プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

拝藤宣雄

2022-04-04 12:43:46 | 日記
1961年
ことしは一つ思い切ったピッチングをやろうと思っているんです。もうぼくも三年めだし、ぼやぼやしておられませんからね。昨年はみんなと一緒にピッチをあげてやったのですが、調子のいいときには他の投手もよくって出る幕がなく、出番がぼくに回って来た肝心なときに悪かったんですよ。ぼくみたいなピッチャーはローテーションの中心になっていくタイプと違いますから、調子を整えるのがむずかしいんです。だからことしはみなが一息つくときに調子を持っていきたいと思っているんですよ。入団した三十三年には101イニングス2/3を投げて6勝をかせぎ、翌三十四年には4勝2敗で1.64の防御率を残してかなりの働きをみせた。しかし昨年はわずかに2勝、防御率3.13と最低のでき。それだけに今シーズンは拝藤にとって剣ヶ峰ともいうべき大事なシーズンである。思い切ったピッチングといっても拝藤の場合は力のピッチングでなく頭のピッチングのことである。そのためにはピッチングの幅をもう一つ広げたいと思っているんです。カーブ、スライダーのコントロールには自信があるんですが、昨年はシュートがダメだった。だからことしは落ちるシュートを完全にマスターするつもりなんです。自分でもスピードはもう限界なのがよくわかっていますから。あとはコントロールと球質の変化それに打者の心理を読みとることしかないわけですよ。ことしは他の人たちが元気なので先発はほとんどないでしょうがぼくとしてはリリーフのほうが楽なんです。とにかく登板を命ぜられたときに最高の力を出せるようにしたい。これがぼくのネライなんですと自分の持ち味をはっきり見分けている。


門前監督の話 拝藤はコーナー・ワークが生命だ。だからこれをもう一段正確にすることそうすれば特徴のある投手だから登板のチャンスは十分ある。

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狩野芳明

2022-04-04 12:33:55 | 日記
1969年
エースは一年からマウンドを踏んでいる狩野。コーナーをつくカーブが得意で内角シュートを決めダマとする。試合経験が豊富なので打者とのかけ引きにはたけている。

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藤本勝利

2022-04-04 12:17:12 | 日記
1962年
とにかく恵まれたからだをしている。斎藤の1㍍83には及ばないが藤井、佐々木と同じく1㍍82の長身は投手団髄一の大男である。それにファイトもある。広島市民球場での残留組の練習ではひっきりなしにかけ声をかけている。藤村コーチも元気のよいやっちゃとたのもしげな目つきである。ピッチングフォームはまだぎこちないが、からだがあるだけに球威はかなりある。とくに低めにのびる速球にはみどころがある。カーブもかなり切れる。まだフォームが完成されていないため、ピッチングをしていてもすごいタマをほうるかと思うと、棒ダマになったりして安定感はないが、真っ向から投げおろすピッチングはなかなか迫力がある。上田コーチもいまは荒けずりの素材というところだが、うまく育てれば金の卵になるかもしれない。そのためにまず低めの速球を完全に自分のものにすることだ。受けていても、ときおりズシンと来るいいタマがあるから…と話している。まだまだ勉強することばかりです。でもぼくは野球が好きで好きでならないんです。ぼくから野球を除いたらなんにも残りません。オヤジからも決して弱音をはいたらいけないと言われていますからどんな苦しいことでもやり遂げるつもりですと堅い決意を述べている。走者が出たときのピッチングなど総合的なものでは同僚の西村には及ばないかもしれないが、球筋ではそんなに見劣りはしない。地道に一歩一歩努力を続けていけば本格派投手としての道も開けてこよう。

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氏家雅之

2022-04-04 11:07:35 | 日記
1970年


大府は氏家ー坂部のバッテリーがよく、氏家は樋江井に劣らぬほどのスピードの持ち主。
1㍍80の長身、上手投げの本格派で小山(ロッテ)にフォームが似ている。今春の愛知県予選準決勝で中京高に敗れたが、三振10個を奪った。球質が重く、全球団がマークしていた(山崎スカウト)


同投手の武器はストレートとカーブ。沢部長が創部以来の育ての親なら榊原武司校長(59)は現在県高野連顧問で県高校球界育ての親。「若いときいたずらに技巧に走らせると肩を痛めるだけだから、シュートなどは投げさせなかった。球質は重いし、これから伸びるものを持っていますよ」とすぐれた素質に太鼓判を押していた。身長1㍍80、体重70㌔、胸囲95㌢。沢部長と手のひらを広げて比べたら一関節も長い。「私も小さいほうじゃないんですかねエ」と沢部長。高校生離れしたがん丈な体格だ。「最近は、プロ野球も実力プラスもてる要素も大事なんでしょう。その意味では彼なら人気が出るでしょう」これは本人がいない席での沢部長の冗談だったが、なるほどとうなずけた。おとなしいが、さっぱりとして好感が持てる。プロ野球はことし夏季大会がすんでから中日球場で中日X阪神、中日X大洋の二試合をみただけだそうだ。阪神・村山投手のダイナミックな投法が魅力だという。「相手を恐れず、真っ向から勝負するのが好きですね。僕がプロで通用するなんてとても思えませんが、やるならあんなタイプになりたい。僕は内気で、甘えん坊といわれているけど、そうじゃないんですよ」このあたり、プロでやる気十分と取れたが、さすがにまだ高校生。すぐさま決断はつきかねるようす。「一応、進学希望で法政大学野球部のテストに参加していることにしていますし、今夜、ゆっくり両親と相談します」と語った。同投手のことし春から夏季予選までの戦績は24試合に登板、14勝9敗、防御率1・73。116と四球が多いが、奪三振も151と球威のあることを物語っている。


氏家投手が地元中日ドラゴンズの第一位指名を知ったのは、大府市大府町にある大府高の昼休み時間。「一位に指名されてびっくりしている。ぼくの力が過大評価されているのでは…」進学(法大)か就職(父親の通勤する新日鉄)かで迷い、プロに指名されてもまさかトップとは思ってもみなかった氏家である。「プロのレベルは高くて、ボクはあまり自信がないです。家へ帰って両親と相談しなければ」三振を取ってもヒットを打たれても決して顔に出さず、ものおじしない性格の氏家もこの日ばかりは顔を紅潮させていた。愛知商、瑞陵と往年の名選手を育ててきた榊原武司校長は「投手は素質。その点では氏家は抜群」といっている。野球は捕手以外全部やったという。「地元の中日は大好き。投手では村山さん(阪神)」とちょっぴりやる気をのぞかせていた。なおこの夜、中日の山崎スカウトは、同戦手宅を訪問「よろしく」とあいさつした。

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エルビラ

2022-04-04 10:45:36 | 日記
2000年
左腕が投じたこん身の130球目はストレート。清水を遊ゴロに打ち取った。送球が一塁手のミットに吸い込まれた瞬間、近鉄・エルビラは高々と両手を上げた。金森オーナーや、長男ホヘ君がスタンドで見守る前で、史上69人目の快挙。「ベリーベリーハッピー!」。陽気なメキシカンの声がはずんだ。変化球のキレが抜群だった。打者の手元で沈むスライダー、大きく弧を描くカーブ、打ち気をそらすチェンジアップ。魔術がかかったように球が変化した。連続四球の一回一死一、二塁のピンチで、松井を遊ゴロ併殺に仕留めたのもスライダー。内角を鋭くえぐる球に「うまかった」と松井は脱帽。これで流れをつかんだ。味方の好守にも支えられた。主砲中村が安打性の打球を再三の好捕。「最後は緊張した。優勝を決めるときは、こんな感じかな」と中村は興奮気味にまくしたてた。昨季、メキシカンリーグで2度の無安打無得点を演じた男も、腰痛や文化の壁に苦しんだ。先発で1勝もできず、ベンチの期待を裏切り続けた。が、この日は球場に来るときから、大記録の予感があった。昨年6月に無安打無得点を達成したときも、スタンドにホヘ君の姿があったからだ。

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矢崎健治

2022-04-03 09:53:49 | 日記
1966年
高校時代は遊撃手だったがテストでは投手として受け見事パスした。打者としてもなかなかうるさい。高校では通算3割3分をマークしている。投手としての試合経験はわずか6イニングスだけ。それも一年生のときだというからゼロにひとしい。「明大を受験して落ち、夜間部にはいった。一年間全くボールを握らなかったので自信がなかったが、肩だけは人に負けない自信があったので投手でテストを受けた」とケロッといった。肩と同様心臓も強い。日南では連日若手のバッティング投手。そのあと投球練習場で150球ほど全力投球。やせすぎだが、真っ向から投げ込んでいく威力のある速球を認められての採用だけにキレがよい。備前コーチは「いい素質をしている。しかしまだ投手としての経験が浅い。だからこのキャンプでは基本をみっちり教える。難点はからだが堅いことだが、ゆっくり時間をかけてきたえたらおもしろい」と長い目でみている。風ぼうは中日の高木守にそっくり。中日にいたことのある石本ヘッドコーチが間違えたほどだ。矢崎は「安仁屋さんや外木場さんたちのピッチングをみているといやになる。すごく早いタマを投げている。でも負けていられない。同じ人間がやることだから不足分は努力によってどうにでもなると思う」と毎日午前六時に起き、梅ヶ浜に出て朝日を目前に見ながら約一時間体操、シャドーピッチングで基礎づくりに励んでいる。「現在の僕に目標はない。理論のうえでも技術的にも人より一つでも多く吸収することだけです」と楽しみな発言。藤村コーチは「あの根性はりっぱなものだ。努力するものはきっと勝つ」とひたむきな努力を続ける矢崎に注目している。

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ループ

2022-04-03 09:43:04 | 日記
2004年
日本ハムのループが実戦で調子を上げてきた。5回1失点の危なげない投球を「もう少しチェンジアップが抜ければよかったが、いい内容だった」と自画自賛。変化球でストライクを先行させ、最速144キロの直球を有効に使った。投げるたびに良くなる新外国人右腕に、ヒルマン監督は「経験豊富で投球の幅が広い。先発の可能性は高い」と評価した。

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八島米雄

2022-04-02 22:39:50 | 日記
1948年


八島投手は制球力よくシュート・ボールに威力を見せて中部を無得点に封じた。

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ウォルコット

2022-04-02 17:14:14 | 日記
2000年
先発の新外国人ウォルコットが期待にこたえた。「緊張した」という立ち上がりこそ2点を失ったが、二回以降は沈むクセのある直球やチェンジアップで五回まで0点に抑えた。梨田監督は「どのチームにも通用する」と合格点。

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原田喜臣

2022-04-02 16:22:43 | 日記
1960年


長身の原田は後半、やや球威が落ちるが速球にノビがあり、素質十分の二年生。
球速のある原田はスタミナ配分のまずさから後半は自らピッチングを不利にしているので、原田で前半を乗り切りそのあとはコントロールのよい小島に継ぐものと思われる。


1962年


身長1㍍79といえば、カープのなかでは長身の部類にはいるしかも十八歳の伸びざかりだけにまだ伸びそうだ。これまでまっ向上段から投げおろすと相当の角度がついてそれだけでも大きな威力になろう。だが64㌔という体重がいささかものたりないそのためヒョロ、ヒョロとした感じで森捕手からキンピラというアダ名をつけられた。長身を利してオーバースローからくり出す速球は、ビシッ、ビシッと気持ちのいい音をたてて捕手のミットに飛び込む。みていても気持ちがよいほど速い。しかしフォームはまだ完ペキなものではなく長身選手にみられる下半身の弱さも目立つ。そのため広島市民球場のトレーニングでは毎日午前中の二時間はランニングが日課となっている。ランニングが一番きついという原田も、これも自分のためですからねとフウフウいいながら走り回っている。若手投手陣につきっきりの藤村コーチは中日の権藤のようなタイプで、ドロップにいいタマを持っている。またスピードがあるうえに、まだ余裕がある。ただ下半身が弱いためにタマが浮くが、みっちり鍛えればいい投手になるだろうと話していた。原田は戸畑高から福岡商高に転校、中途退学したが、久野スカウトの目にとまり昨年の新人テストで見事合格したひとり。ボクは大きな舞台も踏んだことがないし、まだまだこれから。からだも作らなくてはならないし、ピッチング内容としてはコントロールをつけるようにしなくては・・・。としなくてならないことがたくさんありそうだが、その澄んだ瞳は希望に燃えていた。

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下村栄二

2022-04-02 16:00:02 | 日記
1966年
秋季練習にテスト生として参加、伸びのある速球とキレのいいカーブを長谷川監督に見込まれた。すでにリストアップしたあとだったが、長谷川監督の希望で臨時選択会議を要請、獲得したいわくつきの選手、名門中京商ー名古屋商大に進み二年で中退した。昨年春愛知学院大から完投勝利をあげているが、この試合が下村のたった一度の登板で彼の球歴のすべてだという。下積み生活が長かったのだ。だからだれにも負けないだけの根性をしっかり身につけている。昨年家庭の事情で就職する予定だった。しかし野球への情熱を断つことができず、広島のテストを受け、希望どおりプロ野球への就職が決まったわけだ。日南では若手グループにはいってからだづくりに懸命。「ぼくはまだピッチャーの資格がない。実績のないぼくがプロで生きて行くには努力以外ない。ひとつひとつ順を追って身につけていきます」とことばはひかえめだが、その表情はやってやるのファイトがじゅうぶんに感じられる。備前コーチは「まだ本格的なピッチングをしていないのでなんともいえない。しかし昨年秋に見た感じでは速球の伸びがあり、変化球もくせがあるしおもしろい存在だ。どちらかといえばうちの森川のタイプに似ている。ワンポイントに使えるように育てたい」と期待を寄せている。広島における左投手は対巨人戦用として定評がある大羽、森川の例がそうだ。制球力さえつけばチャンスはじゅうぶんにある。これといった実績はないが彼の持前の根性で左投手という利点をどう生かし、どう成長して行くかー野球一筋に就職の道を求めた彼の将来に注目したい。

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