室蘭市民会館
5月11日(日)……「母の日」にぶつけたんでしょうかね。
①10:30~12:42
②14:00~16:12
③18:00~20:12
前売券:大人千円(当日千五百円)学生五百円(当日八百円)
映画「母べえ」
監督:山田洋次 主演:吉永小百合 音楽:冨田勲 ソプラノ:佐藤しのぶ
昭和15年、貧しいながらも仲むつまじく普通に暮らす4人家族。突然文学者の父が治安維持法で検挙され、残された家族は善意ある人達に助けられながら生きていくが、その人達もやがてバラバラに、そして父は獄中死…
原作は黒澤明監督のスクリプターを務めた野上照代の読売女性ヒューマン・ドキュメンタリー大賞優秀賞を受賞した自伝的小説。
②の時間帯で鑑賞 入場者数:目測450人
字幕つき。つまり時計の鳴る音は「時計が鳴っています」というように、犬の吠える声、戸が開く音なども「ト書き」のように表されていました。
音楽は最初しばらくはピアノの単旋律に近いメロディがゆっくり流れ、やがてフルートがそれをなぞる様に加わった。「死」の場面ではピアノとソプラノ、最後は弦4重奏とソプラノ。
単調でゆっくりとした音数の少ない音楽が、清貧、純粋、一途そして、抑えた怒りや悲しみをしっかり想像させてくれます。
重たい内容ながら、ユーモアや皮肉が入った山田洋次の世界は、所々クスッとさせられホッとしたり。
一番の驚きは吉永小百合。
実年齢でいくと、母親ではなく祖母であるのに、殆ど(所々は気になったが)違和感なく演じている。
美しい!!
映画館ではない所で映画を観たのは初めてだと思う。(正確には小学生の時、体育館で授業の一環として映画鑑賞がありました)こうして全国を回っているのだろうか。途中2回ほど、フイルムが切れて中断した。なんでも大昔は映画館でもそんなことがよくあったそう。
来場者は戦争体験世代と思われる方が圧倒的、私はこれで相当若い方でした。本当に若い人は高校生と思われる男子2名を見かけただけ。若い人にこそ観てほしかった。
残念でならない。
スクリプター:映画の撮影現場で全体の一貫性を保つため、各場面の椅子や内容を正確に記録する係
間違っていることを間違っていると言わせない圧力は、今でもあちらこちらの組織に点在している。
楽しいこと、美味しいものは……新しい力にかわってくれる☆
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪