ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

言語文化研究所11月例会

2018年11月21日 | 日記

11月20日(火)、夕方に標記の会が開かれ、大学院生3名の発表がありました。

猪井さん。中国の漢詩人の研究をしています。

門田君。文字を使わない書道作品の研究を始めたところです。

渡邊君。篆書体の「斎」の字体に関する研究です。

それぞれ、個性あふれる発表でした。まだ発表には慣れていない面もあったので、今後もこのような機会を作って慣れていくとよいと思いました。

 


菊池寛生誕130年・没後70年記念「菊池寛をふりかえる」

2018年11月21日 | 日記

11月20日(火)、高松市の菊池寛記念館で、標記の企画展が始まりました。菊池家文書の解読にかかわったので、この日の午前中にはこの開展式に呼ばれました。館は高松市昭和町のサンクリスタル高松の3Fにありますが、企画展の展示は4Fの会場でしています。

4Fです。

今回の企画展のパンフレットです。

名誉館長の菊池夏樹さんの講演がありました。菊池寛のお孫さんです。元の菊池寛の住居で、古い文書の入った箱を見つけられ、それを高松の菊地寛記念館に預けられたとのことです。

文書は78件ありましたが、一件で10種以上の文書を貼り付けてあり巻物の場合もあるので、文書総数は250以上になります。この解読を3年ほど前に依頼されて、写真データを渡されましたが、なかなか解読が進まずに、ようやく半分ほど解読できたので、図録を作成し展示することになったのです。ここ半年ほどは、この図録作成に追われました。次の写真が図録の表紙です。作品写真は菊池黄山の真蹟の一部で、下の松は、黄山の家に生えていた巨大な松の絵です。今回は題字も書かせていただきました。

黄山は、後藤芝山・柴野栗山・平賀源内の恩師にあたる人です。優秀な学者ですが、これまで詳細はわからず、彼が制作した書画や交流した人々の作品なども一切発見されていなかったのですが、この文書の中からたくさん発見され、多くのことがわかってきました。また、その後の菊池家の人々の作品も多数ありました。なかなか面白い図録に仕上がりました。

今週末、11月24日(土)13:30~15:00 に、「新出の菊池家文書から見る高松藩の学問と文人交流 ー菊池黄山を中心にー」と題して、私が講演をさせていただきます。

展示自体は、12月26日まで続きます。ぜひお出かけ下さい。