山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

VR DOGU 美のはじまり

2023-07-08 10:27:28 | 日記2023

昨日は、上野の国立博物館に「特別展 古代メキシコ」を見に行ったのだが、そのあとミュージアムシアターのところを通りかかると、ちょうど5分後に「VR DOGU 美のはじまり」というのが上映されるところだったので、入ってみることにした。

無料だと思っていたら別料金600円かかるそうだが、まあせっかくの機会だからと思って追加料金を払った。驚いたのは単なる映画ではなく、その場で生の人が映像にナレーションを入れたり、映像の中に登場する土偶と会話をしたりするのだ。ナビゲーターというらしい。展示場で映像を流しながら行うデモンストレーションみたいな形式だった。これだと上映するたびに人件費もかかるからなあと思うが、やはり生身の人間が演じるのは一味違って楽しい。(ちなみにVRの制作は凸版印刷)

紹介されたのは上のポスターに載っている5体の土偶で、国宝になっているそうだ。
VRとはバーチャルリアリティーのことらしく、DOGUとは土偶なのだが、タイトルだけみたらわけわからんである。

土偶とは本当に不思議な形をしている。こんな人間現実にいないし、宇宙人かと思ってしまう。
ポスター右端のグラマーな女性のような土偶は、縄文のビーナスと言われるものだが、こんな下半身の大きな日本人はいないし、まして縄文時代にこんなに太った人はいないだろうと思うのである。

次に、ポスター中央の背の高い土偶だが、これは縄文の女神と言われている。なんとスタイルのよいことか。ポスターではわからないが、後ろから見た姿では、腰やお尻の曲線の美しいこと。これもまた、こんなにスタイルの良い女性が日本の縄文時代に居たんだろうかと不思議になる。しかも服装もこんなの着ているはずがないなどと思うのだった。

映像の中では、これらの女性の姿をした土偶の美術的美しさについて解説されており、安産を祈るようなために作られたようなことを言っていたような気がする。(内容をよく覚えていない。やばっ)

胸は小さく、目はつり目で小さかったり、顔が無かったりである。

左から2つ目の土偶も足が太くへそがあったりするが、顔は三角の平面でとても人間とは思えない姿である。仮面の女神と言われている。

左端の合掌土偶と右から2つ目の中空土偶は、洋服を着た男性のようにも見えるし、中空土偶の中がどうなっているかとか、合掌土偶の手の修復とかの説明があったっけ(記憶喪失)。

土偶って、確か壊して願いをかけるものなので、完全な形をしているものは存在しないとか昔聞いたことがある。

映像ではそういう説明してたかしてないか覚えてないのだが、そういうのは常識なのかな。

・・・

さてここで、映像の中で国宝の5体の土偶が紹介されたわけだが、その案内人(?)として遮光器土偶の女の子が登場していたのだ。

縄文のビーナスや縄文の女神は、遮光器土偶の先輩なのだそうで、そうなると遮光器土偶のほうが後の時代のものらしい。

遮光器土偶は、平成館の展示の中にあり、片足がなく、VRの映像の中でも片足で登場しちょっと痛々しい感じだった。この遮光器土偶については、時間がないから説明はしないとのこと。国宝ではないからなのだろうけど、スクリーンに登場しているのに残念だった。これもまた不思議な姿の土偶である。

・・・

そうして、映像が終わったあと、この国立博物館にスクリーンに登場した土偶があるとのことだったので、私は国宝の5体があるのだと思い込んで、平成館に戻ってみた。
実は、メキシコ展を見たあと一通り見て、埴輪の盾持ち人などに出会っていたのだが、土偶についてはほとんど記憶がなかったのだ。

戻ってみると、上の画像の「遮光器土偶」がすぐに見つかった。

それから、土偶の展示のところには上のようなものが展示されていた。

しかし、映像に出て来た国宝の土偶はない・・・

結局、映像に出てきた土偶があるというのは遮光器土偶のことだったようだ。残念。

縄文のビーナスや縄文の女神は、日本のどこにあるんだろうか?出土したところかな?

・・・

それから、本館のほうにもあるかもということで行ってみた。

土偶っぽいものではこんなのがあったのだが、土偶形容器というもので、弥生時代のものだった。
頭部が開き容器になっていて、足がないのが特徴。

中に焼けた小児骨が入っていたものが出土したこともあり、骨壺の役目をしたのかもしれない。

これは時代ももっと新しいし、縄文時代の土偶とは違うようだった。

・・・

さてさて、こんなことを書きながら土偶のことを検索したりしていたら、1つの説がでてきた。
土偶は女性の身体をデフォルメしたものと思われていたが、実は植物ではないかということだ。

確かに、ハート形の顔や三角の平面みたいな顔がついているものがあるし、目がただの小さい穴だったりする。それは葉っぱだろう。
太い腿や腰やお尻などは大根・カブ・芋などの根菜に似ているかもしれない。
古代の人は植物の精を神としたということがあるらしい。

土偶については不思議なことがおおく、なぜそのようなものが作られたのか、どこからそのデザインの発想が?なんてことは不明である。
VRでは実際に存在している土偶について、その造形美や構造を中心に解説されていたのであった。

・・・

昔のことは不思議だ。メキシコ展もあとで色々書こうと思うけど、今の人間には見えないものが古代の人間には見えていたのかなあと思う。

 


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