ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

うだつをいける ~和美共感~ 2016

2016年01月10日 | 日記

1月10日(日)、標記の会のオープニングセレモニーがあって書道展の搬入も兼ねて脇町まで行ってきました。4年生の学生2名にお手伝いを頼みました。最初はオデオン座で假屋崎省吾さんのデモンストレーションを見せていただきました。この日は、松重和美学長の肝いりで、京都から人力車も参加していました。假屋崎さんもご満悦です。

ステージバックに飾られているタイトルは、本学の学生の作品です。

揮毫は4年生の永岡華菜さん、ピンクの花のスパッタリングデザインは4年生の佐藤成美さんが担当しました。そこでこの日は永岡さんに参加してもらいました。

生け花デモンストレーションの終わってお客様がほとんど帰られた後に、假屋崎さんにお願いして一緒に写真に写って頂きました。この看板は假屋崎さんにもたいへん喜ばれ、「素敵に書いていただいてありがとう。」と褒められました。

この後、吉田家住宅に行って、土蔵の2階に「和美共感書道展」の搬入をしました。この日は、島川準司君にもお手伝いを頼みました。彼はスポーツマンで身軽なので、天井に貼る作品などの処理は上手だからです。会場の奥の壁には4名が1文字ずつ書いた合同作品を展示しました。左から郡彩佳さん、神農藍里さん、橋本大季君、加守真実さんの作品です。右端のタイトルは見世亜紀子さんと三宅萌子さんによる作品です。このほか、タイトルは土蔵内の案内看板として2か所に貼っています。

書道展の全体像はこんな感じです。昨年と同様に、天井に「不織布」の花の名前の作品を張りました。4年生の合作で、天の川のイメージです。昨年は平仮名の名前でしたが今年は漢字の花の様々な名前です。照明がうまく生かされて、独特の幽玄な雰囲気が醸し出されています。周りの壁には、長野勇輝君、島川準司君、満村泰子さん、濱口優子さんの額作品のほか、以前「希望の書展」の折に書いてもらった1~4年生の作品の内から8点を選んで貼り付けました。

この土蔵は江戸末期から明治期にかけて使われた、藍玉作りの作業員の宿泊場所で、俗にいう「たこ部屋」です。夜に脱走できないように、完全に板で囲まれて入口も小さく窓にも金網が貼られています。照明が無ければ真っ暗です。藍の作業はたいへんな重労働で、脱走者が相次いだのでこのような宿泊施設になったそうです。時を経て素敵な展示場に生まれ変わりました。

他の会場には、假屋崎さんのデザインされたお花の作品が50以上展示されていました。壮観です。会場の雰囲気を上手に生かしています。

この後、脇町小星の中妻淳一さんとお食事をし、学生にスカイピアを案内しました。学生にとって良い経験になった一日でした。

「うだつをいける~和美共感~」は2月21日(日)まで続きます。ぜひお出かけ下さい。明日から、永岡さんと佐藤さんの作成した看板は吉田家住宅の前に移動し、40日間以上イベントの顔となり、2万人以上の方に見ていただくことになります。