今日、ロケⅢをグッドウッド二輪商会から引き上げてきた。
まず、技術的な部分の情報から。
これが、ミズモレの内容。ちなみに、コレはクレーム対象。
横にヒビのように走っているのは無関係ではないけど、今回の「ス」ではない。
ただ、溶接によって影響あったのかな?
勉強になったのは、調べ方。浸透性の高いインク(マーカー)を疑わしい部分にしみこませて拭き上げ、微粉末のアルミ粉体(造影剤)を(アルコールベースかな)スプレーして、アルミ粉体に吸着させ発色させて確認する、とのこと。
わざわざ再現して説明してくれた。
写真ではわかりにくいが、確かに赤いマーカーが滲み出してきた。
ロケットはアルミ製のメッキスリーブの外側にウオータージャケットがあるそうで、この外側(ケース)に向かってモレていた。
ただ、ケースはボトム部分と腰部分(ヘッドカバーは再利用)がセット交換になるとのコトで、エンジンの外側は、ほとんど新品になった。
ちなみに、前例は1例しか扱ったことがないとのこと。
さて、件のクラッチプレート。
左の囲みのプレートがフリクションプレート。
真っ黒に炭化してるのが摩擦材。爪ででポロポロカンタンにはがれる。
右の受けプレートも真っ黒に焼きが入ってしまっている。この焼けの原因は、わずかでも滑っている状態で走行を続けたのが原因と推察される。
そのすべりの原因の想察。
①少しプレートが磨耗
②磨耗によってワイヤー調整がされない場合、スプリングの圧着力が弱めになる
③わずかに滑る
④高負荷・高回転の負担で発熱
⑤フリクション・受けの各プレートに焼きが入る(劣化)する
⑥アジャストしても、プレートと摩擦材が劣化してるのでダメダメ
んで、対策してくれた。
クラッチスプリング(新品交換)のベース側にワッシャーで下駄を履かせ、っクラッチスプリングのプリロードを上げる。
ターボキットにもバーネットの強化クラッチスプリングが同梱されているので、考え方としては、全く賛成。
わずかにクラッチの引きは重くなったが、まぁ、もともとが軽すぎるくらいなので、問題にはならない。
トライアンフ社の公式見解としては、保証期間内でも消耗パーツとして保証対象外としての認識は変更なし。
詳しい情報が欲しいヒトは、poitaとお会いできました際にお声掛けを。
皆様の今後のロケⅢライフに、わずかでも参考になりますよう。。。
さて、びっくりしたことが。
コレ↓。
今回のミズモレの修理っつーか部品代だけで。
¥764,480
おそるべし、トライアンフ。