デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



松尾山を登る

時間はあまりなかったが、今回の関ケ原散策で足を運んでおきたかったところには行けた。その場所は松尾山である。松尾山は関ケ原の戦いで小早川秀秋が陣を張ったところだ。ふもとから歩いて登って40分ぐらいで陣の跡に着く。








松尾山からの眺望




やっとこさ着いた、こりゃいい眺めだと思ったとき、次の断片を思い出した。

この仕事はどのようにして書かれたのだろうか。偶然がわずかばかりの足がかりを提供してくれるかどうかに左右されながら、一段一段登っていくようにして書かれた。それは、危険な高所にまで攀じ登る人が、もしも眩惑を起こしたくなかったら一瞬たりとも周りを見てはならないのと同じだ(だが、それは、彼の周りに広がる眺望(パノラマ)の迫力を味わうのを一番最後にとっておくためでもある)。   [N2,4]
   ヴァルター・ベンヤミン『パサージュ論』(岩波現代文庫)

私は関ケ原の闘いについてよく知らないけれども、少なくとも当時の兵士たちが戦のため陣を張るためにここまで登ってきた大変さは身にしみたし、ここまで来てこそ、小早川秀秋の心境をわずかでも推し量れるのかも、と思ったりするのである。


家康から鉄砲で急き立てられたときの
心中はいかなるものだったのだろう…。


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