大館樹海ドームで開かれた「大館きりたんぽ祭り」の野外では「たんぽ1万本焼き」が行われていました。
まずは室内会場で、体験料(300円)と引き換えに、なぜか手の消毒をされて、これを渡されました。
?(見た目きりたんぽではない)「えっ、これを焼くのですか?」
「こっち、こっちで!」といわれ、調理室ふうの隣のコーナーへ。
そこでは、優しい秋田のおかあさんが待っていました。
「この丸い、たんぽを手で拡げて・・・」
「手が粘ってきたら、時々、水で手を濡らして・・・」
「手だけだと見た目がボコボコだから、台で伸ばしてかたちを整えて・・・」
そうして完成。
あっという間でもあり、やってみると簡単です。
「きりたんぽ」について聞いてみました。
材料はあきたこまち米のみで、もち米などは使っていないそうです。
あきたこまち米は粘りが強い米なので、タンポには向いているそうです。
他に用意するのは、秋田杉の棒。
この棒にあきたこまち米を絡ませると、きりたんぽの中心部に独特穴ができるわけですが、この「秋田杉の棒」は安価ではないため、一般の家庭では何度もこれを使うのだとか。(大館駅構内でも販売していました)
あきたこまち米を少し軟目に炊いてもOK
→(一般家庭では)炊きたて米を厚めの袋に入れ、棒などで叩く
→米が崩れたら(だんごを作)丸めたものを秋田杉の棒に絡ませる
→棒に沿ってたんぽを長めに整えたり、伸ばす
→きりたんぽの表面を乾かす(炭火またはホットプレートでも代用できる)
それは、県外び大学や就職した子どもがきりたんぽが食べたいと思った時、そばにいてやれないのを思いやる母の知恵の眼差しでした。
「優しい、お母さんだったね!」
米の塊は、炙ることで表面に膜ができてツルツルなに変化します。
こういう状態になれば、網にのせても引っ付くことはありません。
ちょっと不思議な感覚です。
あとは網にのせて、自分好みに焼きましょう。
仕上げは秋田のお母さんが「特製味噌」を刷毛で塗って完成です♪
アツアツ、ハフハフ・・・この味噌の香ばしさが、またいい感じ・・・。
分厚いとモチモチ感が増すそうです!