のために (ア)観光振興をはかっていく。()農業を活性化する ()若者の起業を進める 等の進めていくこと
とした。そして旅行の割引具体的な方策を述べられた。
首都圏に在住する出席者の皆さんにご支援・ご協力を呼びかけ締めくくった。
引き続いて、第一部基調講演 技術コンサルタントi-Officek 小菅秀顯氏が始まった。
演題は、「自動車業界を中心にみた真のエコ(グリーンエネルギー)とは?」。
小菅氏は、スライドを酷使して説明を進めた。
まず、自分の生い立ちについて述べ、本題に入った。
技術コンサルタントi-OfficeK 小菅 秀顯氏の講演情景。
先生は、現在世界が進められている電気自動車とトヨタが特許をすべて公開している水素燃料自動車についての利点、欠点をあげ、本当のエコーはどちらか? を説明した。
講演者小菅氏の一コマ。
先生は自分の結論として、水素燃料自動車よりも電気自動車の方が優位という現在の知識で判断している。
現在の段階で判断することはやむを得ないことですが、3~4十年前に誰が今のようなEV自動車を想像しただろうか。
技術の進歩は早い。地球温暖化対策は緊急の課題。
技術の進歩を期待したい。
しばらく休憩ののち、第2部 「佐渡市の地産池消と産業振興について」と題して、佐渡市産業振興課 市橋課長の講演が始まった。
市橋佐渡市産業振興課課長の講演情景。
市橋課長は、昨年課長に就任してまず企業にアンケートを実施、市民が何を考え、求めているかを収集したことを述べ、その対策をたてた。
佐渡市の「平成27年度産業振興施策について」の資料を基に、「人材」、「資金」、「技術」について、今産業振興課は何をしているかを説明。
市橋課長の講演の一コマ。
市橋課長は、現在進めている若者の育成、起業チャレンジ、新商品の開発、中心市街地活性化事業(特に河原田商店街の活性化を進めていること)及び地産池消(学校給食における佐渡産品の消費が1割程度から2割以上への努力)のそれぞれについて詳細に説明。
そして、計画と意識を変えるということが必要であることを伝え、役割を明らかにして行き、産業の活性化を進めたい として終えた。
午後5時20分、基調講演、講演が終了。
場所をB1に移して懇親会が始まった。出席者数50数名。
いつもよりやや少ないようであったが、池町総合政策監を中心にして意見交換、にぎやかな会話が続いた。
特に池町総合政策監が、若さを発揮して皆さんの席を廻っていたこと(前例がない)に、とても感銘をうけた。大変ご立派。その精神を忘れないで。