山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

そば処 惣兵衛

2009年09月14日 | 蕎麦
秋田の小安峡に向かう途中、下調べしたお蕎麦屋さんが見つからず、お腹が空いてきたので街道沿いにそのお店に入ってみました。

ごく普通の民家でした。
その家は小安番所跡の看板が立っていました。



あとで調べてみました。

小安は小安街道沿いにある集落です。
江戸時代になると、ある程度街道も整備され、延宝3年(1675)に小安惣兵衛が関所定番になっています。
その後人や物資の往来が増え天和元年(1681)に小安番所を設置し、湯沢から3人の藩士が半月交代で、務めていました。

そうなんですねぇ~、それで「惣兵衛」を店名にしたのでしょうね。

さて、小安は湯治場としても歴史があり、400年以上前からと云われています。
江戸時代には紀行家の菅江真澄も訪れており、温泉宿が14戸あると記されているそうです。
現在の小安温泉郷のことでしょう。



店内は小ぢんまりした雰囲気で、その日は店主さんひとりでした。
和室テーブル3卓、椅子席1卓、カウンター席がありました。

メニューは、十割手打ちと表記がありましたが、蕎麦の打ち場は見当たらず、厨房はかなり狭い感じでした。
ざる蕎麦(735円)と天ぷらのついた惣兵衛セット。
どちらも、ざる又は冷やしぶっかけから選べます。

ざるを注文することにします。



蕎麦粉は何を使っているのですか?
「○△□…」
小ぢんまりした店内なので、もっと人好きな店主かと思いましたが、そうではないのかもしれません。
声がだんだん聞き取れない感じなので、どうでもいいやと思い、運ばれてきたお蕎麦を頂くことにしました。

んん…
カエシでないつゆでした。
蕎麦は手打ちのようですが、モチモチしすぎで、十割というより二八?

そう、お客は私たちふたりだけなのに、お蕎麦を運んですぐに、プールを洗うようなタワシのゴシゴシした音…
狭い店内で、しかも目の前で、厨房の床をゴシゴシしている店主が…?

なぜなんだろう?
「蕎麦は打ち手に敬意を示して、自分自身が持てるだけの五感で頂くもの」と常々思っている私には、理解ができません。

食べている最中だけは、やめておくれ!


■そば処 惣兵衛

住所   秋田県湯沢市皆瀬字下村84-1
TEL    0183-47-5122
営業時間 11:00-18:00
定休日  水曜

満月と潮

2009年09月12日 | ドライブ
この頃いいことがないよねという話になり、神社へお詣りに行くことにしました。



塩釜神社へ。
私が生まれる前から両親のデートスポットでもあった神社です。
以前は外回りの仕事で近くの得意先を訪問する際、昼休みなどを利用して詣でていましたが、この頃はなかなか機会がないままでした。



いつもはあまり気に掛けないものが、面白く感じたりします。
その時の心理状態によって、目に映ったとしても、意識として感じたり感じなかったりしているのでしょうね。



17時頃でしたが、閑散としていました。
あまりにも静かなので、いつもの印象とは違って見えます。



塩釜神社は同じ敷地内に別宮もあり、両方お参りするのが常です。
さらに隣の敷地には、志波彦神社がありますが、そちらは気が向いた時しかお参りしません、その日もそうでした。



塩釜湾が青く輝いていました。
目にも鮮やかな美しい海の青…



途中の堀の水かさがすごく増していて、町中では土のうを積み上げていた場所もありました。

どうしたんでしょうか?
この頃満月だから?

普段は、この写真の左は船やヨットが停泊している場所ですが、国道まで海水が上がってきていました。

その日その時間、近くの海では159.2cmまで水位が増していたようです。

潮の干満は、地球に働く場所によって異なる重力と、どの場所でも一定な慣性力との差によって起こるそうです。
地球の重心では重力と慣性力の向きは反対で大きさは等しいが、月に面した海面では重力が勝り、反対側では慣性力が勝る。このため共に地球の重心と反対側に引っ張られ、海水面が盛り上がろのだとか。

それにしても、その日は暦では中潮。
やはり、温暖化の影響も手伝っているのでしょうね。

手打ちそば やまと

2009年09月11日 | 蕎麦
眺海の森に向かう總光寺山門の手前に、「手打ちそば」ののぼりを出している一軒の民家がありました。

駐車場には数台の車が停まっています。



暖簾が出ていたので一安心。
本当に普通の家です。

「こんにちは~」といい、お邪魔させていただくことにします。



一番奥の部屋が店舗部分のようです。
お庭の向こうに、眺海の森がそびえ立っています。
清々しい青空が大きく開け、待っている間には風が気持ち良くお部屋に入ってきて、気持ちいいです。

「今打つから、待っててくれな。すみませんね~」とおばあさん。
家族で仕事を手分けして頑張っているようです。



メニューは二種類。
板そばをオーダーしました。
待っている間に、蕨の小鉢が運ばれてきました。
なかなかの美味。
お蕎麦と山菜って合いますよね♪



待ちに待った、板そばが運ばれてきましたよ~
期待以上のボリュームです。

薬味には、辛み大根おろしがちょこんと添えてありました。
あっさりめのつゆでした。
お蕎麦は…
私は十一のような気がしましたが、相方は二八ではないかと…?
麺の細さは普通で、かために茹でてあります。
口の中で蕎麦が踊るような、生き生きとした存在感を感じました。
この時期の蕎麦であることと、値段とを加味すると、なかなかのだと思いました。

食後の蕎麦湯を頂いていると、おばあちゃんが畑から長ネギを引っこ抜いて戻ってくるのが見えました。
やまと(自宅)の隣は、自家畑のようです。

「やまとさん、新鮮な食材、ごちそうさまでした!」





■手打ちそば やまと

住所 酒田市(旧松山町
電話番号 0234-62-2386
営業時間 11:00~15:00

眺海の森④松山城大手門と總光寺

2009年09月10日 | ドライブ
眺海の森の麓には、かつて松山城が築城されていました。
山形の松山城であることから、出羽松山城とも呼ばれています。

<以下 wikipediaより>

初代藩主酒井忠恒に、庄内藩2代藩主酒井忠当より領内の飽海郡中山村が分与されて中山陣屋が構えられた。
後に、中山を松山と改め、松山陣屋といった。
松山城は天明元年(1781年)に松山藩第3代藩主酒井忠休によって築城が始められ、それまでの中山館より移り、7年の歳月をかけて一応の完成をみた。
宝暦10年(1760年)忠休は西の丸若年寄となり、5千石加増され格式も城主になった。

戊辰戦争では、宗家の鶴岡藩と行動を共にして奥羽越列藩同盟に加わり、官軍と戦うこととなった。廃藩後大手門を除き、建物は取り壊された。
本丸を中心に、東部から南北を囲むようにして二の丸が位置しており、それらの郭の西部から南北を囲むように三の丸が位置していた。

天守や櫓は築城当初から築かれなかったが、当初の計画では本丸に二重櫓(3間×4間)を置く予定であった。
本丸には中山陣屋から移築した御殿があり、大手門とその脇には単層の物見櫓があった。



こちらが、大手門。

大手門は落雷で一度焼失したため、酒田の豪商、本間重利が1792年に寄進して再建されたものなのだそうです。
現在、城跡の中心は公園として整備され、歴史展示館や大手門のほか、土塁および堀の一部が残っています。



近くには曹洞宗の名刹「總光寺」があります。



参道に並ぶ約120本のきのこ杉は県の天然記念物になっているそうです。
キノコのような不思議な形をしていますが、もともとは最上川横山地帯に自生する土湯杉(山ノ内スギ)を、總光寺28世儀和尚植えて以来、毎年刈り込み状態が茸形となったため、キノコ子スギと呼ばれるようになったようです。
幹径30~40CMに及ぶものもあり、樹齢はおおよそ350年といわれているそうです。



山門にも名刹を感じます。
立派です。



庭園は国指定名勝となっています。
拝観料(300円)が必要です。



お寺の中も風情があります。
木造建築として一見の価値は十分にあると思います。

また、松山町では江戸勤番の松山藩士が能楽を修得したことに始まり、現在では1月下旬・6月中旬・8月中旬の年3回上演されるそうです。

總光寺大寒能:1月第4土曜日(開場11:00、呈茶11:00、開演12:00)

眺海の森③展望台と森林学習展示館

2009年09月09日 | ドライブ
「眺海の森」山頂の展望台からは、庄内平野が一望できます。
なかには、麓から敷かれた森林の遊歩道を歩いて山頂まで登ってこられる方もいるようです。

麓にはかつて松山城がありました。
現在は、松山城大手門が県指定文化財として残されています。



風が爽やかに渡ります。
遠くは日本海の海岸線まで、見渡すことができました。
とても美しい景色でした。



つり橋を渡ると、スキー場です。
今のシーズンは、グラフスキーが楽しめるようです。
冬用と同じようなスキー板を履いて滑るようです。



スキー場からは鳥海山を見ることができます。
青い山並みと空の青が緑に映え、心がなごみます。



山頂には阿部次郎の碑が、庄内地方の美しさを伝えていました。

麓の町には阿部次郎の生家が、記念館として保存されています。




森林学習展示館では、主に樹木や木工の展示がされていました。

この「森のナイトシアター」のブースに入った途端、自動でカーテンが閉まり、明りが暗くなりました。



森のなかの体験室です。

この動物たちを見ているうちに、部屋は真っ暗になります。
夜の演出のようです。
フクロウが啼き、やがて次第に朝になります。
音響とスポットライトなどで、森の一日を疑似体験できました。