ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

徳島「がんばりや にんにく店」 チラシ題字

2012年01月07日 | インポート

2011122720111230

1月7日(土)、今日は授業は休みですが、ゼミ学生の4年生である道廣紗弥さんが来て、卒論の追い込み作業を指導しました。卒論は1月20日が締め切りですし、来週はセンター入試の会場になりますので、大学が使えませんから、この3連休は4年生にとっては重要です。

彼女の卒論テーマは「現代生活におけるデザインとしての書の活用について」というもので、書道の表現を生活や商業などにいかに活かすかという研究です。実際に、このブログで既に紹介した籠屋町商店街の横断幕、サンマ祭りやグルメフェスタの表示なども、彼女の卒論研究の一部でもあります。

12月に行なったのが、彼女の書表現を商店のチラシ原稿に使ってもらうという取り組みで、籠屋街のスーパーマーケット「がんばりや にんにく店」の年末年始のチラシの題字を担当させていただきました。このお店の名前は面白いですが、「みんなげんきになるお店~ちょっと臭いけど、なくてはならない名脇役者」というコンセプトを知ると、なるほどと思います。お店は徳島市の籠屋町商店街アーケードにあります。

彼女は店舗に何度か足を運び、社長さんの販売コンセプトを十分理解しながら、表現に活かしつつ大きな画用紙に墨で、依頼されたいくつかの言葉を書きました。印刷屋さんにスキャナーで取り込んでもらい着色すると、上の写真のように出来上がります。これは年末年始売りだしの間、6種類できて、新聞のチラシとして入れてもらうとともに、店頭でも飾られました。昨日、6日まで続いたそうです。

実際のチラシを今日、本人から見せてもらいました。とても良い出来です。明日、お店に行って、社長さんやお客さんたちから反応を聞いて、それを記録してから考察して研究します。これによって、書道がデザインとしてどのような価値を持つのか、分析するわけです。

卒論発表会は2月9日(木)、徳島駅前の四国大学交流プラザ5Fで行なわれます。一般の方も聴くことができますので、興味のある方はお出かけください。