山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

映画“模倣犯”

2007-09-06 23:41:41 | テレビドラマ・映画
レンタルDVDで、2002年に放映された「模倣犯」を見ました。
原作は、宮部みゆき。今、若い人たちに人気の作家なのだそうです。
最近「楽園」という小説が発行され、その内容が「模倣犯」の9年後の内容とかいうことで、もういちど「模倣犯」を振り返る現象がおきているようです。
本にすると、単行本2冊、文庫本で5冊とかいうすごい量。とうてい読む気力はないので、てっとり早くDVDをみることにしました。
題名は聞いたことがあるのですが、当時は全く関心をもたないものでした。最近、中居が出ていたということを耳にし、それだけが前情報でした。
見てみると、伊東美咲や小池栄子などこのごろ磨きのかかってきた女優も出演しており、その他にも藤井隆、爆笑問題など見慣れた人が現れました。その中で山崎努は格が違いますが、髪型がいつもよりも短髪で、すこし雰囲気が違っていました。
肝心な内容ですが、あんまり気分のいいものではありません。事件の解決よりも終始不気味さと不条理な犯人に対するイラだちだけが湧き出るような、なんともいやな状況です。感動もありませんでした。
こういう人が現れる社会、劇場型犯罪など、現代社会のゆがみを表現しているのでしょうか。そういう中で耐えて生きていくしかない被害者の家族たち。犯人自体も愛のない生育環境などによる被害者かもしれません。
原作はもっとずっと長く、それを短い時間にまとめるのはもともと無理があるし、映画は原作とはかなり違う部分があるようです。
相変らず原作を読む気にはなれないので、とりあえずこの作品についてはDVDで「内容確認済」ということにします。

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太宰治集

2007-09-06 00:50:12 | 読書
私が今読んでいる本は、“太宰治集 新潮日本文学35”という分厚い本です。
なんと発行が昭和44年、金額が900円ですから驚きますね。しかし、奥付に押してある図書館の版は平成4年になっているので、平成4年に900円で購入したんでしょうか?そんなことあるかな?
この本は「トカトントン」がのっているので借りてきたのですが、中身をよくも見ず短編集だとばかり思っていました。ところが、よくよく目を通すと、晩年・人間失格・走れメロス・ヴィヨンの妻・斜陽・津軽、等々ほとんどすべての作品が載っているようです。
文字も小さくて厚みが4cmくらいの本ですが。文庫本にしたら10冊分くらい入っているのかもしれません。これを読むのは大変だなと思いましたが、こういう本もなかなかいいものです。本というものは、このくらいのしっかりした充実感があるからこそ、なんというか折り目正しく緊張感をもって読書に望むことができるのではないでしょうか。
これは主なる作家の全集のなかの1冊のようですが、やはりこのようになるには、その作家が世の中に認められているという結果であり、評価が固まっている。このようになっているからには読んで絶対に損はしない、という保証つきのような感じもするのでした。
学生の頃、「新刊ではなく名作を読め」とゼミの先生が教えてくれたのは、そういうことなのでしょう。こういう形になるころには、作者はもう生涯を終えている場合が多いでしょう。そして、その作家の一生に対する解説なども載っていることになります。

現代人の新しい作品も読みたいですが、やはり太宰など有名な作家の小説も読んで行きたいと思います。

本との出会いを考えたとき、一生にどれだけの作品が読めるのかなと思うと、その数も選ぶ作品も自分の意思にかかってくると思います。
あきらかに、読まないよりも読んだほうがいい。出会わないよりも出会ったほうがいい。
同時代に生きる人も大切だけど、時代の違う人との出会いも大切なんだと思う。
著作物というのは、時空を超えてその本人と対面することができるものだと思います。

本日の結論、本とはいいものだなあ~
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