「自然智」とは、最澄法師が「役行山」山中で体験した世界とされ、今から500年前まで那谷寺の行者が 「自然智」と得るための法を修していたそうです。
標高470Mといえど、天海の景色、澄み渡った風が優しく渡っていました。
途中、小休憩。
「観音水」を頂き、いよいよ高みへと続く舗装された山岳道をクネクネと上りました。
やっと役行山の頂上「生雲」に到着。
那谷寺から東南に8.2KMも離れているとは思わず、舗装された山岳道をひた走るも20分程度はかかった感じでした。
「精進昼繕」(2100円~)は予約制です。
前日の午後に予約のTELをさせていただきましたが、快く承知して下さいました。
「生雲」は木のぬくもり溢れていました。
「ここは修行の場ではないので、細かいルールはありません。深く考えず、気楽に来て自由に過ごしてください」と、管理人兼役僧の笹川亮雲さんのおっしゃる通りの優しい雰囲気。
地域の食材を活用した料理など、温かい空気に包まれており、優しい癒しの空間がコンセプト。
「精進料理」に明るいとか良いイメージを持つ方はあまりないのかもしれませんが・・・
質素とか、そんな印象は無く、むしろ、「食」としての贅沢・心からのおもてなしの意味を教えて頂いた感がありました。
三点盛は「山クラゲが極細の昆布と相まって上品な風味と独特の食感を味わえました。
芋がらの梅煮もはじめは山菜のミズのような食感で・・・生姜の香り立つ甘辛煮もまるでお肉のような食感。おそらくグルテンの料理なのだろうと・・・
黒豆はホクホクとしながら金粉がまぶしてあるし・・・
針のような極細の生姜が薬味の冷たいそうめんも、山菜のおこわも、沢庵とウドのお漬物も美味でした。
胡麻豆腐はプルンプルンと弾力があり、胡麻の風味が濃くて、思わずお土産に・・・
この筍の煮物は、薄味仕立てでまったく灰汁なし。
「食」というものの奥の深さを、「自然智」で味わうことで、気づきにあえたことに感謝です♪
ご馳走様でした!
■生雲
住所 石川県小松市那谷町20-13-14
TEL 0761-65-2111
営業時間 ・チェックイン 15:00 (最終チェックイン:18:00)
・チェックアウト 11:00
※昼食のみ11:00~14:00
※宿泊・昼食は要予約