デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



「映画大好きポンポさん」(2021) ★★★★☆
…映画制作の現場をアニメで描いた作品だが、たまにはこういった作品を見るのもいいかなと思った。

「グッドモーニング, ベトナム」(1987) ★★★★★
…若い頃に2回ほど見たが、その頃は戦争映画といえばアクションや映像効果ばかりに目が行って、この作品で何が描かれているのかよく分からなかったが、今になって「こんな話だったのか」としみじみ。クロナウアーとヒロインのトリンが握手して別れる場面に戦地における友情の形態が全て詰まっているように感じた。

「ブリジット・ジョーンズの日記」(2001) ★★★★★
…二度目の鑑賞。ある程度、大人にならないとブリジットの奮闘や悲哀やある種の切実さが分からないし、やっぱり再鑑賞すべき作品だと思う。

「マンマ・ミーア!」(2008) ★★☆☆☆
…ミュージカルの改悪作品、非常に残念だった。とどめの一撃は「I do, I do, I do, I do, I do」をなんでお前が歌うねんとツッコミを入れた場面だった…。

「ピエロがお前を嘲笑う」(2014) ★★★★★
…承認欲求を満たす若者の物語としてもおもしろく見れた。ハッキングやクラッキングはダメではあるが、昨今、ネット上でもラクをして有名になろう、アクセス数を稼ごうとすることへのアンチテーゼな面もあるかもと勝手ながら思った。

「地獄の黙示録 ファイナルカット」(2019) ★★★★★
…現代の戦争を描いた作品では、なんだかんだで私の心に一番刺さる作品だと改めて思った。最も心に残るのは現地の女性の飼い犬が乗船している場面だが、あの場面に戦争の愚かさと悲惨さを見る。また完全無欠の経歴を誇るカーツ大佐の「所業」に至った気持ちを推し量ろうとする、これまた平穏無事な世界に居られなくなったウィラード大尉の「なぜだ?」とつぶやく場面も改めて見るとゾッとするものがある。フランス人入植者たちと会食する場面も『ホワイトバッジ』を髣髴とさせた。

「プラトーン」(1986) ★★★★★
…「地獄の黙示録 ファイナルカット」の直後に再鑑賞したので、テンポ速えな!と正直思った(笑)。昔は新人兵士からの信望が厚く現地人に対して倫理観を失わないポリシーを持つエライアスが良いキャラ、バーンズは悪キャラで、主人公は勧善懲悪を成し遂げるなどとそんな見方をしていた。しかし、今回の再鑑賞だと、超ベテランのバーンズやそのとりまきがエライアスのことを「3年目で調子に乗ってきた青二才」と吐き捨てる気持ちも分かるし、テイラーが1度目に負傷する場面の前の時点でバーンズは部下を何人も失ってこれ以上の犠牲者を出すのはマズいと分かっていても責任は重く、さらに戦況は悪化していて苦戦が予想されるという相当苦しい立場であることが分かると、主人公は現実とキレイごととの間で葛藤するテイラーでもあり、小隊をなんとか率いるバーンズでもあるのがよく分かった。

「トゥルーマン・ショー」(1998) ★★★★★
…主人公の周囲が全て仕組まれたものである、というテーマは「人間に本当に自由意志はあるのか?」という問いにも通じるし、ネット上で収集された膨大なビッグデータがユーザーに何をもたらしているのか、という現代的なテーマにも当てはまるように思った。

「セントラル・ステーション」(1998) ★★★★★
…これほど引き込まれたロードムービーはひさしぶりだった。ブラジルの国内問題だけでなく、日本国内ではなかなか分かりづらいブラジル人のタフネス、タフでないとやっていけない現実も非常にうまく描けていると思った。

「デイズ・オブ・サンダー」(1990) ★★★☆☆
…トム・クルーズが飛ぶ鳥を落とす勢いで売れている時代の作品だった。彼が出る映画のヒロインのキャラのテンプレは相変わらずな時代、ともいえる。

「パリは燃えているか」(1966) ★★★★★
…史実を忠実に反映しているかはともかく、とんでもなく豪華ゲストな贅沢な作品だった。

「ボルサリーノ」(1970) ★★★★★
…ジャン・ポール・ベルモンドとアラン・ドロンの名コンビ、めちゃくちゃギンギンだった。マルセイユの街がそのまま撮影に使われていて、街を作品の聖地の如く思い入れてしまったも不思議じゃない。

「ウォール街」(1987) ★★★★★
…随分前に見たことあったが、再鑑賞で何が描かれているか、ようやく分かった。「欲は善だ、欲は正しい」のゲッコーの有名なセリフは未だ顕在で、ビッグデータが反映されてPCやスマホ画面上に表示される「あなたにおすすめ」のサービスを見るたびに彼のセリフを痛感してしまう。

来年も良い映画に出会えますように。


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