日本語版見つけました。興味のある方はどうぞ! ‥ところで,ここで驚くべき事が起きました。なんと,これまで現在形で書かれていた物語が,過去形に変わったのです。さて何が起きたのか,確認しましょう。
それはChiefの,最初の記憶だった。よく思い出したと思う。
気が付くと,GeeverがChiefの隠したガムを削っている。McMurphyが起き出す。「お前ら勤務中にテレビ見てんだろう。Miss Rachedが聞いたら何と思うかね?」するとGeeverは「おら,ずーっとChiefがどうやってガムを手に入れているんだろうと思ってただ。そしたら,ここに1000回使った噛みかすがあるだよ。」
何故かウケるMcMurphy。黒人が言ってしまうと,Chiefに囁く。「Chief!何か言ってくれよ。」と言ってダサい歌を歌い出す。「スペアミントは一晩置いとくと固くならないか?」Chiefは思わず笑いそうになる。誰かが自分に話しかけるのは久しぶりだ。そして彼は「ほら」と言ってScanlonから取ったジューシーフルーツガムを出す。Chiefは気付くより前に「ありがとう」と言ってしまう。。。
Chiefは笑おうとしたが,キーキー言う声しか出せない。McMurphyはChiefがそれ以上声を出すのは大変そうだと見て,時間あるからゆっくりでいいよと言う。そしてベッドに横になって(まるでChiefの心を読んでいるかのように!)独り言。「なあChief,俺はガキの頃の事を思い出すぜ。豆を摘む仕事をもらったんだが,俺は他の大人より早く豆が摘めるとボスにアピールしたんだけど,奴ら俺がそこにいないかのように無視しやがった。だから黙ったんだ。そして奴らのくだらない話を聞いていた。誰かが来ないとあらぬ噂を立てたりする。俺はチャンスを待っていた。そして最後の日に,それぞれに休んでいる間に他の連中が何を話していたかバラしてやったよ。やっと聞いてもらえたんだ! そしたら,皆言い合いを始めた。ボーナスはもらい損ねたが,それだけの価値はあったよ。」と笑う。
(次の会話は面白かったんで,ほとんどそのまんま)
そして「お前もチャンスを待ってたのか? 奴らを非難する。。」
「‥できない」
「お前が思ってるより,簡単だぞ。」
「あんたは私より大きいし,強い。」
「何?何言ってんだ?」
「あんたは私より大きいんだ。あんたならできる。」
「おいおい,お前はここの誰より頭1つ以上デカイんだぜ。お前は誰にも負けないぞ。これは事実だ!」
「違うよ。私はかつては大きかったが,今は小さすぎる。」
「お~い,お前『気が狂って』るな。俺はクラマスとテキサスとオクラホマとギャラップに行ったが,俺が見た中で1番大きなインディアンだ。」
「私はコロンビア・ゴージから来た。パパは完璧な酋長で,Tee Ah Millatoonaと言う名前だった。山の上の1番高い松の木という意味だ。私達は山に住んでいたわけではないが,彼は本当に大きな男だった。しかし母親は2倍大きかった。」
(すみません,ここで私は思わず失笑。。いや,笑っちゃいけないんだけど。。)
「それってホンモノのムースサイズじゃなか。一体どの位大きかったんだ?」
「でかいでかい」
「何インチ何フィートだって」
「誰かが5フィート9インチで,130ポンドだと言っていた。(=175センチ59キロ→ほう,これはリヴ・タイラー並みじゃあありませんか)でも彼は『見た』だけなんだ。彼女はもっと大きくなったんだ。」
「ふん,どれだけ大きくなった?」
「パパと私を足したよりもっと。」
「それはまた珍しい。そんなインディアンの女って聞いた事ないぜ。」
「彼女はインディアンじゃない。ダレスから来た町の女だ。」
そこから,Chiefは,彼の父親と,政府の役人との長い戦いの話をする。役人達は彼らの種族から,全てを奪おうとしていた。(Chiefはここで今まで病院の看護婦や医者等の集合=管理者側,に対して使っていたCombineという言葉を,役人を意味する言葉として使います)
しかし,彼の母親は父親を小さくしていった。やがて父親は酒をたくさん飲む。「Combineは彼を叩きのめした。あんたもそうなるよ。奴らはパパのようなデカイ奴が自分達の仲間でなければ,我慢できないんだ。あんたもそのうちわかるよ。」
「ああ,多分ね。」
「だからガラスを割っちゃいけなかったんだ。」
「マスタングを壊すように?」
「いや,奴らはそんな風にあんたを壊さない。あんたが動きが取れないようにしようとしているんだ。そのうちどこかに閉じ込められるよ。」
「ちょっと静かにしなよ。聞かれるぞ。」
黒人が何の音かを確かめにきて行ってしまった後,Chiefは父親の最期について,囁くように語った。父親は,最後は飲み過ぎで目が見えなくなり,杉の木の下にいた所を,皆で運び出したが亡くなった。彼らが父親を殺したのではないが,何か他の事をしたのだ,と,Chiefは思う。
話を終わるとMcMurphyは寝返りを打つ。Chiefはふいに彼の刺青に触れてみたくなった。何故なのかよくわからない。それでも触れようとすると,McMurphyが振り返り「何故釣りに来ない?」と尋ねる。
Chiefが,自分はお金がないから行けないと言うと,McMurphyは,もしChiefに昔の強さがあったら(いつぞや自分が持ち上げようとした)パネルを持ち上げられるか?と聞く。するとChiefは,できると思う,と答える。するとMcMurphyは「もしお前を以前のように大きくしてやったら,持ち上げると約束するか? そしたら俺のスペシャルボディビルコースと10ドルの釣りにタダで参加させてやる。」
(うわっ,McMurphyってホントステキな人ねっ。思わず目頭が熱くなりましたっ。。。それにしても,この素敵な会話,映画には入らなかったんですねぇ。。これ伏線中の伏線ではありませんか)
「でもどうやって?」と言うChiefに,McMurphyはわけのわからん事を(笑),いろいろ楽しそうに語る。そしてベッドにChiefを縛り付けていたベルトやカバーを取り,裸のままにしてしまう。「これでもう半インチ大きくなっただろう。」
それはChiefの,最初の記憶だった。よく思い出したと思う。
気が付くと,GeeverがChiefの隠したガムを削っている。McMurphyが起き出す。「お前ら勤務中にテレビ見てんだろう。Miss Rachedが聞いたら何と思うかね?」するとGeeverは「おら,ずーっとChiefがどうやってガムを手に入れているんだろうと思ってただ。そしたら,ここに1000回使った噛みかすがあるだよ。」
何故かウケるMcMurphy。黒人が言ってしまうと,Chiefに囁く。「Chief!何か言ってくれよ。」と言ってダサい歌を歌い出す。「スペアミントは一晩置いとくと固くならないか?」Chiefは思わず笑いそうになる。誰かが自分に話しかけるのは久しぶりだ。そして彼は「ほら」と言ってScanlonから取ったジューシーフルーツガムを出す。Chiefは気付くより前に「ありがとう」と言ってしまう。。。
Chiefは笑おうとしたが,キーキー言う声しか出せない。McMurphyはChiefがそれ以上声を出すのは大変そうだと見て,時間あるからゆっくりでいいよと言う。そしてベッドに横になって(まるでChiefの心を読んでいるかのように!)独り言。「なあChief,俺はガキの頃の事を思い出すぜ。豆を摘む仕事をもらったんだが,俺は他の大人より早く豆が摘めるとボスにアピールしたんだけど,奴ら俺がそこにいないかのように無視しやがった。だから黙ったんだ。そして奴らのくだらない話を聞いていた。誰かが来ないとあらぬ噂を立てたりする。俺はチャンスを待っていた。そして最後の日に,それぞれに休んでいる間に他の連中が何を話していたかバラしてやったよ。やっと聞いてもらえたんだ! そしたら,皆言い合いを始めた。ボーナスはもらい損ねたが,それだけの価値はあったよ。」と笑う。
(次の会話は面白かったんで,ほとんどそのまんま)
そして「お前もチャンスを待ってたのか? 奴らを非難する。。」
「‥できない」
「お前が思ってるより,簡単だぞ。」
「あんたは私より大きいし,強い。」
「何?何言ってんだ?」
「あんたは私より大きいんだ。あんたならできる。」
「おいおい,お前はここの誰より頭1つ以上デカイんだぜ。お前は誰にも負けないぞ。これは事実だ!」
「違うよ。私はかつては大きかったが,今は小さすぎる。」
「お~い,お前『気が狂って』るな。俺はクラマスとテキサスとオクラホマとギャラップに行ったが,俺が見た中で1番大きなインディアンだ。」
「私はコロンビア・ゴージから来た。パパは完璧な酋長で,Tee Ah Millatoonaと言う名前だった。山の上の1番高い松の木という意味だ。私達は山に住んでいたわけではないが,彼は本当に大きな男だった。しかし母親は2倍大きかった。」
(すみません,ここで私は思わず失笑。。いや,笑っちゃいけないんだけど。。)
「それってホンモノのムースサイズじゃなか。一体どの位大きかったんだ?」
「でかいでかい」
「何インチ何フィートだって」
「誰かが5フィート9インチで,130ポンドだと言っていた。(=175センチ59キロ→ほう,これはリヴ・タイラー並みじゃあありませんか)でも彼は『見た』だけなんだ。彼女はもっと大きくなったんだ。」
「ふん,どれだけ大きくなった?」
「パパと私を足したよりもっと。」
「それはまた珍しい。そんなインディアンの女って聞いた事ないぜ。」
「彼女はインディアンじゃない。ダレスから来た町の女だ。」
そこから,Chiefは,彼の父親と,政府の役人との長い戦いの話をする。役人達は彼らの種族から,全てを奪おうとしていた。(Chiefはここで今まで病院の看護婦や医者等の集合=管理者側,に対して使っていたCombineという言葉を,役人を意味する言葉として使います)
しかし,彼の母親は父親を小さくしていった。やがて父親は酒をたくさん飲む。「Combineは彼を叩きのめした。あんたもそうなるよ。奴らはパパのようなデカイ奴が自分達の仲間でなければ,我慢できないんだ。あんたもそのうちわかるよ。」
「ああ,多分ね。」
「だからガラスを割っちゃいけなかったんだ。」
「マスタングを壊すように?」
「いや,奴らはそんな風にあんたを壊さない。あんたが動きが取れないようにしようとしているんだ。そのうちどこかに閉じ込められるよ。」
「ちょっと静かにしなよ。聞かれるぞ。」
黒人が何の音かを確かめにきて行ってしまった後,Chiefは父親の最期について,囁くように語った。父親は,最後は飲み過ぎで目が見えなくなり,杉の木の下にいた所を,皆で運び出したが亡くなった。彼らが父親を殺したのではないが,何か他の事をしたのだ,と,Chiefは思う。
話を終わるとMcMurphyは寝返りを打つ。Chiefはふいに彼の刺青に触れてみたくなった。何故なのかよくわからない。それでも触れようとすると,McMurphyが振り返り「何故釣りに来ない?」と尋ねる。
Chiefが,自分はお金がないから行けないと言うと,McMurphyは,もしChiefに昔の強さがあったら(いつぞや自分が持ち上げようとした)パネルを持ち上げられるか?と聞く。するとChiefは,できると思う,と答える。するとMcMurphyは「もしお前を以前のように大きくしてやったら,持ち上げると約束するか? そしたら俺のスペシャルボディビルコースと10ドルの釣りにタダで参加させてやる。」
(うわっ,McMurphyってホントステキな人ねっ。思わず目頭が熱くなりましたっ。。。それにしても,この素敵な会話,映画には入らなかったんですねぇ。。これ伏線中の伏線ではありませんか)
「でもどうやって?」と言うChiefに,McMurphyはわけのわからん事を(笑),いろいろ楽しそうに語る。そしてベッドにChiefを縛り付けていたベルトやカバーを取り,裸のままにしてしまう。「これでもう半インチ大きくなっただろう。」