伊達正宗の仙台城築城において、海岸沿いから攻めてくる敵の攻撃から城を守るため、城の東側に寺院を張り巡らせたのが新寺界隈だと、知らされた記憶があります。
新寺をお散歩するなら、今、桜の頃がおすすめです。
しだれ桜が妖艶な、時宗「阿弥陀寺」
宝暦5年(1708)に仙台城下の大火により、現在の本堂は大正15年(1926)に再建されました。
伊達家から寄進された阿弥陀如来立像を本尊とし、仙台三十三観音霊場第十七番札所ともなっています。
電柱が残念です。
曹洞宗 「松音寺」
この山門には歴史があります。
明治23年、政宗公が晩年を過ごした若林城の大手門を寛永年間に拝領したものを現在の地に移建したものです。
風情ありますね。
「松音寺」の近くの「仙台一高」のグランドは桜の並木道になっています。
さくらの下を散歩できるようになっています。
また新寺に戻って…
「善導寺」は寛永19年(1642)に得生院(2代藩主忠宗の側室、3代藩主綱宗の母親)の菩提を弔いました。
日蓮宗東北本山「孝勝寺」は伊達家から庇護された寺でしたが、たびたび火難が多い寺でもありました。
戦国時代になって、伊達政宗が戦勝祈願したところ勝利に導いた事から寺名を「全勝寺」と改められ、その後二代忠宗夫人振姫が寛永19年(1642)に養母である英勝院の菩提を弔った事から「善勝寺」と改名し、萬治2年(1659)にその振姫が亡くなると法名を孝勝院と名付けられた為、「孝勝寺」と改名しました。
晴れの日、桜を愛でながらの寺巡り、なかなかいいものです。
(撮影は、4月15日)