この頃、ラインなどでの「年寄り臭い表記」っていうものが取り上げられている。
例えば、やたらにスタンプや絵文字を使うこと。
絵文字やマークなどは若い人のやることだと思い、かわいくて楽しいので、自分もやろうと思って中高年が始めたら、逆に時代遅れで年寄り臭いのだそうだ。
使い方が微妙に違うらしい。
「今日はビールを飲みました」 なんてのはダメだそうだ。
それから、長い文章もダメらしい。
だから、説明文なんか書いたらいけなくて、ワンセンテンスで終わらせなくちゃいけないらしいのだ。
そうなると、私の書くのは、どうしても年寄りの代表のような書き方であり、くどくて、若者に嫌われるな~と思う。
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それから近頃の人は、年配者が書いたものの末尾に句点があると、怖いのだそうである。
「今日中にお返事をください。」
ひえ~~、怒ってる・・・早く返事を出さないと大変だ~、怖い・・・と思うらしい。
文の最後に「。」があるだけで「マルハラスメント」になるのだそうだ。
まあ、普通、ワンセンテンスしか書かないんだから、句点も必要ないわけなのだろう。
にもかかわらず、必要がないのに「。」があるってことは、なんかすごい断定しているって感じ・・・
という風に、若者は感じるのだろうか。
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先日、放送大学の面接授業に行ったら、若い先生が講師だったんだけど、その印刷物の中の文の末尾に句点がことごとく無かったのだ。
途中の読点はあるんだけど、最後の句点がないのだよ。
今どきの若い人なのか~と思った。 大学生に恐怖を抱かせないためにこういう表記にしているのかな
? これから、こういうことになるのかな?
そうしたら、たまたま文の最後が、その行の右端の最後の一文字になっていて、次の文が次の行から始まっていたのだ。
例えば、最後の語句が「食べた」で終わっていたとする。次の行の初めが「ゴミは」で始まっていたとする。
すると「食べたゴミは・・・」みたいなことになって、前の行の最後の動詞が、次の行の最初の名詞を修飾しているように見えてしまうのである。
だから、句点は必要なんじゃないだろうか!
・・・
ところで、本日校正の仕事をしていると、たくさんの文末に句点が無い部分が発見され、「句点」「句点」」句点」「句点」・・・・などといっぱい修正を入れたのだった。
えっ?もしかして、意図的に入れてないのか?
全部の文ではないのだけど、句点を入れるか入れないか、何か感性があるのかな?
それとも単に忘れているのか?
全部の文末に句点を入れると怖いから???
今後そんな風になってしまうのかな?
校正で「句点」なんか入れたら、「わざと入れていないので、勝手に入れないでください!」なんて言われそう。
そうして、年寄りの校正者はクビになってしまうかも・・・
明日から面接授業しますが、もちろん「昔の」日本語です✌️
近頃の若者のカルチャーを意識してやっているのか、どうなのかわかりませんが、最近のメディアの情報との関連性を考えてしまいますね。
私も若者に対してのSNSでの書き込みなどは、意識して若者に合わせなくてはいけないかなと思ってしまうこともあります。でも、もしそうしていたら、今後の日本語表記から句点がなくなっていってしまうかもしれず、年寄り臭いと思われても、「昔の」日本語を守りたい気がします。