山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

遠くよりマスクを外す笑みはれやか

2020-03-17 01:10:06 | 日記2020

3月15日の朝日新聞の天声人語は見事だった。

概要

仏道を歩むものが、酒のことを「般若湯」(はんにゃとう)と呼んだ。

肉食がはばかられた時代は、しし鍋を「ぼたん鍋」、馬の鍋を「桜鍋」と呼んだ。

今はマスクの符丁が「ホチキスの芯」となってインターネットで売買されている。

少量のホチキスの芯が1万2千円。「コロナの影響で余りました。」「女性用サイズはありますか」などのやり取りがされている。

転売が禁止される中、不足する物資をめぐり「闇経済」が消えない。

北海道では、国から家庭にマスクが配布され「配給経済」である。

輸入に頼る商品は、流通が途切れると回復は容易ではない。

ウイルスは世界に広がっている。

「遠くよりマスクを外す笑みはれやか」富安風生

古い句だが、今心にしみる。マスクを外して笑いあうそんな日が早く来てほしい。

 

最後に締めくくったこの俳句は本当にいいな。

一時的ではなく、「もうマスクは要らない」という安全安心な時が一日も早く来てほしい。

この句は古いというが、いったいいつのものだろうと調べてみた。

富安風生(とみやすふうせい)

1885(明治18)年4月16日~1979(昭和54)年2月22日。

愛知県出身の俳人。高浜虚子に師事した。

東京帝国大学法科卒業。逓信省勤務。逓信省次官。

(逓信省とは、現在の総務省。日本郵便、NTT。)

年齢を計算すると93歳まで長生きされたようである。

この句はいつ作られたものなのかわからないが、明治~昭和の時代に作られたものだ。

ちなみに師であった高浜虚子もマスクの句を詠んでいる。

マスクして我を見る目の遠くより 

マスクをすると目の印象が強くなるのかな。

京極杞陽という人の句

美しき人美しくマスクとる

なんか、美しい人の、しぐさが見えるようだ。

マスクは冬の季語らしい。

ところで、この日の新聞には朝日俳壇歌壇が載っていた。

私はこの3つを選んでみました。

  • いつ死んでもいいと言いつつ恐れてる新型コロナ迫りてくれば(伊藤紀美子)
  • テレビへも感染したか新型のコロナウイルス日すがら映る(和田行男)
  • この国は「想定外」に弱きことフクシマでもう知っていたのに(中原千絵子)

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