6月2日(日曜日)14時から、新潟市朱鷺メッセ4階マリーンホールに於いて、首記総会が開かれた。
総会・記念講演への出席者は、当初申し込みが290名余とほぼ満杯とのことでしたが、実際には約250名ほどで空席がやや目立った今年でした。
やはり、佐渡金銀山の登録推薦が今年は「北海道・北東北の縄文遺跡群」とほぼ決定しているせいでしょうか。ただ、昨年の国文化審議会からは「佐渡金銀山は、次の有力な候補になり得る」との今までにない異例の評価を受けています。登録に向かっていっそう皆さんと協力して頑張りたいと意を強くした次第です。
佐渡を世界遺産にする首都圏の会からは、I 事務局長と小生が出席しましたので簡単にお知らせします。
I 事務局長は、6月1~2日佐渡相川で催された京町音頭流し「宵乃舞」に参加し、3日この総会に参加とのことですが、小生は、日帰りでした。
朝、9時過ぎに一つ早い新幹線に と思って出発したが、東京駅に着くと1分後に出発の列車があったのでそれに飛び乗った。新潟駅着 11時59分。
総会開始まで2時間あまりあるので、散策することにし、朱鷺メッセまでプラプラ歩いた。
近辺ではビルがないので、朱鷺メッセはとびぬけて高く感じ、目印には最良のビル。途中で昼食をとって朱鷺メッセに入った。
受付が始まっていた。
左側突き当りには、天野 尚氏の「佐渡金銀山」写真展として十四、五枚の写真が飾られていた。
14時定刻となったので女性司会者が開会を宣言。
プログラムに則って、まず花角新潟県知事の挨拶。
花角県知事の挨拶。
県知事は、出席者に主催者としてまず御礼を述べ、佐渡金銀山の最近の状況について話したい と話し出した。 今年度の推薦状況として昨年度発表されたものを語り、更に普遍的価値を内外に広めていきたいと語った。
そして、県民会議は、皆さんに署名をお願いしている旨を述べ、現在7万名の署名が集まっているが更なるご協力をお願いしたい。
次に県民会議の顧問を務める県選出の石崎衆議院議員が国会議員を代表してあいさつに立たれた。
石崎衆議院議員の挨拶。
石崎衆議院議員は、佐渡金銀山を新潟の宝、日本の宝として登録運動をしていきたいと述べられ、協力を呼び掛けた。
司会者から壇上の役員並びに顧問、参与の皆さんや今日お見えになっている県議や佐渡市議会議員の紹介があった。
来年に向けてしっかりと取り組んでいくために福田新潟県商工会議所会長が「登録実現に向けた決議」をしたい旨を述べ、司会者が決議文を読み上げ、出席者全員の拍手で決議された。
本日の決議文は、国へ届けたいと司会者から述べられた。
次いで県教育庁文化行政課世界遺産登録推進室の北村室長から登録に向けた現状報告がなされた。
北村室長の登録推薦状況報告。
今年は、例年と異なっていることをまず話し、来年度の推薦を得られるようじっくり時間をもらったと、現在までの状況及び他の推薦候補の状況等を、また、これからの推薦に向けた計画を詳細に話された。
しばらく休憩の後、第2部の記念講演に入った。
講師は、工学博士、日本イコモス国内委員会の前委員長で東京大学名誉教授現神戸芸術工科大学大学院教授の西村幸夫さん。
演題は「世界文化遺産の思想と近年の登録状況」。
西村博士の講演状況。
西村博士の後ろに見られるように博士のお話を即座に脇のスクリーンに映し出されるという画期的な情景が見られた。難聴の人にも内容がわかるよう配慮したものである。ただ、司会者からその案内がなかったこと、スクリーンが講演者の後にあったことから、装置に気づいた人は少ないのではないでしょうか。もったいない。
西村博士の講演は、15時前から16時までの約1時間。内容については、省略させていただきます。
西村先生は、平成26年の佐渡金銀山世界遺産登録推薦県民会議でも講演されており、小生もその時出席・聴講していたので懐かしく思えた。
閉会の挨拶は、三浦佐渡市長。
三浦市長の閉会挨拶。
三浦市長は、推薦登録に協力していることに謝意を、そして4月開館された相川「きらりゅむ佐渡」の状況、今までに約6000人が入場していることを述べ、登録に向けて更なる協力を呼び掛けた。
すべてのプログラムが終了、解散となった。
新潟駅に向かい、新幹線に飛び乗った。
新幹線から観る弥彦山の夕景。
今回の総会は、先に述べたように登録推薦が来年になっていることからやや盛り上がりに欠けるものだった。 しかし、これからの1年がとても重要なものになるように思うので、推薦を確実なものにするよう皆さんとともに頑張っていきたいと思っています。
ご協力をお願いします。
来る6月8日は、首都圏での金の道ウォーク最終の 板橋 ⇒ 日本 橋 コースです。
注)天候予報によれば、8日は雨模様のため、 6月15日(土曜日)に変更となりました。(6月5日付)
県民会議に出席の細田衆議院議員は、このウォークに参加しませんが、第1回目の大宮~蕨間のウォークに参加された奥さんは、最終の板橋~日本橋のウォークに参加しようと佐渡からすげ笠を数個買って帰られたとのこと、うれしい限りです。