ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME8 1-III The Road to Isengard (1)

2006-03-25 00:16:46 | Tolkien・HoME
ちょっとだけですが,更新します。

この章の下書きは,正式版とかなり違うそうです。‥とは言いましても,映画のこの辺りはまた激しく改変されている(汗)ので,下書きが正式版とどう違うかを見分けるのはとても難しいですが‥‥。

<メモ>
エオメルとギムリがDeepから戻ってくる。2人共怪我をしている(アラゴルンが手当て?) ガンダルフは散り散りになった兵を集めていたと説明。王はEodorasに戻る代わりにアイゼンガルドに行く。ただしガンダルフが,留守の間に荒らされないよう,幾らかの兵を送る。皆ガンダルフに木について尋ねるが,答えはアイゼンガルドにある,と彼は答える。アラゴルン,エオメル,ギムリ,レゴラス,セオデン,その他手勢でアイゼンガルドへ。木々の傍を通ると不思議な呟き声。オークはいない。ガンダルフは作戦を検討,ギムリは洞窟について話をする。

日差し。大きな人影。騎士達は剣を抜く。人影は「自分はブレガラド,またはせっかち」と名乗る。
</メモ>

HoME8 1-II Helm's Deep (6)

2006-03-25 00:12:05 | Tolkien・HoME
‥せっかくはらはらしていたのに,アラゴルンの危機一髪の話は何故かここで切れ(汗;)ギムリの話です。彼はエオメルを助けた時「私はモリア以来木しか切ってない。」と言うのですが,ボロミアの助太刀をしているはずやん,と,クリストファーさんのツッコミがはいっておりました。(笑)

次は,褐色人の国の野蛮な人間達(当時は西の谷もしくはWestmarchと呼ばれる地域から来ていたそうです)について語る,アラゴルン,エオメル,ギャムリングです。

<本文>
「彼らの声が聞こえたが,鳥か獣のように聞こえた。」とエオメル。アラゴルンは「しかし西の谷(後に褐色人の国)の訛りを持った者がいたぞ。人間の言葉だ。かつてはよい人間達だった。」するとギャムリングが「その通り。かつてはマークのどこでも聞けた言葉だが,現在は憎悪に満ちている。『奴らの王を滅ぼせ! ロヒアリムに死を! 藁頭に死を! 北の侵略者に死を!』 彼らは我々の事をそのように言う。彼らは500年の間忘れていない。ゴンドールの領主がエオルにエレンディルとイシルドゥアに仕えた褒美としてマークを与え,彼らは引き下がった。そしてサルマンがその憎悪を煽ったのだ。」
</本文>

7巻にも出てきましたが,元々,ローハンは,エレンディルとイシルドゥアに協力したエオルへの褒美という事になっていたのですね。正式版では,エレンディルとイシルドゥアが活躍したのは3000年前で,500年前にエオルがゴンドールからマークを貰い受けた理由はちょっと違いますが(まあどっちみちゴンドールを助けたという事には変りはないですが),褐色人のローハンへの憎しみって,こういう所から芽生えたんですね。なかなか勉強になります。

次は,アラゴルンと敵側の初期の"parley"の下書きです。

<メモ>
西の谷人は,王がアイゼンガルドまでの領土を放棄したら皆助けてやると言う。誰がそんな事を? サルマンだ。いい取引だろ。アラゴルン,彼らを,オークの味方なんぞして,と,叱る。オークがやじを飛ばし,オークの射手が矢を撃つが,西の谷の大将,射手を切る。
</メモ>

へぇ~,これはちょっと面白いですね。取引の内容は,少し黒門でのガンダルフとサウロンの口との"parley"も思い出させます。

最後にレゴラスは,不思議な森を見て,魔法のようだと感銘。そして7巻でガラドリエルからガンダルフに伝言された"Thy last shaft when thou hast shot, under strange trees shalt thy go!"を,唐突に思い出します。「行くぞ!魔法が変る前に,この森を見ておこう!」

Run!Run!Run!