3月9日(木)、春になって暖かくなってきたので、久し振りに近くに朝の散歩に行きました。眉山をバックに蜂須賀桜が満開になっています。
ソメイヨシノよりもピンクの色が強い、早咲きの桜です。沖縄系のカンヒザクラと在来のヤマザクラの一代交雑種だということです。江戸時代に徳島城内にあって、それが廃藩置県で臣下の原田家に託され、それが現代になって増やされてあちらこちらに植えられています。「蜂須賀桜と武家屋敷の会」がそれを主導し、最近は「益習の集い」もそれに協力しています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%81%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%B6%E3%82%AF%E3%83%A9
http://www.geocities.jp/t446ra/sakura/
本当に可憐な花です。歴史を知れば、この花の親にあたるカンヒザクラは琉球時代に渡ってきたということになりますが、その経緯を想像すると面白い。現在も、沖縄県と徳島県には大きなつながりがあって、沖縄のカチャーシーの動きと阿波踊りが両方とも海の波を表現する踊りだったり、徳島で製造しているラーメンが沖縄で大人気だったり、沖縄の学生が四国大学に大勢進学してきたり、・・。これは古代からの「海人族」を介した草の根交流が濃厚にあったと考える方が自然です。沖縄のカンヒザクラも古い時代に種か苗が船によって運ばれてきて、それがたまたま徳島のヤマザクラと交雑してできたものなのかもしれません。
徳島製粉のサイトは下記をご覧ください。「金ちゃんラーメン」が徳島県以外では沖縄県で最も人気がありますが、味付けが沖縄県人の口に合うからだそうです。雪が滅多に降らないし海と山の環境が近く、人々の性質も比較的近い感じがします。沖縄の人にとって徳島は比較的住みやすい場所だと思います。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B3%E5%B3%B6%E8%A3%BD%E7%B2%89
たくさんのヒヨドリとメジロが花の蜜を吸いに来ていました。これはヒヨドリ。ソメイヨシノよりも花期が長くて2週間くらいは咲き、町のあちらこちらに少しずつ咲く時期を替えて咲きますので、見た目が美しいばかりでなく、鳥たちの生活も支えています。
モクレンのつぼみが膨らんできています。
オトメツバキもちらほら咲き始めました。つぼみがたくさんついているので、満開になると全体が真っ赤に見えるほどになります。
新町川沿いにユリカモメが沢山来ています。彼らは冬の間だけ避寒に来て、もう少し暖かくなってくると北へ戻っていきます。夏には北海道あたりで繁殖します。
近くに行ったら飛び立ちました。飛翔の姿が本当に美しい鳥です。「ミヤコドリ」の異名は、この華麗さから名付けられたのでしょう。
春が本格的になってきました。一週間後は卒業式です。4年生ももうすぐ飛び立ちます。