パァーパ、パァ~パ

2002年02月11日 | 暮らし

朝、夢で目が覚めた。
久しぶりの夢だ。

私のような男がいた。
その男の妻が赤ん坊を抱いている。
赤ん坊が男を見て叫ぶ。
「パァーパ、パァ~パ」

それで目が覚めた。
その声は、
息子たちの赤ん坊のときのものだった。
うちは双子だが、
夢ではひとりしかいなかった。
でも、男を呼ぶ声は息子たちの声だった。
赤ん坊の頃、ふたりはすべて似ていた。
今でもよく間違えている。

私は目が覚めて、
涙が出そうになった。
今もそうだが、
息子たちの生まれた頃は、
経済的に貧しかった。
でも、
「パァーパ、パァ~パ」
とすがってくる息子たちが可愛いくって、
こいつらのためにがんばろうと思った。

あの声で呼ばれていたから、
私は今日まで生きてこられた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする