あの「3・11」から10年の年月が流れました。
今日はたくさん、あの日の映像がテレビで放映されました。
想像さえつかないほどの災害が、あの日もそのあとも、幾重にも重なって、今もまだ苦しみが尽きません。
あの日を境に、失ったものは計り知れないと思います。
災害で亡くなられた方々のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
震災を経験した皆様の大きな心の傷が、少しづつでも癒えますように。
合掌
あの「3・11」から10年の年月が流れました。
今日はたくさん、あの日の映像がテレビで放映されました。
想像さえつかないほどの災害が、あの日もそのあとも、幾重にも重なって、今もまだ苦しみが尽きません。
あの日を境に、失ったものは計り知れないと思います。
災害で亡くなられた方々のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
震災を経験した皆様の大きな心の傷が、少しづつでも癒えますように。
合掌
記憶では、小学の4年の秋だったと思います。
ある日の休日の朝に、母親が急に「海がみたい」と言い出したのでした。
そうして、父にコースを委ね、家族4人は自宅を出発しました。
母はおにぎりをたくさん握って、車の中でお腹が空くと皆で食べ、父の運転する車はひたすらした道を走ります。
私は車の中で本を一冊読み終えてしまいましたが、途中トイレ休憩するものの、なかなか海が見える場所にたどり着きません。
ワンピースにエナメルの靴を履いて、ドライブを楽しみにおしゃれをしてきたというのに、時間が経つにつれ、ガッカリな気分に陥るばかり。
やっとどこかの海岸に着きましたが、ただそこに海があるだけ。
父がもう一ついい場所があるというので、立ち寄ったのが、気仙沼の「唐桑半島」。
日の暮れを待つばかりの時間になっており、車から出ると、ヒューヒュー風が吹いてます。
子供の目にはただの岩柱1本にしか見えない景色をバックに、家族写真を撮るのに夢中になっている父の姿に、こんなに遠くまで連れて来られて、何なんだろう?と思いかました。
私にとって、あまりいい思い出ではありません。
でもずっと忘れられなくて。
夫が気仙沼に行ったことがない、というので宿泊するのを機に、思い出を上書きすべく、数十年ぶりに「唐桑半島」を訪れました。
整備された遊歩道を歩きます。
昔は、松林の中を歩いた記憶があります。
海蝕により奇石が連らなり、よい眺めです。
ベンチもあり、ゆっくり海を見ながら過ごすこともできそうですね。
かつて、父がこれをバックに家族写真を撮った「折石」。
高さ16m、幅3mの大理石の石柱で、観光のシンボルとなっています。
明治29年(1896年)の三陸大津波の際、先端部分が2mほど折れたことから折石と呼ばれているそうです。
小学生の頃見た時のほうが、もっと高さがあったような記憶があります。
あの頃は子供だったかも。
折石、半造から巨釜にかけての海岸線は遊歩道が整備されていましたが、車で少し移動して、「半造」へ。
「半造」へは、駐車場から整備された遊歩道を歩きます。
海の資源が豊富で、あわび等の貝類を取って生活し繁昌したことから「繁昌」と呼ばれていましたが、その後「半造」 となまりが入ったと言われています。
また、半造と言う名は釜が半分だけ完成したような形であることから、そのようにも呼ばれているそうです。
私の記憶の上書きは完了しました。
夫が初めての気仙沼をふたりで旅行したおだやかな日和、青い海に浮かんだ奇石群を眺めながら、子供心に戻ったような気分になって、少しの時間を過ごしました。
その後、ランチして気仙沼のホテルで温泉に浸かり、リフレッシュしました、と。
気仙沼の「お魚市場」では、鮮魚やお土産が販売されており、コンパクトな時間で気仙沼のお土産を購入したい方には良いと思います。
時期は2020年の10月末の頃でしたが、気仙沼の珍味「もうかざめの心臓のお刺身」も販売されていました。
「お魚市場」の駐車場に車を止めて、気仙沼プラザホテルで日帰りの温泉入浴へ。
エレベーターでフロントへ。
渡り廊下を歩きます。
和食処「海舟」
11:00~13:30L.O./17:30~20:30L.O.(※夜は予約営業のみ)
さて、入ってみましょう。
気仙沼魚市場に水揚げされた、海鮮メニューが充実しています。
迷います。
夜も利用できるため、気仙沼の地酒もあり。
麺類もあり、昼夜ともに、気軽に利用できますね。
小あがり席もありました。
気仙沼湾を一望できるお席でした。
日替わり定食。
ボリュームがあって、お魚がおいしかったです♪
食事を頂いて、お風呂へ。
お風呂は「気仙沼温泉」。
内湯に露天風呂、サウナ、水風呂あり。
平成17年に開湯した地下1,800メートルから湧き出る深層天然温泉で、高張性の純食塩泉。
日帰り利用でも、ゆったりでき満足なお風呂でした。
体もスッキリしました。
気仙沼で観光して、温泉で〆もおすすめです♬
気仙沼大島の「亀山」のふもとにある「亀山荘」は、漁師ならではの海鮮料理にこだわり、気さくで親切で笑顔のおもてなしが嬉しい旅館です。
(宿泊:2020年10月下旬)
お部屋まで案内されました。
建物は古いですが、気仙沼大島大橋開通に向けて、お風呂やできるところから部屋トイレを新設するなどのリフォームをしたそうですが、そんな時に新コロナという状況に対峙しなければならなくなったそうです。
お菓子。
お部屋には新設されたユニットバスが、ほとんど使われておらず、勿体ないことです。
お部屋からの眺め。
海が見えたら最高なんですけど。
高台にあり、東日本大震災で建物の被害は全くなく、避難所として島の住民の生活を支えました。
さあ、お風呂に行ってみましょう♪
お風呂は男女別の内風呂で、温泉ではありませんが、日本庭園を眺めながらの入浴は、とても気持ちが良いです。
この浴槽を独り占めできて、贅沢でした。
夕景色を眺めながらのひと時も、心落ち着いてリラックスできました。
朝も入浴できます。
さて夕飯は、一組ごとの個室(お部屋)でした。
まるで竜宮城でもてなされるようなご馳走!!
大きなテーブルにもう置けないよ、というくらいお料理が並んでいました。
活けづくりのお刺身盛合せ。
さらに、気仙沼名物のふかひれも。
大島で直営の養殖いかだからその日に仕入れることをモットーにし、季節の移り変わりにリンクした旬の食材をふんだんに使った、漁師ならではの海鮮料理だから、ひとつひとつに心がこもっていて、嬉しい夕飯でした。
今回は、アワビが旬。
ひとり一個大きなアワビがお刺身で並んでいました。
一口頂いて、美味しさのあまり、箸が止まらなくなってしまい、一気に全部食べてしまいました。
こんなことはじめて。
本当に美味しかったです♪
気仙沼の希少な珍味「もうかざめ」の心臓の刺身も並んでいました。
とにかく、なにもかもお魚が新鮮で、感動しました♪
さて、朝ごはん。
みやぎ名物の焼さんま。
ご馳走様でした♪
海水浴シーズンには、旅館から数十分歩きますが、海(海水浴)も山(亀山)も楽しめるお宿です♬
■亀山荘
住所 宮城県気仙沼市大初平190-58
TEL (0226)28-3300
http://kameyamaso.com/
2019年に気仙沼大島大橋が開通され、かつては気仙沼からフェリーで渡らなければならなかった大島への、車での交通ができるようになりました。
橋が一つ架かるってことは、凄いことなんですよね。
今までは島民主体に利用していた道路ですから、拡張されたメインの道を外れると、狭めの道も散見されます。
今回の旅では、大島の最南端を目指しました。
(写真:2020年10月下旬)
「龍舞崎」です。
駐車場には売店兼食事処や、公衆トイレも整備されていますが、平日のその日は店舗は営業していませんでした。
クロマツ林に覆われた遊歩道を進みます。
海は晴れて穏やかなのが一番、気持ちよいお散歩♪
青い海に奇岩が浮かんで、面白い眺めです。
午前中は、青い海にキラキラと光が輝いて、気持ちよい眺めです。
歩き進むと、岬の先端に灯台があります。
灯台ゴールで、駐車場に戻りました。
行きも帰りでは、ちょっと違って見える景色。
不思議ですね。
ダイナミックな大海原の景色とは違い、おだやかであり力強い自然美の印象でした。
大島にいると、のんびりした時間の流れを感じます。