前回に続く≫
かかりつけの耳鼻科では歯科的な問題を指摘し、私のかかりつけの歯科医へ行くと蓄膿症は歯が原因による病状であると解り、治療が難しいのを理由に大学病院を紹介されました。
さて、大学病院にはかかりつけの歯科医で撮ったレントゲン写真を持って行きましたが、再度、院内でレントゲン撮影しなければならないということで、耳鼻科や歯科医で撮影したものと同じものを撮られました。
さらに、詳細画像が治療法を確定するために必要と言われ、画像の専門医院にまわされます。
そこでは、CTを撮影しました。
同じものと思える画像撮影によってかかる、時間と出費が無駄に思え、ストレスを感じます。
さてCTの結果です。
耳鼻科的には、軽い蓄膿症で、炎症的には軽度。
原因は歯性上顎洞炎で、歯科的には重度。
つまり…人体に生理的に有る腔内に化膿性炎症が生じ濃汁がたまっているのを蓄膿といいますが、顔面(上顎)には、空洞(副鼻腔)があり、この部位の内面の粘膜が感染して炎症を生じたものが副鼻腔炎で、別称蓄膿症。
歯科と関係が深いのは上顎洞で、上の歯の根の先がこの空洞に近いので、歯及び歯周組織の炎症が容易に上顎洞に移行し、そこの炎症が上顎洞の洞底の骨を溶かしていけば容易に上顎洞の粘膜も感染し上顎洞炎を併発してしまいます。
このように歯の炎症から上顎洞の炎症を起こしたものを『歯性上顎洞炎』と呼びます。
決して稀なものではなく、上顎洞炎の1割ほどを占めるともいわれているそうです。
そもそも冠を被せた金属と歯の境界には顕微鏡サイズの隙間ができ、この境界部分の清掃が不十分だと、僅かな隙間に虫歯菌が繁殖し、再び虫歯を作って、細菌はやがて歯の神経があった管を伝って根の先に至って繁殖したり、歯間から侵入するケースもあるようです。
私の場合は、細菌は上顎の骨まで達し、骨が溶けてしまっていているようで、治療法は歯科的には厳しいと言われてしまいました。
つまり、炎症のある問題の奥歯を2本抜き、失った歯を部分入れ歯にするのが解決法としては一番簡単だということでした。
まさか…
そんなことを言われ、頭が真っ白になりそうになりました。
帰り際、足元もふらふらです。
歯が無くなって部分的にでも入れ歯になるなんて、私の年齢では、恐ろしいことです。
まして歯のメンテナンスには、細心の注意を払い、歯磨きはほぼ食事のたびに行い維持してきました。
歯の根っこに近い骨さえ溶けていなければ、抜く必要もない立派に役目を果たしている歯です。
「なんでこうなるの~?」
まさに、信じられない気持です。
理論的に解っていても、納得がいかない心境です。
いつも目に見える体の一部が無くなることに、これほどまで恐れを感じたことは、今まで一度もありませんでした。
さて、次回の診察では、歯の根っこの治療の専門科で診てもらい、担当の先生の判断に委ねられるということでした。
調べてみると、歯の炎症が原因となり、歯や口の感染病巣から菌が血管内に入って、遠く離れた心臓・脳・肝臓に転移性に化膿巣を形成する敗血症など、全身的な感染症になってしまう場合もあるそうです。
(たけしさんの「ほんとうは怖い家庭の医学」でも放映されたようです)
またかなり昔ですが、「その原因(膿が溜まる)のは前の歯医者が下手だから」とある歯医者がこれを本に書き、マスコミなどで宣伝した為に、多くの歯医者が異口同音に言い始めたこともあったようです。
が、私の場合は、昨年から痛みのない歯ぐきの腫れと耳鼻科の蓄膿症の診断をかかりつけの歯科医に伝え、レントゲンも撮り、歯科医としての治療法を聞いていた経緯がありますので、その時に適切な処置をしていれば、1年もの間に病巣が大きくなることを予防できたのではないでしょうか?
そういった意味では「歯医者が下手だから」とも言えると思います。
もうこうなったら、運は次回のお医者自身に任せるしかない状況です。
女性にとっては乳がんとか、早期発見しか手立てのない病気により、それを失ってしまうことの恐ろしさと比べれば、まだましなのかもしれません。
この病気について私に少しでも知識があれば、もっとリスクが少ないうちに、時間もお金もかからず完治できたはずです。
みなさん、そういった症状で、心当たりがある方の参考になればと思います。
かかりつけの耳鼻科では歯科的な問題を指摘し、私のかかりつけの歯科医へ行くと蓄膿症は歯が原因による病状であると解り、治療が難しいのを理由に大学病院を紹介されました。
さて、大学病院にはかかりつけの歯科医で撮ったレントゲン写真を持って行きましたが、再度、院内でレントゲン撮影しなければならないということで、耳鼻科や歯科医で撮影したものと同じものを撮られました。
さらに、詳細画像が治療法を確定するために必要と言われ、画像の専門医院にまわされます。
そこでは、CTを撮影しました。
同じものと思える画像撮影によってかかる、時間と出費が無駄に思え、ストレスを感じます。
さてCTの結果です。
耳鼻科的には、軽い蓄膿症で、炎症的には軽度。
原因は歯性上顎洞炎で、歯科的には重度。
つまり…人体に生理的に有る腔内に化膿性炎症が生じ濃汁がたまっているのを蓄膿といいますが、顔面(上顎)には、空洞(副鼻腔)があり、この部位の内面の粘膜が感染して炎症を生じたものが副鼻腔炎で、別称蓄膿症。
歯科と関係が深いのは上顎洞で、上の歯の根の先がこの空洞に近いので、歯及び歯周組織の炎症が容易に上顎洞に移行し、そこの炎症が上顎洞の洞底の骨を溶かしていけば容易に上顎洞の粘膜も感染し上顎洞炎を併発してしまいます。
このように歯の炎症から上顎洞の炎症を起こしたものを『歯性上顎洞炎』と呼びます。
決して稀なものではなく、上顎洞炎の1割ほどを占めるともいわれているそうです。
そもそも冠を被せた金属と歯の境界には顕微鏡サイズの隙間ができ、この境界部分の清掃が不十分だと、僅かな隙間に虫歯菌が繁殖し、再び虫歯を作って、細菌はやがて歯の神経があった管を伝って根の先に至って繁殖したり、歯間から侵入するケースもあるようです。
私の場合は、細菌は上顎の骨まで達し、骨が溶けてしまっていているようで、治療法は歯科的には厳しいと言われてしまいました。
つまり、炎症のある問題の奥歯を2本抜き、失った歯を部分入れ歯にするのが解決法としては一番簡単だということでした。
まさか…
そんなことを言われ、頭が真っ白になりそうになりました。
帰り際、足元もふらふらです。
歯が無くなって部分的にでも入れ歯になるなんて、私の年齢では、恐ろしいことです。
まして歯のメンテナンスには、細心の注意を払い、歯磨きはほぼ食事のたびに行い維持してきました。
歯の根っこに近い骨さえ溶けていなければ、抜く必要もない立派に役目を果たしている歯です。
「なんでこうなるの~?」
まさに、信じられない気持です。
理論的に解っていても、納得がいかない心境です。
いつも目に見える体の一部が無くなることに、これほどまで恐れを感じたことは、今まで一度もありませんでした。
さて、次回の診察では、歯の根っこの治療の専門科で診てもらい、担当の先生の判断に委ねられるということでした。
調べてみると、歯の炎症が原因となり、歯や口の感染病巣から菌が血管内に入って、遠く離れた心臓・脳・肝臓に転移性に化膿巣を形成する敗血症など、全身的な感染症になってしまう場合もあるそうです。
(たけしさんの「ほんとうは怖い家庭の医学」でも放映されたようです)
またかなり昔ですが、「その原因(膿が溜まる)のは前の歯医者が下手だから」とある歯医者がこれを本に書き、マスコミなどで宣伝した為に、多くの歯医者が異口同音に言い始めたこともあったようです。
が、私の場合は、昨年から痛みのない歯ぐきの腫れと耳鼻科の蓄膿症の診断をかかりつけの歯科医に伝え、レントゲンも撮り、歯科医としての治療法を聞いていた経緯がありますので、その時に適切な処置をしていれば、1年もの間に病巣が大きくなることを予防できたのではないでしょうか?
そういった意味では「歯医者が下手だから」とも言えると思います。
もうこうなったら、運は次回のお医者自身に任せるしかない状況です。
女性にとっては乳がんとか、早期発見しか手立てのない病気により、それを失ってしまうことの恐ろしさと比べれば、まだましなのかもしれません。
この病気について私に少しでも知識があれば、もっとリスクが少ないうちに、時間もお金もかからず完治できたはずです。
みなさん、そういった症状で、心当たりがある方の参考になればと思います。