上田駅から、しなの鉄道で長野駅に到着。
駅から善光寺行きのバス(150円)が出ていますが、長野の雰囲気を味わいたく、徒歩で向かうことにしました。
街中を歩いていると、やはり東北とは違った雰囲気でした。
善光寺の門前にはたくさんのお店が立ち並んでいて、あきることがありません、
門前の仲見世通り。
明治以前にここに善光寺如来堂(金堂)があったのですが、人家に近く、度々火災に遭ったために、金堂は現在の場所に移されました。
広い空き地となったその場所に、次第に商人たちが集まってきて、歴史の流れと共に常設店舗へと変っていったそうです。
※この先、ブログで写真を掲載したいところですが、写真の著作権、被写体の肖像権、「善光寺」の名称ならびに諸堂の肖像の商標権は、宗教法人善光寺(およびその関連寺院)に帰属し、あらかじめ申請が必要という情報を見つけましたので、文字だけでご紹介させていただきたいと思います。
善光寺の仁王門の金剛力士像(仁王像)は、左側に阿形(あぎょう)、右側に吽形(うんぎょう)と、通常とは逆の配置になっているそうです。
素晴らしい仁王像でした。
仁王門をくぐると、善光寺の39の宿坊が左右に並んでいます。
善光寺の神髄とも言われる毎朝の「お朝事」に参拝するため、ひとりでも宿泊できる宿坊を探したのですが、現在は受容れて頂けないようです。
涅槃釈迦像が御本尊の「世尊院」は、別名「釈迦堂」。
御本尊の釈迦涅槃像は、鎌倉時代の作。
江戸時代中期に建てられた高さ約20mもある山門ですから、大きかったですね。
「善光寺」の文字の中に、5羽の鳩と牛の顔が隠されているそうです。
宝永4(1707)年に、今の場所に建て替えられたという、国宝の本堂。
大香炉のお焼香で身を浄め、本堂の中へ入ります。
練炭の火でお線香の束に火をつけるのに時間がかかり、列に並んで順番を待ちました。
壺のなかにお線香を投げ入れるのですが、まわりはたくさんの人が集まってま
した。
さて、本堂から先は、写真撮影そのものが禁止です。
本堂では、まずおびんずるさまにお参りしました。
券売機で、内陣(大人500円)を支払い、約150畳の広大な空間へ。
行列に並び、ご焼香をしました。
そして、一番後ろの隅っこで、お経をあげ、西国三十三観音巡礼のお礼をし、
内陣で西国の納経帳と、おいずるにご朱印をいただきました。
写経は納経料(寸志:相場1巻1000円)を納め、
最後に散華を頂きました。
その後、「お戒壇巡り」をしました。
回廊のなかは真っ暗で、途中にドアノブのような形をした「極楽の錠前」があり、これに触れると、極楽往生が約束されるといわれています。
「お戒壇巡り」は今までにも四国や西国で何度も経験しましたが、今回初めて暗闇の中で渋滞にあいました。
前の方が女性だったので渋滞で体に触れた時はごめんなさいと謝り、後は男性のようでしたので、前の方が停まった時は止まっています、とあらかじめ伝えました。
真っ暗なので、触れらても致し方ありません。
そうして一周しましたが、肝心の「極楽の錠前」には触れることができず、触れた方にお聞きしたところ、私の身長ではちょうど腰骨のあたりにあるそうで、もう一周してみたところ、錠前に触れることができ、ゴンゴンゴンと錠前を鳴らしました。
2週目はなぜか、私の貸切のようにスムーズに進むことができました。
「お戒壇巡り」から出ると、ご祈祷がとりおこなわれるというので、順番に並び畳に座りました。
始まって数分後、善光寺の住職すらもその姿を見ることはできないといわれている、龍の戸張が一瞬上がったので、驚きました。
龍の戸張の後ろに設けられた瑠璃壇には、御本尊の「一光三尊阿弥陀如来」が祀られています。