8月30日(日曜日)、表参道通りにある新潟館ネスパス3階大会議室に於いて、第19回の首記フォーラムが開催された。
あいにく霧雨でどんよりしていたが、参加者80名余が会場に駆けつけた。
表参道通りでは、原宿表参道元氣祭スーパーよさこい2015 2日目が車を止めて開催されていた。(初日の動画が載っていますので、ご参照ください。 https://www.youtube.com/watch?v=h6vccJdcTL4 )
今回の基調講演者は、佐渡市真野在住の伊藤屋旅館専務取締役 伊藤善行さん。演題は「地元の再発見!ファインダー越しの非日常と写真による集客」。
佐渡市役所からは、池町総合政策監、加藤地域振興課課長、川上国土交通省国土政策局離島振興課出向者、地域おこし協力隊木野本海府地区担当が出席した。
フォーラムスケジュールに従って、概略を報告します。
今井郷土連絡委員会委員長が司会役となり、スケジュールにより会を進めた。
まず、坂田会長の挨拶。
会長は、今日の講演者 伊藤氏の紹介並びに佐渡を世界遺産にする首都圏の会の活動報告と寄付の状況、並びに10月18日に開催される世界遺産フォーラムへの出席案内等について話された。
坂田会長の挨拶。
会長の挨拶を聞く出席者。
続いて、佐渡市役所から出席した池町総合政策監が、最近の佐渡市の動きについて報告。
池町総合政策監の報告状景。
池町政策監は、 1 世界遺産推薦の見送りに関する件。 この度、推薦見送りとなったが、文化庁から佐渡の推薦見送りに関して示された4件の課題(普遍的価値の表現、構成遺産の修理計画、保全管理、来訪者の管理戦略)等について説明された。 2 地方創生については、7月にビジョンがつくられ、公表された人口減対策、人材の育成、雇用の創生、観光 等の対策等について詳細に述べられた。 ふるさと納税についても協力を呼びかけた。
次いで、基調講演 伊藤さんの講演が始まった。
伊藤さんはまず自己紹介。真野新町に在るご縁の宿伊藤屋の5代目。
伊藤さん。
伊藤さんは、趣味としてトレッキング案内役やホームページ作成、写真等に興味を持ち、これらを複合して営業に生かしていった。
佐渡金山の大型立坑や疎水構を写真で紹介し、旅行者のニーズ(日常と非日常)について論じ、人が集まる9カ条を示して、ブログ記事とソーシャルメディアで集客していることを述べた。
「人が集まる9カ条」
そして、佐渡の未来のためにすべきこと について述べられた。
表示された「佐渡の未来のためにすべきこと」については、我々佐渡出身者だからこそ心していきたいことである。
最後に、島外で活躍している皆様へ として、「ふるさと佐渡を宣伝してください」、「皆様の人脈が便りです」とのべ、締めくくった。
しばらく休憩ののち、第2部 講演 に入った。
まず、加藤地域振興課課長の挨拶。加藤さんは、佐渡市地域おこし協力隊について説明、平成25年1月から活動しており、現在16名。そして、海府地区担当の木野本さんを紹介。木野本さんは新潟県小千谷市出身、地域おこし協力隊の1期生(任期は3年)。佐渡へ来たきっかけは、「トキ」だそう。(加藤課長のお話に耳立てをして、カメラを向けるのを忘れてしまいました。ごめんなさい)
佐渡市地域おこし協力隊 海府地区担当の木野本さんが、「カンゾウと寒ブリ 2つの財産を通して見えてきた佐渡の課題」と題して講演が始まった。
木野本さんの講演状景。
地域おこし協力隊について海府地区を担当して、感じていることを率直に述べた。
「地域おこし協力隊とは」、地域の情報発信等が目的であること。
カンゾウまつり(外海府)、寒ブリ祭り(内海府)その他海府地区の集落まつりについて説明。
住民にやる気をおこさせたいとの目的であったが、意識がづれてきているようだ。
活動を通じて感じたことを表にまとめていた。
表に記されているネガティブのことを率直にお話。
併せてこの地区では子供がほんとに少なくなっていること、集落間の距離を感じており、外海府、内海府の地域間が強く、他人事のようだ。まつりも衰退するのではないかと心配している。行動するに難しさを感ずると述べられた。
地域おこし協力隊の活動報告ブログを時々見せてもらっているが、機会あるごとに「行動隊は素晴らしい」といつも話させてもらっている。今回大変さを率直に述べられたことに正直感動した。
地域おこし協力隊の皆さん、地域間を少しでも取り除き、地区の皆さんと力を合わせ頑張ってください。
ちょうど予定時間となり、場所を地下1階のレストランに移し、上記の皆さんが参加して懇親会が開かれた。
懇親会情景。
佐渡市からいらした池町 総合政策監その他の方と久しぶりにお話することができ、有意義なひと時だった。