1998年
新外国人左腕のシャウス投手(29歳=米レッドソックス傘下AAA級ポータケット)が7月1日、家族を伴い来日した。佐々木監督が開幕前から補強ポイントとしていた待望の先発型左腕は、短髪を整え、紺のブレザーにメガネ姿で、まるでビジネスマンのような雰囲気を漂わせて現れた。「日本に来る機会を与えられてうれしいよ」これまでマイナーでは中継ぎ、抑えとして登板したシャウスだが、「実戦形式で80球ほど2回投げ込んできた」とヤル気を早速アピールした。直球は最速140㌔台前半だが、「狙ったところへ投げられる真っすぐの制球力とスライダー、チェンジアップが武器」と自己アピール。ひとまず一軍に帯同し、首脳陣が状態をチェックした。一軍初登板となった8日の日本ハム戦(東京ドーム)では、7回裏一死二、三塁の場面で登場し、1回2/3をパーフェクトリリーフ。対戦した打者5人すべてを三振に斬って取る5連続三振の衝撃デビューだった。「持っている力をすべて出して優勝に貢献したい」とは、頼もしいセリフだった。