ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

FOTR CD: 1-11: A Knife in the Dark

2006-03-28 08:11:01 | Tolkien・LOTR
この章の冒頭は,堀窪で留守番をするおでぶちゃんのボルジャーを襲った災難です。映画を観てから原作を読んだ身には,ここはちょっと馴染みにくい箇所でしたが,HoMEを読んでから納得。黒の乗り手達は,基本的に,堀窪とガンダルフをマークする組と,本物のフロドの一行をマークする組と,二手に分かれているんですね。(まあ実際は互いの連絡役もあり,単純に5:4の二手ではないですが)

最初彼らはおでぶちゃんのボルジャーの方を本物のフロドと信じていたようですね。まあ,いずれにせよ,フレデガーは,HoMEに一瞬書かれたように,ガンダルフの背中に貼りついて馬で脱出したり,その後風見が丘で黒の乗り手に連れ去られたりする事ももちろんなく,‥そうそう,本当にいろいろありましたが(笑),‥結局,彼は怖がりながらもちゃんと役割を果たして無事に逃げ延び,ブランディバックの一族は勇敢に警告の角笛を鳴らして黒の乗り手を追い払い,この一件が,後の「Scouring of the Shire」への,大きな布石になりましたね。

‥そして黒の乗り手の残りは,ブリーの踊る子馬亭を襲撃します。ホビット達は馳夫さんの忠告を聞いてよかったと感謝。それにしても部屋はめちゃめちゃなのに,バタバーさんは「音を聞かなかった」そうで,一体どうやって襲ったんだか。しかしホビット達の連れてきたポニーがいなくなって,代わりにしだ家のビルの所のビルをもらう事になるんですね。彼らがブリーを出発の時,サムがしだ家のビルにリンゴをぶつけるシーン,原書では読み損なっておりましたが,CDでしかと聞届けました。(笑)

聴いていてなかなかおかしかったのは,一行が湿地で虫に悩まされたという場面です。秋だというのにmidges(蚊やブヨの類)に追い回され(これは映画のシーンにもなってますが(笑)),コオロギの仲間に"neek-breek"とか"breek-nreek"とか鳴かれたとか。

裂け谷まで2週間かかると聞いて,モチベーションを落とすフロド。彼は初めて自宅を離れた不安感を募らせたとありますね。

途中でギル=ガラドの話(なんとサムが暗唱)とか,べレンとルシアンの話(馳夫さん)とか織り込んで,風見が丘に。何故か塚山丘陵を思い出すフロド。馳夫さんはそういう関係はそこにはいないと言いますが,結果的にはフロドの予感ある意味的中ですね。

ガンダルフがキャンプした跡を発見する一行ですが,HoMEの時とはちょっと変わっていますね。本番では皆に食べ物を残していたという話はなくなっています。でもブーツの足跡を見て,これはレンジャーではないと言う馳夫さんのセリフは残っていますね。

黒の乗り手達を見て,メリーやピピンが剣を抜いたというような記述はありませんね。(映画の観過ぎか(笑))でもフロドが戦わずしてへなへなとなったという記述もありません。それどころか彼の方が先にアングマールの魔王を攻撃しているんですね? ‥と,辞書で確認して,さらに翻訳版も確認に行ったへたれ英語力。(笑)

Run!Run!Run!