2月26日(水)、この日まで、四国大学 書道文化学科の授業で「水墨画」の集中講義が行なわれ、宮崎県から黒木知之先生に来ていただきました。
2年生・3年生の11名が受講して、楽しそうに授業に取り組んでいます。
中国では昔から詩・書・画・篆刻 をすべてマスターするのが、文人としての素養だとされて、歴代の書家の多くは詩人でも画家でもあり、近世以降は篆刻にも長けた人が多いです。
右端は中国の八大山人という書画家の作品、右から2番目が黒木先生の竹石画、そのほかの作品は学生たちの作品です。墨だけでなく、絵の具も使った「墨彩画」にも挑戦していました。
黒木先生は、中国杭州の美術学院で書と水墨画を学んだ本格派で、画賛も見事です。
日本の水墨画家は多くの場合、日本画から派生した方が多いのですが、書道文化学科の求める水墨画の指導は、やはり書とセットで作品を指導できる黒木先生のような方がふさわしいでしょう。
今後、学生の作品の中に水墨画も登場してくることを楽しみにしています。
書道が、書道で完結するだけでなく、様々な分野とコラボレーションしながら表現の幅を広げていくことが、現代文明の中で生き残っていく方法の一つだと考えています。