ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME8 1-II Helm's Deep (1)

2006-03-04 00:34:02 | Tolkien・HoME
まずは,前の章の「時刻合わせⅠ」に従った初期の下書きです。
ローハンの土地の描写から始まります。黒の山脈(後の白の山脈です。何故黒が白に変ったんでしょうね?)遠くにはMethedras(霧ふり山脈の最も南の山)を眺め,たくさんの馬道がついていると説明されます。兵士達の槍の先は赤く,Tindtorass(=Thrihyrne)の上に雲の間から差し込む最後の(夕方の)光のようだと記述されています。(この頃,トールキンさんの文章は,ホビットの冒険時代とは別人かと思うほど,洗練され,美しくなっていまして,とても私の日本語力では適切な訳をつけられません(笑))

そこへ1人のボロボロにくたびれた騎士がやってきます。彼はアイゼンで大敗を喫し,セオドレド(覚えてますか? 7巻の最後で,ローハンの大将Eoforedという名前で出てきました。ここでセオドレドになったわけですが,クリストファーさん曰く,まだセオデンの息子ではないそうです)を失ったと報告。エオメルに会いたいと言います。

するとセオデンがすっくと立ち上がり,「ここに来るのだ! Ceorl! 私はここだ。最後のEoringasは前進しておるぞ。戦わずして帰る事はなかろうぞ!」(このセリフカッコいいので原文をメモ)"Come, stand before me, Ceorl!" he said. "I am here. The last host of the Eolingas has ridden forth. It will not return unfought." するとCeorlは不思議に思いながらも喜びに溢れた表情で,「私にご命令を! お許し下さい! 存じませんでした! 私は‥」「風が冷たい重荷を払ってくれたのだ。この男に新しい馬を与えよ。Trumbold(>>Heorulf)の救出に向かうのだ!」

彼らは馬を進めます。するとガンダルフが何やら飛蔭に話しかけたかと思うと,突然,馬は跳ね上がり,走り去ってしまいました。ローハンの人達は後を追おうとしましたが,すぐに諦め,ハマは仲間とこんな会話を。「一体どういう事だ? 彼はいつも予期しない時に現れ,消える。」「蛇の舌がいたら,きっと説明してくれるだろう。」「確かに。しかし,また会えるまで待とうと思う。」「できればね。」

(ハマってその後二度とガンダルフに会えなかったんじゃなかったっけ?(泣))

やがて彼らはHeorulf's Cloughの大きな割れ目の入り口に到着。斥候達は次々に,この先野蛮な人々や狼乗り達がいて,Nerwetの門に向かっていると報告してきます。

(何やら聞きなれない名詞が一杯出てきますが,これらが後にHelm's DeepとかHelm's Dikeとかになるのでしょうねぇ)

Run!Run!Run!