デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



昨日の朝とは異なり、晴れそうな天気だった。
昨日と同じように朝7時に起床し、ダイニングスペースで朝食の準備が始まるまでの間、一日の計画を練った。ピン子と三毛が寄ってきたが、部屋の貴重品ボックスにカメラを置き忘れていて、ネコたちが遊ぶ姿を写せなかったのが悔しかった(笑)。
まもなくして同部屋のフランス人がデカいバックパックを担いで下りてきて、レセプションに誰もいないのを見て、私に挨拶だけしてさっさと出発した。
私もチェックアウトの日だ。今回のゲストハウスは宿を後にする前に自分の使用した枕カバーとシーツを所定の回収籠に入れておけばいいし、そもそもルーム・キー自体を設けず、客は貴重品を入れるボックスの鍵だけ管理し、宿を発つ時にきちんと宿に返しておけば、もうチェックアウトはレセプションが居なくても11時までに勝手に宿を後にしてよい方式だったので、随分気軽だった。

朝食の前からけっこう悩んだことがあった。
この旅で行ってみたい所に、ガイドブックには良洞民俗村と紹介されていることも多い양동마을(Yangdongmaeul 良洞村)があった。ネット上にはバス203番を利用すれば慶州と村の往復の移動も含め合計4時間でなんとか観光し慶州に戻ってこれるという、個人で村を散策した記事が結構あるので、私だって村に行って帰って来れると思ってはいた。
けれども、夕方から宵の口には釜山に向っていたいことから、もし村が辺鄙すぎる所だったとしたら?とか、事前のネット上の情報が私がバスに乗る2022年10月末の時点で正しいものなのかは誰も保証してくれないわけだし、バス203番が乗れなかった場合の別のバスの(復路の)バス停が見つけられなかったら?、などと自分の中で不安要素を誇大にして考え、あげく「リスクをとるよりは慶州市内を観光し、いつでもバスターミナルや新慶州駅に行けるようにしたほうがいいのではないか?」と一人思い悩んでいた。
8時前になりスタッフがやってきて、軽く挨拶した。昨日同様、朝食の準備を終えるともうさっさと居なくなるスタッフだった(笑)。
朝食を摂りながら、同時に昨日の夕食前に十中八九決めていた事を思い出した。バス203番がきちんと時間通りに来たら乗車し、その際ドライバーに紙に大きく書いた「양동마을입구」の文字を見せて確実に行くと分かったらもう行ってしまおう、村で時刻表が無かった場合は散策を1時間早く切り上げたら良い、と決意していたではないか。
部屋に戻り、自分の荷物を整理し、使用した枕カバーとシーツは回収籠に入れた。
8時半ぐらいから朝食を摂り始めた西洋人のグループの声が聞こえるなか、ネットの情報にあるバスの時間までは、バスのドライバーに見せる
「양동마을입구(ヤンドンマウルイック(良洞村入口))」
と書いた紙をこしらえたり、レセプションに荷物を預かってもらおうなどといろんなことを考えながら待った。
ただ、慶州を発つまでの間の荷物預けスペースの使用については、やはりスタッフに一言断っておいたほうがいいと思った。場合によっては携帯電話の番号を控えたりタグの取り付けや引き換え票を渡されることもあるからだ。スタッフが現れるまで待ってみたが、一向に現れない(笑)。結局、朝食の準備をしたあと居なくなったスタッフは戻ってこなかった。
荷物を全部村に持って行ってもいいや、と決めた。預かってもらえたらと考えていた荷物といっても、折り畳み傘1本と衣類数枚分と本2冊とデジカメの充電器ぐらいで、総重量は3kg強程度だし、また、村から市内に戻ってきてもゲストハウスに寄らず、そのまま古墳群や釜山へのバスが出てるバスターミナルに直行すれば時間的にも効率がいい。こういう時、日本を発つ前に荷物を極力減らした冥利に尽きるように思うのだ。
(ちなみに今回の旅行ではLCC利用というのもあり、50cm×40cm×15cmのハイキング用のリュックに(サブのバッグを含め)すべての荷物を詰め込めるようにしていたので、当然お土産を詰め込むスペースは無かった。LCC利用もメリットとデメリットがあるものだ)


バス停に着き、2分くらい待ったら203番が来た。ええい、ままよ!と乗った。



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