先日、東京駅から実家に買って行ったお弁当は、「銀幕」っていうものです。
東京駅のエキナカに、いろんな食べ物の店ができたのは、数年前のことのようですが、いつも乗り換えに素通りするばかりでした。
今回、故郷に帰った日は、あいにくの雨だったので、外食よりも、ちょっと豪華なお弁当を家の中で食べるのがいいかなと思い、お弁当を探してみました。
前日からインターネットで検索し、「極」というお店に売っている「銀幕」に目をつけておきました。
「銀幕」とは「銀の鈴幕の内弁当」を略した名前のようです。「銀の鈴」は、昔からある東京駅の待ち合わせ場所のようですが、行ったことはありません。そのそばに売っているようです。今回も「銀の鈴」自体には気がつきませんでした。
それで、このお弁当の中には、日本橋の老舗の料理と「銀」に関連した食べ物がいろいろ入っています。
では、中身をご紹介します。
(お弁当箱の向きが逆だったようです。)
~銀の品々~
銀鮭塩焼き
銀鱈煮付け
銀杏 (イチョウは東京都の木)
小海老銀ぷら(卵白を衣に使ったてんぷら)
銀しゃり(有機認証米秋田県産あきたこまち)
銀つば (「きんつば」は、かつては薄皮で蒸して銀色になった衣が刀の鍔にたとえられ、「ぎんつば」と言われていた。サツマイモのしっとりした餡入り)
銀粉 (梅干しにあしらった食用銀粉)
~日本橋 老舗の味~
日本ばし 神茂の「半ぺん」
山本海苔店の「焼海苔」(有明産)
三之助豆腐の「こんこん」
日本橋大増の「野菜のうま煮」
築地すし玉青木の「すし玉」
かまぼこ
箸(宮内庁御用達「箸勝本店」の世界遺産吉野熊野産檜の特製箸)
ということです。
値段は1800円。
感想
確かに、駅弁として、かなりおいしかったです。
煮物は濃い目でしっかり味がついていたので、ご飯のおかずには良いです。
薄味好みの人には、ちょっと濃いと思うかもしれません。
品数が多く、ひとつひとつを楽しめました。ご飯の量は少なめで、女性にはちょうど良いですが、男性には足りないかもしれません。
母と夫と3人で食べる予定で「極」で「銀幕」3個買おうと思っていたら、夫はさっさと自分用に「牛タン弁当」なるものを選んでしまいました。これは、加熱装置がついていてご飯を温めて食べられるようになっていました。で、実家で夫が開けてみると、白いご飯の上に、6枚くらいの牛タンがのっかっているだけの、ごく単純なもので、夫はがっかりしていました。こちらは1300円でした。温め装置の値段も入っているので、中身は大したことがないのでしょう。
夫はとにかく落ち着きのない人間で、私がエキナカで「駅弁屋“極”」という店を探そうとしているのに、地下に下りないで1階の駅弁の店で買おうとしたりするし、地下に下りて「極」という店が見つかっても、その中でじっくり色々な弁当を比較したり吟味したりできない人間です。私は、あらかじめインターネットで「銀幕」に目星をつけておいたので、あわててそれだけをみつけ、急がせる夫に煽られるように買うはめとなりました。
それで、買った後になって、もっといい物があっただのと、夫は別の店の品物にキョロキョロしたりしているのです。
前夜から、いろいろと予定を話しているのに、全く聞いていないし、電車の時間には余裕があるのに、なんでそんなに急ぐのかまるでわかりません。
食べるときも、あっというまに食べ終わってしまうし、まるで食事の雰囲気を楽しむことができない人間です。
母は母で、「もう一度食べたいと思うほどのものではない」とか「嫌いなものが2品あった」等という感想。「ご飯も特別おいしいものじゃないね」等と言っていました。梅干しはおいしかったそうです。母が気に入らなかったものは「こんこん」と「銀ぷら」だったようです。母はもともと「がんもどき」のようなものがキライなようです。
これだけの品数が入っていて、おいしくない物が2品ならいい方じゃないでしょうか。
ご飯は、冷めていてこの味というのは、なかなかいいお米だと私は思いましたが・・・。
きっと、他人(嫁)が持ってきたものなら、ウソでも「おいしい」と言って食べるのでしょうけど、身内だとなんでもそのまま感想を述べるので、満足というものがありません。
夫も夫で、個人主義な人間なので、足並みがそろわず、なんだかな~~~という結論でした。
まあ、昼ごはんを“銀幕”にしようと考えたのも私1人の勝手な思い付きなので、他の人がそれに乗らなかったり、満足しないのはしかたないですが・・・。
私は「銀幕」はもう一度食べたいと思うけど、ちょっと高いので、滅多に買えるものではありません。その他のお弁当も食べて見たいと思います。