洗車は、キライだ。
バイクってば、操縦者だけではなく、色々なメカニズムも、割と、ムキミだ。大概、込み入っている。
ロケⅢも、結構、掃除しにくいバイクだ。特にエンジン周り。うちのロケ子ちゃんは06モデルなので、ブラックのエンジンで、オイルヨゴレなんかはあまり目立たないのだが、エンジン表面を走るスジの谷間なんかは「あぁ~っ!もうっ!」ってな感じだ。
6/7水曜日に赤城方面に出かけた際、ウエット路面をほんの数キロ走った。が、下回りは薄汚れていた。
何となく放置していたが、昨日はヒマだったし、雨だし、サス買っておカネないので、自らを奮起させて、久しぶりの洗車に取り組むことにした。ま、割と安定するジャッキも導入されたので効率よく進むだろう。
家族揃って昼食を済ませ、食洗機に食器を押し込め、御用は終了。
タオル棚から、最も惜しくなそうな3枚を選抜する。うち1枚をお気に入りのコールドスチールのマチエットで3等分する。
「また、バイク?」背中におだやかな罵声を受けながら、いそいそとガレージに向かう。バケツに水を汲み、Fブレーキにタイラップをかませ、先日購入したジャッキでリアをUPする。準備は完了だ。
準備が整ったトコで、一服。
オレは、この作業途中の「一服タイム」が大好きだ。1本34円で箱買いした特売UCCのショート缶を舐めながら、この、金属の塊と向き合ってタバコをくゆらす。
至福のひと時、だ。
・・・。
・・・。
・・・。
ん。
至福ってばかりでもいられないので、おもむろに作業を開始する。
先ほど切ったタオルをゆるく絞り、上部から力まないようにヨゴレをぬぐっていく。6月ともなると、ヨゴレのほとんどはムシ。少し気の毒に思うが、ま、仕方ない。バケツの水はマメに替える。
カウル、ライト周りを拭い終えると、切ってないタオルで水分を除去していく。今日のような屋内のみの作業では、エアダスターも出番はない。
バケツと水、乾いたタオルをセクションごとに切り替えながら作業を進める。タンク~リアフェンダー~フロントフォーク周り~エンジン周り~マフラー周り。
細かなキズは、オレがこのコに、このコがオレに与えた信頼の証であることを確認しつつ作業を続ける。
さて、昼過ぎに取り掛かったのだが、もう、3時をまわっている。また一服。
グレムリンどもにリトルギャングどもが訪ねてきたようだ。ゲームに興じる声が聞こえる。
足回り、車体下部周りに取り掛かる。バケツの水が、すぐ、お汁粉をそのまま1杯混ぜたようになる。ふき取りタオルも、全体がグレーがかってくる。
さらにマメにバケツの水を取替え、ハギレタオルをよくよく濯ぎながら進める。
ホイールの清掃は、ジャッキ+マフラーを2本化したおかげで、カンタンに、納得のいく作業ができる。
水拭きソウジが終了したトコロで、一服再び。
なんだか、マシンの佇まいは、心なしか、ウレシげに見えてくる。
そうか、そうか。オレも何だか嬉しいようなキブンだよ。うんうん。
時計は4時半を回っていたが、そんなに時間が経っていたようには感じなかった。
外は、まだ、しとしと。
長くなったので、続きは明日。