別所温泉はこぢんまりした温泉街です。
温泉街を散歩してみました。
「湯かけ地蔵様」にはこんな話が伝わっています。
上田に信仰深い春蔵という者がおり、佐渡に流刑された日蓮上人を慕って佐渡のとある沼地を通りがかったところ「春蔵、春蔵」と呼ぶ声が聞こえたそうです。
あたりには誰もなく「泥にまみれて永いこと此処にいる。一度信濃の湯につかりたい。身を清められたらお前の願いを叶えよう」 という声がしました。
春蔵は驚いて沼に入り、泥の中から一体の地蔵尊を取り出し、急ぎ信濃に帰り別所の湯に入れてあげたそうです。
それから春蔵は美しい女人と結ばれ子宝にも恵まれて幸せな日々を送ったといわれています。
私も別所温泉のお湯をかけて、お願いしてみました。
湯かけ地蔵様の横には、足湯「ななくり」(無料)があります。
他に、足湯「大湯薬師の湯」(無料)。
足湯「大湯薬師の湯」の横には、地元の方が使う温泉の洗い場がありました。
別所温泉は湯量が豊富なんですね。
木曽義仲ゆかり葵の湯、北条氏ゆかりの湯と言われている「大湯」。
木曽義仲がはるか上洛の機をうかがっていた頃、愛妾葵の御前としばしば入浴していたので「葵の湯」とよばれていたそうです。
その後、北条義政が浴室を建て、北条湯ともよばれてたそうですが、後にその溢れ出る湯の量の多さから「大湯」と改められました。
入浴料は自販機で150円。
別所温泉には他にも「大師湯」「石湯」(各150円)がありますが、「大湯」には唯一、露天風呂があります。
本当ははしご湯する予定だったのですが、疲れていてこの「石湯」だけにしました。
別所温泉は単純硫黄温泉で低張性アルカリ高温泉。
硫黄の香りがするかけ流し温泉で、とても良いお湯でした。
リラックス効果抜群です!
飲泉所も各所にあり、本当に贅沢ですね。
公衆浴場に入浴していると、地元の方々の日常的なお話しを聞けるのも楽しいです。