プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

田中由郎

2024-10-28 21:36:24 | 日記
1980年
人呼んで人切り由郎といったのはもう過去のことだ。50年度のドラフトでロッテ・濃人スカウト部長(当時)が自分のクビを賭けた男も、プロいい4年目の昨シーズンようやくその大器ぶりを発揮した。「半信半疑だったんですが、山根コーチの忠告で落ちるボールを投げてみたんです」以来、迷いからさめて先発に救援に45試合登板、5勝1Sをマークしたのは見事だ。規定投球回数を突破した141回1/3はチームで4番目。「ことしこそは先発ローテーションに入って10勝」という目標も期待十分。マウンドでの風格も出て、遠藤、門田と先陣を争う。

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根本隆

2024-10-28 21:34:57 | 日記
1977年
どんなに厳しい強化練習にも、一度も音をあげたことがないガンバリ屋。入団一年目は肩の故障という不運に見舞われたが、それでも泣き言一ついわず、黙々と走り続けてきた。その努力が実り、昨年は伸びのある速球を武器に、思い切りのいいピッチングで後半戦は、先発、中継ぎ、締めくくりとフル回転で気を吐いた。176センチ、投手としては小柄だが、きんせいのとれた体、太いマユとキリリとした顔立ち。さらに引くことを知らない、強気のピッチングは、スターになる要素を十分に含んでいる。「去年は先発しても、7,8回ごろになると息切れしてスピード、コントロールが極端に悪くなっていた。今年は延長戦に入っても乗り切れる充分なスタミナをつけたい、むろん、どんな場面で声がかかっても動じない精神力も…」という言葉とキャンプでの自信に満ちた練習に新しいスターの誕生を期待したい。

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星野秀孝(修孝)

2024-10-28 20:46:28 | 日記
1977年
中日から移ってきた星野は野村整備工場でオーバーホールされ生き返った。プロ入り4年間に投げた124イニング2/3に対し昨シーズンは完投をふくめて80イニング近いピッチング。つまり従来にない投球回数とインニングは初体験。それだけにスタミナ配分を誤って後期はやや肘痛も加えてバテ気味。しかし貴重な左腕として貢献した。対阪急12回戦に先発して6回1/3を投げて1回福本を歩かせスチール、バント、犠飛で一点を失ったが、ウイリアムスに打たれたヒット1本のみで山口に投げ勝った。昨シーズンの体験を基礎として長丁場に耐える体力づくりが、今シーズンの課題だろう。


1978年


前期3勝5敗1分と勝率こそよくなかたが「左打者の多いロッテ、近鉄」には好投して防御率は2.33と優秀な成績をおさめ、日ハム、クラウンにはよくなかった。上位に通用する左腕は希少価値が大である。しかし体力的にいまひとつ恵まれず後半バテてしまった。下半身の十分な鍛錬によって年間、最低150インニングは投げられる体力と相手バッターをのんでしまうぐらいの気迫と、ピンチになったとき運を天にまかして自分なりのピッチングをする度胸を身につけ、江夏が去ったあとの左腕の切り札として一本立ちできるピッチャーへの成長を祈りたい。

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奥江英幸

2024-10-28 20:43:49 | 日記
1977年
昨年、心技両面でもっとも成長した。それまで、いい素材を持ちながら、どこかチャランポランなところがあり、首脳陣にとって今一つ頼りきれなかった。ところが昨年は、まるで人が変わったようにチームの中心の男になった。連投で疲れ切っていても、チームがピンチとみれば「僕が行きます」と救援を買って出るほど。「上の人が信頼してくれたからね。投げていてメリハリがありました」5月24日の巨人9回戦では完封、巨人の15連勝にストップをかけ、6月22日、14回戦では敗戦投手になったが、張本の30試合連続安打を阻止している。この内容豊富なピッチングが、大きな自信にもなった。「今年の目標は15勝。体の状態もいいし、第一気持ちの上で、チームでは5本の指に入るといわれた酒豪だが、それもキャンプインと同時にピタリとやめ、野球一筋の今年、投手陣再建の立役者になってくれるはずだ。

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田中幸雄

2024-10-28 20:42:03 | 日記
1984年
キャンプで右ヒジを痛め、張り切って臨んだプロ2年目のスタートは最悪のファーム落ちだった。持ち前の明るさで「イチからやり直しです」と表面はとりすましたものの、さぞ苦しい心境だっただろう。8月4日のロッテ戦に勝っていらいの6連勝で見事復活を証明してくれた。2点台の防御率をひっさげ、制球力に自信をつけたジャンボ君が、三年目でエースの座に挑戦する。


1986年


人一倍のスタミナを十分に見せてくれた昨年だった。先発に、中継ぎに、チーム最多の47試合に登板。ただひたすら「投げる」ことに専念している感さえあった。6月9日、近鉄戦でのノーヒットノーラン試合は、そんなユキオ君の力投に球神がほほえんだものだろう。天性のスピードに加えて、制球力がぐーんとアップ。ベンチもどうやらことしもその「フル回転」は計算ずみのようだ。


1987年


あれよ、あれよという間に10連続セーブ。当たるを幸い、なぎ倒した4,5月の活躍はどうだ。勢いに乗ったときのユキオ君の力強さ、たくましさを見せつけてくれたものだ。中盤、勝負どころで打たれ、チームも、急にカゲをひそめたその右腕とともに沈んだ。いかにその好、不調が勝敗のカギを握っているか、自他ともにはっきりと認めたことだろう。名火消しあるところに覇権あり。ことしこそ、ひと皮むけたピッチングを見せてくれるはずだ。

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工藤幹夫

2024-10-28 14:10:38 | 日記
1983年
リーグ唯一人の20勝をマークし、勝率第一位と2冠を獲得した若きエース。西武のプレーオフ決戦でも、骨折した右手小指の痛みをおして完投した姿にプロの根性を見た。後期MVP、そしてベストナインと、第一人者にのし上がっての今季、美智代夫人との愛の巣も構えていよいよやる気十分。その右腕にV奪回がかかっている。

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小川邦和

2024-10-28 12:45:30 | 日記
1975年
1㍍71、63㌔とチーム一の小柄だが、負けん気は人一倍強い。自分の力が十分発揮できないと社会人野球の名門、日本鋼管を飛び出した根性の持ち主。下手投げ、くねくねとした人を食ったピッチングで度胸よく勝負する。シピン(大洋)に対してめっぽう強く、得意の揺さぶり投法が生き生きと真価を発揮する。体力不足によるスタミナ切れが問題だが、ここ一番という時の救援にはとっておきの存在。

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松原明夫

2024-10-28 12:44:07 | 日記
1976年
新婚のジンクスに負けては…と松原はキャンプ・インから並々ならぬ決意をみせシーズンを迎えた。果たせるかな5、6月はなんと8勝を11試合であげたのだから驚きである。この好調さを持続していけば15勝は軽いと思われたのが好事魔多しのたとえのごとく6月末の対阪急11回戦6-5のリード9回を迎え二死から加藤を一塁において佐藤のリリーフで長池に2ランを喫したのがケチのつきはじめで同じカードの14回戦で延長10回で再び長池に2ランを浴び泣くにも泣けぬ敗戦。7連敗のきっかけは長池の2発にあった。松原にとっては憎っくき奴長池ということだろう。それでも不運にもひるまずプロ初の10勝をマーク。着々と地力をいせはじめ第二世誕生にさらに意慾を燃やし阪急戦の借りを返すことに執念をかけることだろう。と同時に後期に備えるスタミナの配分も考慮されるべきだと思われる。

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佐藤秀明

2024-10-28 11:53:05 | 日記
1990年
どのような場面でも、ポーカーフェイスでいれる。物事に動じないタフな精神力が、決して大柄でない身体の奥に潜んでいる。人呼んで福の神。勝ちパターンのときは必ずといっていいほど、マウンドに立っていた。「吉井投手へつなぐのがボクの仕事。白星もセーブもいらない。それがボクの存在価値なんですから」タテ前でなく本音で勝負する。阪神から移籍1年目で、Vを語るには欠かせぬ活躍を円いた中継ぎの雄。ウイニングショットのスクリューボールがあるかぎり、怖いものはない。静かなる情熱家は、何事もないかのように今季もマウンドに向かう。

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欠端光則

2024-10-28 11:49:41 | 日記
1989年
古葉監督が「欠端が一人立ちしてくれたら」と語ったのは一昨年オフだ。それに応えプロ入り初の2ケタ白星11勝をマークした。欠端は何かが変わった。1月の自主トレスタートから気合いの入り方が違う。周囲も「カケは何も言わなくても大丈夫」と一人前の評価。今年も仕事は試合の鍵を握る「中継ぎ」重い球質、持ち前のスタミナでフル回転だ。

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足利豊

2024-10-28 09:46:56 | 日記
1993年
スリムなボディーで一見物静かそうだが、気の強いのが足利だ。昨季は強気のピッチングで5勝をマーク。ローテーションにくわわってきた。そのうち2完封を含む3勝がロッテだった。しかし、西武と近鉄の上位球団にはからっきし。弱いものいじめなんて冗談を言われていたが、今シーズンは新しいボールをマスターして上位いじめを目指す。相手が強ければ燃えるタイプだけに、足利は昨年の借りを返そうと必死だ。

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村上之宏

2024-10-28 09:21:22 | 日記
1979年
若さの特権を生かし、力で押していくタイプ。昨年は対戦した球団の首脳陣から「援護射撃がしっかりしていれば、10勝ラインは堅い」のおすみ付きがあった。勝ち星こそ5勝(8敗)どまりだが、新人王の勲章はうなづける。長身で細身だがスタミナは充分。両リーグルーキー一番乗りの完投勝利がこの村上。まあ火消しのベテラン佐藤(大洋に移籍)がピンチを招くと、村上が救援投手として登板したこともあり、マウンド度胸の方も一流だ。昨年の体験を生かして、二年目をどう乗り切るか興味深い。

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