全国で10番目の人口を抱える広島市にはいろいろな顔があります。
西日本有数の工業都市であり、中国・四国地方を統括する政府機関も集まっています。
もちろん国際平和文化都市として世界的に知名度が高いですが、戦前は軍事都市でもありました。
都市としての広島の歴史は、戦国大名の毛利輝元が1589年に広島城を建設したことに始まります。
関ヶ原の戦いの後、福島正則が毛利輝元に替わって入城しましたが、幕府に無届けで修築したためそれをとがめられ、改易の憂き目を見たことでも有名です。
ちなみにそれ以降は浅野氏の居城となりました。
天守閣です。戦前は他の現存する建造物とともに国宝に指定されていました。
しかし、原子爆弾投下の際には、爆風によって倒壊してしまいました。
現在の天守は1958年(昭和33年)に広島復興大博覧会が開催された際、鉄骨鉄筋コンクリート造で復元されものです。
百名城スタンプは天守閣2階の売店で押すことができます。
鎧かぶとを試着できました。
二の丸です。写真左から御門橋・表御門・多聞櫓・平櫓です。
こちらは、平成元年から6年にかけて復元されました。
最近の復元工事はなるべく史実に基づいて行われます。このため、建築材料も当時同様木材を使います(耐震加工はされますが)。
広島城の二の丸は、出撃の拠点である馬出しの機能を持っていました。
もともとは広大な城でしたが、現在残されているのは天守閣・本丸・二の丸ぐらいです。
広島城の別名は鯉城(りじょう)です。
これは、この地一帯が己斐浦(こいのうら)と呼ばれたからだといわれています。
またこの別名から広島東洋カープのチーム名が付けられました。
広島城から原爆ドーム・平和記念公園までは1kmほどしかありません。
広島観光の際は歩いてまわられたらいかがでしょうか。