11月30日(土)、13;30~16:00、四国大学R101教室で、標記が開かれました。題名は「蔦屋重三郎と寛政時代の浮世絵界」というものです。
学生に書いてもらった演題は前に貼り、花も飾られました。

学長、私の挨拶、関連研究論文集の作者3名の概要説明のあと、須藤茂樹先生による講師紹介です。一万前にお座りの方が大久保純一先生です。

司会進行は富山晴仁先生です。

パワーポイントのタイトルです。

会場の全体の様子です。観衆は約80名です。



蔦屋重三郎と喜多川歌麿に関するお話が中心でした。喜多川歌麿の絵が、モデルの微妙な顔の違いを細かく表現していることがわかりました。まぶたが一重か二重かの違いもきちんと描かれていることを始めて知りました。
最後の方で、東洲斎写楽の大首絵に関するお話もありました。同じ役者を写楽と豊国が書いた絵を比較して、その違いを説明していただきました。写楽の正体が阿波藩お抱え能役者の「斎藤十兵衛」であることが、ほぼ定説になっています。浮世絵のプロでなかった能役者の描いた似顔絵が、あまりにリアルを追究しすぎて欠点まで表現してしまい、能役者やファンからの批判を浴び、わずか10か月間の活躍で終わりました。その理由がよくわかりました。

しかし、今では写楽の絵が世界的に高い評価を受けているのが皮肉です。
2時間、一気にお話をしていただきましたが、とても楽しく、あっという間に過ぎた感じでした。
参加者には、感想記入を求め、回収後にコピーして大久保先生にもお渡ししました。先生を私の自家用車で宿泊場所までお送りした後、18時から駅前の店で、学長も含む6名で懇親会を実施し、また詳しいお話もお聞きできました。
大久保先生、ありがとうございました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます