食いしんぼsanaの「舌の記憶」

「舌の記憶」を中心に、日々感じたことを、
ゆるゆるとつづっていきます。

函館塩らーめん③/5

2008年10月08日 | ファミリー&女性部会
函館2日目。
ホテルの部屋で飲んで一休みしたあと、
駅前にある屋台村「大門横丁」へ。
もちろん、
らーめんを食べに、です。

「大門横丁」というのは、
函館駅前の賑わいを取り戻そうと、
3年前にできた観光スポット。
小さな1角に個性豊かな26店舗が、
蜂の巣のようにズラリと並んでいます。

そのうちらーめん屋さんは2店舗。
どちらに入ろうかしばし悩んだ末に、
「新函館らーめん 龍鳳」へ。
黄金塩らーめん630円。
この「黄金」っていうのが、
いかにもおいしそうなネーミング。

函館の塩らーめんは
アッサリ系が主流なのだけど、
ここのらーめんは、
コクのある鶏油(チーユ)を使用し、
こってりとした味わい、なのだそう。

またまた1パイを半分こ。
一口スープをすすって、
「うん、濃厚でこれもアリじゃん」と言ったわたしに、
パパ無言。
店を出てから、
「オマエって…やっぱり“エセ”だな」。

はあ~?

「しょっぱすぎるだろ!
ダメだ。これは。化学調味料の味がする。
こんならーめん出しちゃダメだ。観光向けだな。
で、オマエは“エセ”だ。うまいのか、これが」

うぬぬ…。
親ながらこいつ、そこまで言うか?
でもでも、何も言い返せないわたし。
っていうか、
飲食店取材のライターをやっていると、
どうしても「よかった探し」の癖が身についちゃって。
評価が甘めになっちゃうんだよね。
確かに化学調味料の味だったけど、
「まあ若者好みの味なのかな」なんて思ったり。

「チキショー、騙された。
よし、口直しだ」というパパと、
向かいにあるもう1軒のらーめん店へ。

「らーめん1パイ、れんげふたつね!」

つづく。

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函館塩らーめん②/5

2008年10月06日 | ファミリー&女性部会
函館2泊3日1日めのランチは、
一文字で塩らーめん。
この夜は居酒屋でちょこ飲みしたあと、
またまた塩らーめんでシメにかかる。

函館駅前から少し離れたところにある、
「ラーメン専科 笑てん」へ。
親子2代で経営する創業36年の老舗店だ。
以前、パパが食べに行ったことがあって、
すんごくおいしかったのだとか。

塩らーめん600円。
お麩50円をトッピングしてもらう。
この大きさ、この薄さ加減、
あっさりスープを吸い込んだこのふんわり加減。
まさに理想的なお麩です。
これよ、これ! これが食べたかったの~!

飲んだあとだからふたりで1パイ。
でも笑顔で「どうぞどうぞ」って。
北海道人はおおらかでいいねえ。
「あんまりしょっぱくしないでね」
というリクエストにもうまい具合に応えてくれた。

そのおかげか、
スープはあっさりやさしいお味。
とがったところがひとつもない感じ。
おいしかった~。

あと。
気になったのがメニューに書いてある
「ザリージ」なるもの。
聞けば、豚肉を使ったザンギなのだとか。
ザンギっていうのは、
北海道弁で鶏のからあげのこと。

隣りにいたおじさんが、
「ホラ、これだよ。ザリージ。おいしいよ」と、
自分が注文して食べてるものを見せてくれた。
見た目は普通のザンギ。ちょっと平べったいかな。

パパがいなければ、
「1コちょうだい」って言うところだったけど、
まあ、やめといた。

ザリージ。ザリージ…。
今度行ったらゼッタイ食べてみたい!

ザリージ…。
どうしてザリージっていうんだろう…。
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函館塩らーめん①/5

2008年10月06日 | ファミリー&女性部会
北海道三大らーめんといえば、
・札幌のみそ
・旭川の醤油、
そして、函館の塩。

ということで、
機会を見つけては塩らーめんを食べ歩き、
2泊3日で5種類も堪能しちゃいました!

函館に着いてまず一発目は、
空港から市内に向かう途中で発見した、
「函館麺や 一文字」の
塩らーめん750円。

秋田の比内鶏と、
南茅部産の昆布を贅沢に使ったスープだとかで、
確かにおいしい。
コクがあるんだけど、
化学調味料のように甘さを引きずらない感じ。

しかし…。致命的なマイナス点が。
「お麩がのってないじゃないかああああ!」

函館で食べる塩らーめんの名わき役、
それが「お麩」。っていうか、
スープを吸ったお麩が味わいたくて、
塩らーめんを注文するようなものなのにぃ~!

メニューを見直すと、
写真にはお麩の姿は見あたらない。やられた!
トッピング欄にも「お麩」の文字はなし。
ガッカリしつつも気を取り直して食べました。
ええ、そりゃ食べましたとも。

で。さっきネットで店名を検索してみたら。
ホムペに掲載されている写真には、
ちゃんとお麩がのっている…。
ちょっとこれ、どういうこと?
実際に食べたらーめんには、
お麩の代わりに糸唐辛子がのってたんだけど。

けっこう有名店なんでしょ、ここ。
知らずに入ったんだけど。

なーんか、釈然としないなあ。
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食事リスト>函館2泊3日ぶん

2008年10月05日 | ファミリー&女性部会
■1日め
(昼ごはん)
・塩らーめん。函館空港近くの「一文字」にて。
(夜ごはん)
・お刺身3点(あぶらこ・活ほや・活なまこ)、
 宗八かれいの焼きもの、 寿司盛り合わせ、
 ビール2ハイずつ。居酒屋「ガキ大将」にて。
・塩らーめん。函館駅近くの「笑てん」にて。

■2日め
(昼ごはん)
・イギリス風カレー。かの有名な「五島軒」にて。
(夜ごはん)
・毛ガニ1パイずつ。あぶらこ、きんめ、もう1種類の刺身。
 ビール2本。あれこれ市場で買ってホテルの部屋にて。
・塩ラーメン2杯をそれぞれ半分ずつ。
 大門横丁で2軒はしご。

■3日め
(昼ごはん)
・塩らーめん、ホタテフライ定食をふたりで半分ずつ。
 昔ながらの食堂「マル米」にて。

塩らーめん…。全部で5つ食べたけど、
それぞれ個性があっておもしろい。

詳細はまた次回。
写真は、
「ガキ大将」で幸せそう~に、
活ほやの刺身を堪能するパパです。
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おばあちゃんのお昼ごはん

2008年10月05日 | ファミリー&女性部会
本日、函館から帰京。
今回の旅行の最大の目的は、
おばあちゃんのお見舞いでした。

チューブにつながれて、
もうほとんどごはんも食べられず、
お話することもできないおばあちゃん。
それでも、
わたしやパパの顔を見てちょっと笑ったり、
わたしの肩や顔を確認するようにさわってみたり。
おでこやほっぺにキスしてあげたら、
感激して涙をぽろぽろとこぼすおばあちゃん。
せつない…。
くちびるが荒れていたので、
バニラの香りのリップクリームと口紅も塗って、
鏡を見せてあげたら笑ってた。喜んでくれたのかな。

そんなおばあちゃんの食事に立ち合うことができた。
あんまり食べられないんだけど、
少しでも食べる練習をしたほうがいいらしい。

今日のランチは、
ごはん、お味噌汁、かれいの煮付け、
なめこおろし、野菜サラダ、
いちごジャムがのったババロア。

歯がなくて固形物は食べられないから、
それぞれミキサーにかけたものがお盆にのってる。

うーん。味は確かにかれいの煮付けだけど、
やっぱり見た目は大事だなと思う。
スプーンでお口に入れてあげながら、
「おいしい?」と聞いたら、
ちょっと顔をしかめて、
かすかに首を横に振るおばあちゃん。

そうだよね…。
「病院の裏にブドウがなってた」と言って、
パパが持ってきたブドウをつぶして食べさせる。
そしたら、ぱっとニコニコ顔に。
やっぱり、おいしいものはわかるんだ。
今度来るときは、
おばあちゃんが食べられるもので、
おいしいと思うものをたくさん持ってくるからね。

わたしだって、
あんなペースト状のかれいの煮付けなんて食べたくない…。
もし自分が歳を取ってやむを得ない状況になったとき、
こういう食事を受け入れることができるだろうか。

いまの健康に感謝しつつ、
とりあえず、
幸せを享受できるときに、
食べる幸せを追求していきたいと思う。

でもって。次回からは、
函館グルメ三昧・幸せコースをお届けします。

ちなみに。
いや、食った。めちゃ食った。
帰ってきて体重を量ったら、
なんと1.5キロもアップしてました!
コメント (2)
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