55歳定年

2007年05月01日 | 健康・病気
4月29日は、幼なじみのTちゃんの誕生日だ。
他の人の誕生日をあまり覚えていない私だが、彼のは忘れない。
以前は天皇誕生日だった。
それがみどりの日になり、今年から昭和の日ということになった。
(休みが多いのはいいが、違和感があるな)

2年前、Tちゃんから私の誕生日の5月20日に電話が来た。
「誕生日おめでとう」といわれ、それから互いの近況を話した。
そして私も彼の誕生日に電話をすることにした。
29日に彼の携帯電話にかけると留守電のメッセージになったので切った。
昨夜彼から電話が来た。

いろいろ話しているうちに、
「おれ、こんど定年になったんだよ」という。
それで、5月から嘱託という身分になるらしい。
彼は、高校を出てから家電の卸の会社に入り、
そこ一筋に勤めてきた。
10何回か転職している私とは違う。
それなりの役職にもなったことだろう。

「今まで下だった奴からこんどはいろいろ指図されんだどぉ。
 やってられめぇな」
憤懣やるかたないというTちゃんの声だった。
その思いは理解できる。
悔しいだろうな。

私の場合は45で会社がなくなり、転職した会社で年下に使われた。
それから現在まで私は、年齢のことでやりきれないことを経験してきた。
今は、息子のような歳の人に使われている。
自尊心なんてとっくのむかしに捨てました。

「Tちゃん、がまんするしかねぇよ。他に仕事あんめよ」
「わがってるよ。でもなぁ。
 よっぽどがまんでぎねがったら、おら辞めるよ」

55歳というのは定年の歳なんだなとあらためて思った。
54歳で転職というのは難しいはずだ。
もう1人55歳で定年になる高校のときの友人がいる。
55歳というのは人生の曲がり角なんだな。
歳は取りたくないなとちょっと愚痴りたくなった。

コメント
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